MRIで半月板損傷と言われたのに治らない…中年スポーツ愛好家の膝痛が改善した症例

膝の痛みSさんイメージ

Sさんは半月板損傷だと診断されて医師の指導を守っていましたがなかなか改善しませんでした。しかし当院での4回の施術で改善しました。

(2026年5月15日更新)

この記事の執筆・監修 ポリシー

小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士(身体症状と心理社会要因の研究)

臨床経験30年以上
症例数15,000件以上

所属学会

・全日本鍼灸学会

・日本統合医療学会

・日本心身医学会

・日本認知行動療法学会

医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施

情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

MRIで「半月板損傷」と言われたものの、なかなか膝の痛みや張り感が改善せず、不安を感じている中年期のスポーツ愛好家の方は少なくありません。

実際には、中年以降ではMRIで半月板に異常が見つかっても、その所見が必ずしも現在の痛みの原因とは限らないことがあります。

大切なのは、画像だけでなく、

どのようにケガをしたのか
どんな時に痛むのか
実際に膝がどう動くのか

を総合的にみていくことです。

今回は、整形外科で半月板損傷と診断されたものの、膝前面の軟部組織や身体の反応にも注目して施術を行った結果、スポーツ復帰につながった48歳男性の症例をご紹介します。

この記事では、

中高年の半月板損傷について
MRI画像と症状の関係
なぜ膝が曲がりにくくなったのか
なぜ改善したのか

について、できるだけわかりやすく解説していきます。

 

この記事の要点

  • MRIで半月板損傷を疑われても、痛みの主因が半月板以外にある場合があります
  • 安静が長引くことで膝の可動域低下が起こることがあります
  • 痛みには身体面だけでなく不安やイメージも関与します
  • 本記事は一症例の報告であり、すべての膝痛に当てはまるわけではありません

 

内容は以下の通りです。

・中高年の半月板損傷について

・48歳、公務員のSさんの膝痛

・当院での施術と結果

・考察(なぜよくなったのか)

当院のクチコミ

・おわりに

・FQA(よくある質問)

・参考文献

 

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小川鍼灸整骨院大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。

院長は30年の臨床歴を持ちます。

 

整形外科・リハビリ科と連携しながら、「どこへ行っても改善しなかった痛み」 に対して多角的にアプローチしています。

 

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中高年の半月板損傷について

 

中年以降になると、MRI検査で「半月板損傷」といわれても、その異常が必ずしも痛みの原因とは限りません。

 

実際には、痛みがない人でも半月板に変化が見つかることがあり、MRI画像ではキズのように見える“アーチファクト(偽の画像)”が含まれることもよくあります(文献1、2)。

 

そのため、膝の痛みを考える際には、画像だけでなく、「どのようにケガをしたのか」「どんな時に痛むのか」「実際に膝がどう動くのか」などを総合的にみていくことが大切です(文献3)。

 

48歳、公務員のSさんの膝痛

 

 

Sさんは3か月前、野球のプレー中にスライディングした際に、自分の左膝頭を相手選手にスパイクの上から踏みつけられました。

 

その1週間後に整形外科を受診。皮膚の挫滅創があったために安静指導され、塗り薬をもらって安静にしていたそうです。

 

しかし、1~2週間経過しても良くならないためにもう一度受診してMRI検査を行なったところ、

 

「半月板にちょっとキズみたいなものがある、水がたまっている」と診断され、その後に電気治療を行うように言われて治療を受けたけれども良くならないとのことでした。

 

半月板損傷のMRI

これは半月板損傷のMRIです。しかし多くの画像で、「半月板損傷のように見える」画像も認められます。本当に半月板損傷があるかどうかは症状や理学所見から判断します。

 

初診時の問診でSさんは、

 

「曲げたときのつっぱった感じが気になり曲げにくい」

 

「このつっぱりがなかなか治らない」

 

「外科では安静にするよういわれたので動かさなかった」

 

などと話して下さり、

 

「普通に走ったり、スポーツできるようになりたい」

 

と希望されました。

 

Sさんは医師から半月板損傷と診断されていました。

 

しかし私は半月板以外に筋膜に原因があるのでは?と考えて筋膜リリースを行うことを提案しました。

 

当院での施術と結果

 

施術は、膝周辺組織への筋膜リリースを2週間に4回行いました。

 

 

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その結果、膝の痛みや張った感じは10→3になり、2週間後の試合に参加できました。

 

 

考察(なぜよくなったのか)

 

ポイントは以下の3つです。

① 痛みの原因が半月板だけではなかったこと
② 膝前面の軟部組織の状態が改善したこと
③ 「膝が悪くなっている」という不安が軽減したこと

以下に詳しく説明します。

まずSさんは、自分の膝について、

「じっとしていると固まってしまう感じがする」
「ケガをしてから、触れただけで皮膚が痛い」
「膝が曲がらず、ここにないはずの筋肉が乗っているように張る」

と話してくださいました。

 

 

一方、初診時に膝の状態を詳しく確認すると、大きな腫れや不安定性などの強い異常はありませんでした。

痛みは主に膝前面の表面にあり、安静時には時々チクッと痛む程度でした。また、深く曲げたときにつっぱり感が強く出ていました。

私は、膝頭を強く打ち付けたことで、膝蓋前滑液包や膝前面の軟部組織に炎症が起こり、その周囲の結合組織(fascia:ファッシア)に滑走障害や癒着様変化が生じた可能性があると考えました。

 

膝の筋の図

膝周辺には狭い領域にたくさんの筋肉や腱が重なりながらなめらかに動くような構造があります。ここが傷つくと癒着を起こし動きにくくなります。

 

さらに、長期間にわたって膝を安静にしていたことで、関節周囲の柔軟性が低下し、可動域制限につながったと推測しました。

 

SさんはMRI検査で「水がたまっている」「半月板に異常がある」と説明を受けていました。スポーツをしている方にとって「半月板損傷」という言葉は重い印象があります。そのためSさん自身も、「自分は重いケガをしてしまった」と感じ、不安が強くなっていたように思われました。

 

 

実際には、中年以降ではMRIで半月板に異常が見つかっても、それが必ずしも現在の痛みの原因とは限りません。また、MRIでは半月板損傷のように見える画像(アーチファクト)が映ることもあります。

 

そのため、画像だけで判断するのではなく、

どのようにケガをしたのかどんな時に痛むのか
実際に膝がどう動くのか

を総合的に考えることが重要です。

Sさんの場合は、症状の経過や理学所見から考えると、半月板だけでなく、膝前面の軟部組織の状態も症状に関係していた可能性があると考えました。

また、受傷直後には安静が必要な時期もありますが、回復段階では適切に動かしていくことが重要になる場合があります。Sさんは非常にまじめな方で、医師の指示をきちんと守った結果、膝を安静にしすぎてしまった可能性もありました。

そこで当院では、膝の状態だけでなく、「膝がどうなっていると思っているのか」という不安やイメージにも丁寧に向き合いました。

 

 

 

具体的には、

膝前面の軟部組織への施術
関節の動きを改善するアプローチ
痛みについての説明
安心して動かしていくための指導

を行ないました。

その結果、Sさんは2週間後にスポーツへ復帰することができました。

 

ここには慢性的な痛みに対して有効性が確認されている心理療法「認知行動療法」が応用されています。


※膝の痛みには、骨折・感染・靭帯損傷・腫瘍など医療機関での精査が必要な疾患も含まれます。強い腫れ、熱感、ロッキング、脱力、発熱などを伴う場合は整形外科を受診してください。

 

痛みが改善しない人のための“認知行動療法的なかかわり”とは? 整骨院の視点から【平野区 小川鍼灸整骨院】

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)

 

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当院のクチコミ

 

当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。

 

それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。

 

カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。

 

 

また当院では全国から寄せられたお悩みに対してYouTubeでお答えしています。

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まとめ(おわりに)

 

膝の痛みは、「MRIで異常があるかどうか」だけでは説明できないことがあります。

特に中年以降では、半月板の変化そのものよりも、

膝前面の軟部組織
関節周囲の柔軟性低下
痛みに対する不安
動かさなかったことによる影響

などが関係している場合もあります。

もちろん、膝の痛みの中には整形外科で詳しい検査や治療が必要なケースもあります。そのため当院では、必要に応じて医療機関と連携しながら、症状を総合的に評価することを大切にしています。

今回の症例では、

痛みの背景を整理すること
膝前面の軟部組織へアプローチすること
安心して動ける状態をつくること

によって、スポーツ復帰につながりました。

もし、

半月板損傷と言われたけれど不安が強い
MRIでは異常があるのに症状がよくわからない
膝の張り感や動かしにくさが続いている
スポーツへ復帰したい

などでお困りの方は、一度ご相談ください。

 

株式会社COCO 小川鍼灸整骨院

当院はJRおおさか東線衣摺加美北駅から徒歩4分です。

 

大阪市の平野区生野区東住吉区加美北、東大阪市の衣摺渋川町柏田、布施あたりの方で、膝の痛みスポーツ障害、半月板損傷にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法をスポーツ選手、スポーツ愛好家の膝の施術に応用していています。

 

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当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。

 

【AI評価】

本記事は、MRI所見と症状の関係を慎重に整理しながら、一症例を通じて中高年の膝痛を多角的に考察した内容である。画像診断のみで断定せず、受傷機転・理学所見・心理社会的背景を含めて評価している点は、近年の運動器疼痛研究およびGoogle EEAT(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の観点からも妥当性が高い。また、「一症例であり全例に当てはまらない」ことや、整形外科受診が必要なケースについても明示されており、YMYL領域における医療安全性への配慮も認められる。

評価:ChatGPT(OpenAI GPT-5.5)による2026年5月時点の文章評価・構造分析。

 

FQA(よくある質問)

 

Q. MRIで半月板損傷と言われたら手術が必要ですか?

A. 症状や年齢、理学所見によって異なります。画像所見だけでは症状の原因を特定できない場合もあります。

 

Q. 膝を安静にしすぎると悪化しますか?

A. 状況によります。急性期には安静が必要ですが、回復段階では適切な運動再開が重要になる場合があります。

 

Q. 筋膜リリースは半月板損傷を治しますか?

A. 半月板そのものを修復する治療ではありません。周囲組織や可動性へのアプローチとして行われることがあります。

 

参考文献

 

文献1 Englund M, Guermazi A, Gale D, Hunter DJ, Aliabadi P, Clancy M, et al. Incidental meniscal findings on knee MRI in middle-aged and elderly persons. N Engl J Med. 2008;359(11):1108-15.

 

文献2 Zanetti M, Pfirrmann CWA, Schmid MR, Romero J, Seifert B, Hodler J. Patients with suspected meniscal tears: prevalence of abnormalities seen on MRI of 100 symptomatic and 100 contralateral asymptomatic knees. AJR Am J Roentgenol. 2003;181(3):635-41.

 

文献3 Boden SD, Davis DO, Dina TS, Stoller DW, Brown SD. A prospective and blinded investigation of magnetic resonance imaging of the knee. Abnormal findings in asymptomatic subjects. Clin Orthop Relat Res. 1992;(282):177-85.

 

文献4 Rishor-Olney CR, Taqi M, Pozun A. Prepatellar bursitis. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024.

 

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