はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
せっかく運動を始めたのに、膝が痛くなってしまって困る!!と言う方は多いのではないでしょうか?
今回は、そんな膝の痛みを持つ患者さんが1回の鍼施術で改善(ペインスケールは10→1)した事例について報告させて頂きます。
1回の施術で改善することも十分にあるのです。あなたの膝の痛みもこの事例のように改善するかもしれません。
膝の痛みでお困りの方は参考にしてください。
ブログの内容は下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Bさん:45歳女性、介護施設職員
主訴:右膝の痛み
Bさんはダイエットをしようと半年前から運動をはじめました。そして始めての膝の痛みは2ヵ月前から。ランニングをしていて、「ペースを間違えて走った」と自覚した日の2日後ぐらいに何かおかしいという感じで痛みが出てきたということです。
軟骨がすり減っているのか?ポキポキ音が鳴るのがおかしい感じ?また運動したいけど、痛みが出てくるのではないか?と不安を感じておられます。
ご本人が言うには、ランニングと言ってもまだまだレベルは低く、ウォーキングの間に少し走る程度とのことです。
Bさんは過去にも同じような痛みがあり、その時には整形外科を受診しても原因がよく分らなかったそうです。運動もやめるように指導を受けました。
今回も同様の痛みということで整形外科ではシップと鎮痛剤をだされるだけで何もしてくれないだろうと考えて当院を受診されました。
Bさんの状態をチェックしますと、変形性膝関節症の特徴的な膝の痛みである動き始めの痛みもありません。安静時の痛みもありませんでした。
膝の曲げ伸ばしでも、曲げたときに膝の痛みを感じる程度でそこまではひどくないとのことです。
膝の動く範囲も正常です。押さえて痛みある部分は、膝の正面、膝蓋靭帯とよばれる部分にありますがどうもはっきりしません。もちろん関節に水も溜っていません。
つまり原因がはっきりしません。
しかし、Bさんはしっかりと痛みを訴えられます。
私は、年齢的には軟骨が少しずつすり減っていること、そしてそれと同じように半月板もすり減ってきてくることを説明し、半月板損傷に効果がある鍼施術を提案しました。
また、今回の膝の痛みに対しては、その効果が非常に期待できることも話し、今晩一度走ってみてはどうか?と提案しました。
なお、Bさんは左の方まで膝の痛みが出てきているような気がするともおっしゃいましたので、左にも鍼を行ないました。
施術と結果
鍼施術1回
筋膜リリース1回 合計2回
施術メニューはこちら↓↓↓
痛みは1回の鍼施術でペインスケール10→1まで下がりました。その日の夜に運動を再開したBさんはその後1週間、走れるようになったと話してくれました。
2回目の施術は、膝の痛みが小さくなっているために筋膜リリースを行ない、全身の筋膜を整えました。
なぜよくなったのか
ポイントは2つです。
まず、Bさんの膝の痛みは、医学的には原因を特定することは難しいですが、年齢や活動性から考えられることとして、変形性膝関節症の初期と考えられます。
関節の炎症が小さいうちに鍼施術を行えたことが早く改善した理由の1つと考えられます。
鍼の刺激は患部の血流を良くして炎症を抑える働きがあるのです。
もう一つはBさんの中にある不安が解消したことです。
Bさんは以前にも同様の痛みを感じて一定期間の安静の間に運動が途切れてしまい、減量に失敗した経験をお持ちでした。
今回は気合いを入れて運動再開して2ヵ月経った時点でまた膝の痛みを感じてしまったのです。
だから、
「また運動を休まなくてはいけないのか?」とか、
「運動を始めたら痛みが出てくるのではないか?」とか、
そしてその果てに
「またリバウンドしてしまうのではないだろうか?」というような不安を感じていたのです。
Bさんの不安は他にもありました。それは、
「症状はないけれども骨盤が歪んでいるのではないか?」
とか、
「痛みのために歩き方が変化して腰痛を引き起こすのではないか?」
とか、
「反対側の膝も痛いように感じてきた(だから反対側にも鍼を行いました)」などの身体に対する不安でした。
上記のようなBさんの不安を察知した私は、鍼施術を行ないながら、
痛みはすぐに治まり、運動を再開できるようになってリバウンドはしないことと、今回の膝の痛みが腰痛やその他の痛みとは全く関係ないことを、Bさんが理解できるように説明しました。
つまり、認知行動療法的なかかわりのもと、安心してもらうように努めました。
痛みをもつ患者さんの施術にあたっては、患部だけを施術するのではなく、患者さんの痛みがどんな文脈の中で感じられているのかを知ることが非常に重要なのですが、実はこの重要性はあまり気付かれていません。
今回は痛みの患部にのみ施術するのではなく、Bさんの痛みの文脈に対する配慮によってもたらされたと考えられます。
2回目の来院の時には「しっかりと走っている」とはなしてくれました。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で整形外科に行っても良くならない膝の痛み、整形外科へ行くほどでもない膝の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区にあります。地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところです。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近い、地域でおすすめの整骨院を目指しています。
内容につきましては、お話しの基本的な構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを個人が特定できないように加工しています。
参考文献
山本洋介 他):膝蓋下脂肪体炎により下肢の痛みを生じていた1症例.日本ペインクリニック学会雑誌,17 巻 4 号 p. 488-490,2010.