はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。「以前に膝関節の手術をして、その後問題なく過ごせていたけれどもだんだん痛みが出てきた」という人は多いのではないでしょうか?今回はそんな手術後の膝の痛みについて、その原因やリハビリ、対処法について書かせて頂きます。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して治療に用いています。手術後に残った痛みの治療やリハビリも行ないます。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は小川です。
http://www.korikori.com/staff/
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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昔に膝関節の手術をして、痛みはずっとなかったけど最近痛い!!
学生の頃とか、20代に膝関節の手術を行ない、その後に痛みをだんだん感じてきた人は多いと思います。だいたい、50歳ぐらいでしょうか?運動好きで健康志向も強いそんな人に多いような印象を受けます。
手術は半月板損傷や前十字靱帯損傷、またはその複合損傷で手術を受けた方たちが多いです。もちろん、交通事故などのの大きな力が膝に加わって関節面にかかる骨折で手術を受けた方で、リハビリを頑張っても後に痛みが出やすいですね。
手術の経験がない人でも50歳ぐらいになると膝に痛みを感じる人が多くなってきます。手術の経験があればその時期が少し早まってしまうようです。
手術をしたのになぜ痛くなるの?
膝関節は荷重関節ですので、重力の負担が大きくなります。その負担を効率良く分散させるのが膝関節の靭帯や半月板なのです。ですので、これらの組織が傷ついてしまうと、大腿骨と脛骨がつくる膝関節の適合性が悪くなったり、動きに遊びが増えてしまって、関節軟骨の摩耗が進んでしまうんですね。もちろん、手術はそうならないように行なっているのですが、やはり限界があるのです。荷重関節である膝関節はただでさえ、加齢によって関節軟骨細胞のみずみずしさが減少してしまい、摩擦は大きくなってしまうのに、手術後の関節の遊びは数年、数十年かけて関節軟骨の摩耗を進行させてしまいます。いわゆる変形性関節症です。このように、以前のケガや手術がもとで変形性膝関節症になってしまうことを二次性変形性膝関節症といいいます。
対策はどうすればいいの?
そのような人たちからは、以下のような質問をよく受けます
以下に私なりの答えを記しますね。
まず、歩いていいかどうかですが、痛くても歩きましょう。関節に水がたまっていなければ大丈夫です。
冷やす方が良いかどうかですが、炎症が強い時は冷やすことも良いでしょう。しかし、熱もなく曲げ伸ばしで痛みがない場合は温めた方が良いです。
水を抜くことについては、クセにはなりません。ただし、炎症がしっかりと治まっていなければまた水がたまります。関節がパンパンに腫れるぐらいに水がたまっている場合はそれだけで痛みが出てきます。抜くとすごく楽になります。関節の水を抜くことについては主治医の先生ともしっかりと相談しましょう。
湿布は効果が現われやすい人とそうでない人がいるようです。とりあえず試してみて、効果が感じられるようでしたら利用すればいいと思います。ただし、かぶれにくい湿布といえども体質によってはかぶれてしまいます。かぶれると、痛みやかゆさが出てきて、関節の痛みがより複雑になってしまいます。ここは注意が必要ですね。
関節の痛みが治るか、治らないか?これは答え方に困ります。厳密には治りません。なぜなら、すり切れた関節軟骨は元に戻らないからです。しかし、沢山すり切れていても痛みを感じないという人もいます。最初はすごく痛かったけど今はぜんぜん痛くないという人もいます。痛みは時期が過ぎると治まっていくのでそう言う意味では治るといえます。多くの方は変性は仕方ないけど痛みが取れればそれでいいとおっしゃいます。ですので、ここは痛みが治まることを「治る」と決めてしまう方が良いと思いませんか?私はそう思います。だから「治ります!」と私は患者さんに説明します。
運動は大腿四頭筋を鍛える運動が良いとされています。具体的にはSLRという運動です。この運動はかなり効果があるとされていますし、臨床研究によっても効果のあることが認められています。
当院でできること
当院では、鍼治療、ローズマリーカンファーを用いたオイルマッサージ、時には運動療法を行なっています。
鍼治療
鍼治療は関節の痛みを軽減させてくれるという科学的な根拠があります。もちろん、痛みをなくすための治療であり変形した関節を元に戻す治療ではありませんが、痛みなく元気に生活できることを目指します。
オイルマッサージ
ローズマリーカンファーというアロマオイルが変形性膝関節症に効果的であるという報告があります。当院ではそれを用いて、変形性膝関節症の治療を行ないます。気持ちいい!!という患者さんがほとんどです。
運動療法
運動療法はSLRという運動方法が効果的であるという多くの報告があります。それに加えて、ランジスクワットは関節に体重をかけてバランスをとることで、筋力トレーニングにもなりますし、感覚のトレーニングにもなります。ランジスクワットは少し負荷が大きいですが、最終的に出来るようになれば膝は更に元気にまります。
当院ではこれらの施術やリハビリを通して、痛みがなくなるまでの期間をできるだけ短くし、そしてその間に感じる痛みを出来るだけ小さくするようにします。
当院の施術メニューかこちらから↓↓↓
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で膝の痛み、手術後の膝の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体などでみなさまの痛みを施術・リハビリをします。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区・生野区の境目にあります。交通機関は大阪メトロ(地下鉄)千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。当院へは平野区・生野区の他に東住吉区、東成区、天王寺区や、東大阪市の渋川町、寿町、衣摺、柏田、からも患者さんが来院されています。
参考文献
山下仁:変形性膝関節症に対する鍼治療のランダム化比較試験論文の概要― 京 都 国 際 シ ンポ ジ ウ ムの 予 備 資 料 と して ―.全 日本鍼 灸 学 会雑 誌 第56巻4号, 662 -667,2006
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/4/56_4_662/_pdf
柴伸昌:変形性膝関節症に対する精油使用施術(マッサージ)の有効性について--外用消炎鎮痛剤を対照としたランダム化比較試験.日本アロマセラピー学会誌 9(1), 36-42, 2010
池田浩:変形性膝関節症に対する運動療法.順 天 堂 医 学.54,P.367~371, 2008,
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjmj/54/3/54_367/_pdf/-char/ja