はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。日本は超高齢化社会といわれ、世界でも最高レベルで寿命が長い国です。私たちはそんな国に住んでいるのですから、老化による膝の痛みでお困りの患者さんも多いですね。
そこで今回は、「変形性膝関節症と運動療法:その効果の生物学的機序」という論文を紹介いたします。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して治療に用いています。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院を目指しています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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執筆担当は小川です。
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内容
変形性膝関節症に対する運動療法の効果は、「効果あり」という研究結果が積み上げられてきています。その効果について最近はさらに詳しく分かってきました。この論文は、最近分かってきたことをまとめてくれています。
まず、どの程度の運動がよいのか?ということについて、
「運動中痛みを惹起せず,運動後(翌日も含め)も痛みや熱感,腫れなどを引き起こすこ となく実行できる」程度の運動がよいということです。
これまでの研究よってどのタイプの運動でも痛みが軽減されることは明らかになってきているということなので、無理のない範囲で運動できる程度が良いということです。
痛み止めとか、ヒアルロン酸の注射の効果についても触れておられます。
「非ステロイド性消炎鎮痛剤と運動療法の比較や、 ヒアルロン酸関節注射と運動療法との比較によって,運動療法とそれらの薬物療法の間で効果に差がなかった」
ということが分かっているそうです。つまり、運動療法は鎮痛剤やヒアルロン酸関節注射と同等に効果があるということなのです。
そしてこれらのことから、これまで標準的にされてきた鎮痛剤やヒアルロン酸注射による治療法よりも副作用もなく、費用もからず、さらに筋肉も鍛えられる運動療法の方が優れていると説明されています。
また運動を行なうと、関節の炎症を抑える免疫の働きが高まるという研究結果もあるということです。
その他、運動は高齢になるほど効果が得られにくいので、できるだけ早い年齢から運動を始めることも大切と述べられています。
肝心の運動の方法も掲載されています。運動は片方ずつ行なうのですが、写真のように左あしを行なう場合には右膝を立てて、左あしを上げていきます。
このときにつま先をしっかりと上に向けることがポイントです。立てている反対側の膝のたかさまで上げたら、そこからゆっくりと下ろしましょう。
当院の見解
当院では、変形性膝関節症の患者さんに対して、はり施術や筋膜リリースを行ないます。そして、長期にわたって痛みが軽減しないという患者さんに対しては認知行動療法を応用した施術を行なうようにします。
整骨院で認知行動療法的なアプローチを用いる先生は少ないと思います。
はり施術は運動療法と併用することで運動療法単独で行なうよりも効果が上がるということが知られていますね。
また、運動療法を行なうには、「大丈夫かな?」という患者さんの不安をぬぐい去る必要があります。ここは認知行動療法的なアプローチが効果的なのです。
もちろん、運動療法は基本中の基本。当院ではリハビリデイサービスたすくを併設していますので、運動もしっかりと行なっていただけます。
そして、痛みのある部位とその周囲の筋肉は筋肉と筋膜の間で様々な不具合を生じます。それらに対してはしっかりと筋膜リリースを行なうのが当院の施術です。筋膜リリースを行なう整骨院の先生は最近増えてきていますね。
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で変形性膝関節症の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
はり治療、筋膜リリース、認知行動療法を用いたアプローチで患者さんの痛みに施術致します。
参考文献
1)黒澤尚:変形性膝関節症と運動療法その効果の生物学的機序.順天堂醫事雑誌
59 巻 (2013) 2 号,2013