過去の記憶と腰痛【腰痛 スポーツ 筋膜リリース】

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は過去の経験が関連していると考えられた腰痛が3回の筋膜リリースで改善した(ペインスケールは10→4)大学生Uさん(スポーツ愛好家)について報告します。

 

 

 

 

 

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区にまたがる加美北地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。

 

 

事例

 

Uさん: 20歳 女性 職業 大学生(スポーツサークル所属)

 

 

主訴:腰痛

 

 

初発の痛みは高校生の時。その後現在までは痛くなったり楽になったりを繰り返している。整形外科受診経験あり、その時には「体が硬いので痛みが出現しやすい」と言われた。

 

 

今回の痛みは受診の5日前の試合で転倒した際に今までで一番の痛みを感じた。その後スポーツサークルは休んでいる。

 

 

高校の頃は体が硬いのでテニスボール・ストレッチなどでやりこなしていたが、大学では何もしていないので、筋肉が硬くなった。今までは疲れたときに腰痛が出ていた。

 

 

施術と結果

 

結果は3回の筋膜リリースと認知行動療法的なかかわりで、10の痛みが4まで下がりました。

 

 

1回目の筋膜リリースは踵から膝裏、骨盤、脊柱から後頭部、そして頭部に続く筋膜を意識して、それらの伸張性が高まるように施術しました。

 

 

 

Uさんの体は背面が非常に緊張していたからです。Uさんは施術の直後にの「腰痛が楽になった」と話してくれました。

 

 

背面の過緊張以外に異常な所見が見当たらないために、1回の施術で様子をみて、痛みがまた出てくるならばまた来院してもらうようにしました。

 

 

すると、2週間後にUさんから予約の電話があり、2回目の施術となりました。

 

 

前回の施術の後に楽になってまたスポーツを始めたそうですが、また痛みが出てきたというのです。前回ほどの痛みは無いけれども、このままだとまた痛みが大きくなってくるのではないかという不安を説明してくれました。

 

 

この時は前回同様に筋膜リリースを行い、ぎっくり腰などの急性の痛みには絶対につながらないことを説明しました。

 

 

そして最後に、ぎっくり腰にならないという保証を与えて、できるだけ腰痛を気にせず動いてみるように提案しました。

 

 

3回目の施術時にも、筋膜リリースを行いました。Uさんは、この1週間、ぎっくり腰にならないという私の言葉を信じてスポーツ活動を続けてくれました。

 

 

 

そして思っていたより動けたことにびっくりされていました。今の腰痛はそれほど悪くないことを、しっかりと説明して、また痛みが出たら来院してもらうことにしました。

 

 

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診立てと考察

 

 

初診時のUさんの腰痛は、特別に異常な所見がありませんでした。安静時の痛みも小さく、 動作開始時の痛みがややあり、 体の曲げ伸ばしでもそれほど腰痛を感じません。足のしびれもありません。

 

 

ただ、2回目以降の会話で明らかになったことがあります。それは、中学・高校でバスケ部に所属していたUさんは、時折腰痛を感じ、その度にクラブのコーチから自己管理に関して叱られていたというのです。

 

 

比較的ネガティブな性格のUさんは、高圧的なコーチが苦手でその時の感情と腰痛が関連付いているようにお見受けできました。

 

 

つまり、何らかの気分の落ち込みと腰痛がセットになっているように見えたのです。

 

 

ストレスを感じると、痛みの沸点が下がります。専門的には疼痛閾値が下がると表現されます。私たちの体には痛みを感じる神経系の仕組みと痛みを感じにくくする仕組み(下行性抑制)がありますが、ストレスにさらされると痛みを感じにくくする仕組みが働かなくなると言います。

 

 

Uさんのネガティブな感情はストレスと結び付いているかもしれません。だからUさんに対して今回は以下のように説明しました。

 

 

腰痛スポーツ選手であれば誰にでも起こること

 

・ストレスフルな状況では痛みを感じやすいこと

 

・ぎっくり腰はまだ起きない状態であること

 

腰痛の軽減には動く方がよいこと

 

 

Uさんのように腰痛と結び付いた感情としては、恐怖回避思考とか、破局的思考という思考パターンが報告されています。

 

 

当院では体の問題はもちろんのこと、これらの思考パターンにも注目して、患者さんを痛みの感じにくい方向に連れて行くように心がけています。

 

 

このようなかかわりを私たちは、「認知行動療法的なかかわり」と読んでいます。

 

 

整形外科や治療院など、どこに行ってもよくならない腰痛でお困りの患者さんの中には、このかかわりが、すごく効果的な場合があります。お困りの方は一度当院にご相談ください。

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

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大阪市の平野区生野区界隈で、どこに行ってもよくならない腰痛にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

 

筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を腰痛の施術に応用していています。

 

 

当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

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当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

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※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

 

 

参考文献

 

矢吹省司:運動器疼痛の治療法としての運動療法.日本顎関節学会雑誌. 30 巻 3 号 p. 243-248,2018 .

 

 

水野泰行:慢性疼痛と破局化(<特集>慢性疼痛の心身医学).心身医学,50 巻 12 号 p. 1133-1137,2010 .

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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