はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今回は手関節の骨折(橈骨遠位端骨折)の後に出てくる痛みについて、その原因や対処法を報告させて頂きます。最近は手術の後の痛みというシリーズでブログを書いているのですが、橈骨遠位端骨折の後の痛みは、手術をしてもしなくても、後に残る痛みは同じような仕組みで起こります。つまり、痛みの原因は長期間の固定と、骨折部分の変形なんですね。
以下に詳しく説明させてください!
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して治療に用いています。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は小川です。
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遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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橈骨遠位端骨折
橈骨という骨は肘から手関節までの間にある骨です。いわゆる前腕という部分ですが、ここには橈骨と尺骨があります。橈骨は手根骨と関節をつくっています。この橈骨はは手をついてこけたときに体重がかかる部分ですので、骨折しやすいのです。橈骨遠位端と呼ばれるこの部位は子供もよく折れるところですが、初老期の骨粗しょう症が進んだ年代の女性もよく折れます。
治療
この部分の治療は基本的には固定です。方法は大きく2通りありまして、1つは保存療法、1つは手術療法です。
上のレントゲン写真のように、保存療法は骨折部分のズレがない、安定した状態の骨折に適応されます。
手術療法は骨折部分が不安定ですぐにズレてしまいそうな骨折のタイプに適応されます。また、骨粗しょう症の患者さんは骨折部分が不安定になりがちですので手術になることが多いです。
ギプスによって固定されますが固定期間は年齢や骨の折れ方によって異なってきます。概ね3週間から6週間ぐらいです。
骨折部分の位置や骨がくっついていることを示す仮骨形成が見られれば固定が除去されます。
この骨折を経験された方は、「ギプスが取れたらすぐに使えると思ってた」とよくおっしゃるのですが、実は治療が大変なのはここからです。ギプスを除去すると、関節が固まってしまっています。
この状態では、箸が持てない、ボタンをかけられない、おつりをもらえない。手をつくことができない、手のむくみが治らないなどの悩みを訴えられる方が多いです。
この手関節を以前と同じように使える手関節にするためには、つまり、自分の手関節が戻ってくるにはここから6ヵ月ほどかかるでしょう。この間は関節をしっかりと動かして、動く範囲を取り戻したり、筋力の回復のためのトレーニングが必要になります。
手術や固定のあとに痛みが残る場合がります。それは橈骨が短縮してしまい、尺骨の方がなくなってしまった時です。尺骨が手根骨を突き上げるようになります(尺骨突き上げ症候群)。こうなると、痛みを受け入れながら上手く使う方法を探すか、もう一度手術を受ける必要が出てきます。
こうならないように、しっかりと整復をして固定をする必要があります。
その他、痛みについての恐怖心から手関節を使わないでおくと、関節がどんどん硬くなってきて浮腫がいつまでも残り、時には神経痛様の痛みが出てくることがあります。骨折後に非常に過敏な状態になってしまうのです。このような関節の状態をCRPSと表現します。どこに行っても良くならない方のなかにはCRPSに陥っている場合もあります。ここでは精神交互作用が生じている可能性が高いです。過去のブログをご参照ください。
当院での治療
当院では骨折の患者さんが来院された場合にはまず提携病院を受診して頂き、医師の判断を仰ぎます。その後ギプスが外れましたら関節をしっかりと動かして、動く範囲を取り戻したり、筋力の回復のためのトレーニングを行ないます。こうすることで、以前のように使える手首になっていきます。
痛みに対しては、炎症を抑える効果があるローズマリーカンファーの精油を用いたアロママッサージを行ないます。また痛みが強い場合には鍼治療を併用することもります。
その他、当院は認知行動療法的なかかわりを通して患者さんの痛みを早期に回復させるようにつとめます。例えば痛みが長期化しやすい患者さんの特徴として骨折部分に対する過度の不安や緊張を感じており,それが故に痛みを感じやすくなっているCRPS、またはこれに近いことが考えられます。
そのような患者さんに対しては、まず本人様が具体的に何を心配しているのかを具体的に聞き出して、その不安を払拭するように努めます。この作業は簡単な様で難しいです。この作業の先に、痛みも軽減しててをしっかりと使えるようになるのです。
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で橈骨遠位端骨折の後の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体などでみなさまの痛みを施術します。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
当院へは平野区・生野区の他に東住吉区、東成区、天王寺区や、東大阪市の渋川町、寿町、衣摺、柏田、からも患者さんが来院されています。