デスクワークの肩こり治療【首こり 眼精疲労 はり 平野区 加美 小川鍼灸整骨院】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

 

 

事務作業による肩こり首こり眼精疲労の患者さんは本当に多いです。

 

このような患者さんに対して小川鍼灸整骨院では筋膜リリース・整体・はり治療を行ないます。

 

今回は、論文を参考にして肩こりに対する当院の治療や考え方を紹介いたします。

 

 

 

参考した論文の内容

 

 

 

この論文はデスクワーカーの肩こりに対する鍼施術の効果について調査しています。

 

 

VDTとはVisual Display Terminalの略で画面に向かい合う事務仕事のことです。

 

著者は長時間の事務作業で生じた肩こり首こり眼精疲労はり治療がどの程度効果的なのかを調べました。

 

 

対象は

月の残業時間が40時間以上、または2~6ヵ月間の残業時間が75時間以上になる、18歳~60歳までのVDT作業者61名(男性41名、女性20名)です。

 

 

 

 

治療の方法は、

 

 

週に1回で合計4回、対象の症状に応じて円皮鍼を行なった。円皮鍼は1週間貼ったままで放置した。治療の評価は肩こり首こり眼精疲労に対して自己記述方式でおこないました。

 

 

 

 

また、はり治療前と治療後の肩こり首こり眼精疲労の違い(改善率)をVASという方法で評価しました。

 

 

VASは以下のような横棒に目盛りがついてあるもので、10が今までで感じた最大の痛みであり、0が全く痛みを感じない状態であり、今の痛みがどの程度なのかを示す指標です。

 

 

 

 

結果は以下の通りでした。

 

首こりのVASは治療開始前平均72㎜から4週後には17㎜と減少していた。

 

肩こりのVASは治療開始前平均72㎜から4週後には17㎜と減少していた。

 

眼精疲労のVASは治療開始前平均75㎜から4週後には15㎜と減少していた。

 

・それぞれの症状は回を増すごとに痛みの程度は小さくなっていた。

 

・かゆみが5名に、かぶれが1名にみとめられた。

 

・全体的には、治療前よりも治療後の方が軽減しており、はり治療の効果が認められた。

 

 

 

 

過去の研究や今回の研究からの考察は以下の通りでした。

 

 

 

VDTによる肩こり首こりの原因については、連続単調作業が筋肉を緊張させて血流が悪くなり、そのために乳酸などの疲労物質が蓄積して痛みにつながり、その痛みがさらに筋肉の緊張を引き起こすという痛みの悪循環が考えられます。

 

 

 

 

円皮鍼のような比較的軽い刺激がなぜ効果を表わすのかについては、まだ不明な点が多とされています。

 

 

しかし、過去の研究ではVDTによる肩こり患者の皮膚刺激によって筋肉の血流量が増えたという報告もあります。

 

 

また、肩こりに対する円皮鍼の効果についての別の研究でも今回と同じような結果が得られていました。

 

 

肩こり首こりに対する円皮鍼の効果については、刺激を与えた部位の痛みを感じる感覚が治療効果として鈍くなった可能性が神経学的に考えられています。

 

 

 

VDTと肩こり眼精疲労の関係については作業中の目の酷使やそれによる不良姿勢、作業による自律神経のアンバランスなどが考えられ、これらに対してはり治療が効果を表わすという研究結果もあります。

 

 

当院の見解

 

 

事務作業による肩こり首こり眼精疲労の患者さんは本当に多いです。

 

 

このような患者さんに対して小川鍼灸整骨院では筋膜リリース・整体・はり治療を行ないます。

 

 

文献にもありますとおり、VDTでは同じ姿勢を続けることによる筋肉の緊張と作業による不良姿勢が問題となることが多いです。

 

 

また、作業による疲れや長時間労働によるストレス、自律神経の乱れ、そこに加えて人間関係によるストレスなどが加わると症状はさらに複雑化してきます。

 

 

小川鍼灸整骨院ではまず、筋肉の緊張の問題に対しては、筋膜リリースを第1選択とします。筋膜のひずみを見つけ出し、そのひずみを解消することで痛みはもちろん、姿勢の問題も改善することがあります。

 

 

 

 

整体は筋膜リリースによって解放した筋肉と筋膜をさらに引き延ばす効果があります。またそれだけではなく、普段動かない関節をしっかりと動かしていきますので爽快感にもつながります。

 

 

特に背中の関節は後方凸に変形してきますので可動域いっぱいに動かすことで、可動域を維持し、老化の結末として必ず生じる脊柱の変形を可能な限り予防することを目的とします。

 

 

 

 

 

そしてはり治療ですね。肩こり首こり症状の強い患者さんの中にはこっている部分を「強く押して欲しい!!」と考える患者さんが多いのですが、あまり強い刺激を筋肉部分に与えると筋繊維がダメージを受けて後に重くだるい痛みが残ります。

 

 

それがいわゆるもみ返しです。しかしはり治療は筋繊維に大きなダメージを与えることなく、比較的強度の刺激を与えることができます。だから上記のような患者さんにははり治療がお勧めですね。

 

 

 

 

今回紹介した論文は円皮鍼についての興味深い研究でした。当院でも円皮鍼を使うことはありますが、円皮鍼をメインの治療法として用いることはありません。多くは旅行に行ったりして通院ができないなどの時に、利用するようにしています。

 

 

また、痛みが強く次の来院までの痛みを少しでも小さくするために用いることが多いです。

 

 

今回の論文では円皮鍼でも十分な効果が認められています。ご希望がありましたら当院でも十分に対応ができますのでおたずね下さい。

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

 

 

大阪市の平野区 加美北地区、生野区界隈で事務仕事や連続単調作業による肩こり首こり眼精疲労でお困りの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

 

 

 

・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を肩こり首こり眼精疲労の施術に応用していています。

 

 

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

http://www.korikori.com/staff/

 

 

当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

http://wwwkorikori.com/blog/covid-19info/

 

 

参考文献

 

 

鈴木 真理他):VDT作業者に対する鍼治療効果(1) 頸・肩こり, 眼疲労に及ぼす影響.全日本鍼灸学会雑誌,60 巻 5 号 p. 829-836,2010.

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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