なぜ腰痛は治りにくいの?【大阪 平野区 生野区 南巽 腰痛の原因 小川鍼灸整骨院】

腰痛観にひたる男性

腰痛の原因はなに?骨盤や背骨の歪み、筋肉に緊張、椎間板の変性、それらとは全く異なる次元の原因について解説しました。28年の臨床経験からここに気付いた人から治ってるように感じます。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

いろんな治療を受けたけどなかなか治らない腰痛にお困りの方は多いです。

 

当院に来院される患者さんもそのほとんどは、「整形外科や他の治療院・整骨院で治らなかった」と話します。

 

そこで今回は腰痛が治りにくい理由について解説しましょう。

 

そして、なぜ当院がどこに行っても良くならない患者さんを得意とするのかについても解説します。

 

ブログの内容は

 

腰痛が治りにくい第2の原因

腰痛について

腰痛観の具体例

腰痛が変化して腰痛が改善した事例

・どこに行っても良くならない患者さんを得意とする理由

・おわりに

 

 

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腰痛が治りにくい第2の原因

 

腰痛が治らない人のほとんどは腰痛の原因を、以下の図のように説明されていると思います。

 

 

もちろん上図のような原因が想定されて治療を行い、劇的に効果が出る場合もあります。

 

しかし、「どこに行っても治らない」とお困りの方には、

 

上図の様な原因の他に第2の原因があると考えられます。

 

それは、患者さん自身が腰痛に対して抱く、「腰痛の考え方」です。私は、この考え方を「腰痛観」と呼んでいます。

 

腰痛観について

 

腰痛観の「観」は「世界観」の観です。腰痛観を説明する前にまず「世界観」の意味を説明させてください。

 

世界観を言葉で表現するのは難しいですが、

 

「あのアーティストの世界観が好き」とか、

「あの映画の世界観に入り込めば・・・」

 

といようような表現はよくされますね。

 

それでも「世界観」は説明しにくい言葉です。

 

例えば働きアリ(昆虫)の世界観をアリになったつもりでイメージしてみましょう。この作業から、「世界観」がどいうものかをなんとなく理解できるかもしれません。

 

 

まず、アリの世界では家の入り口は地面に開いている穴です。その穴の中にはいくつもの小部屋があって、そこにはアリの卵の部屋や女王アリの部屋があり、働きアリは巣にせっせとエサを運びます。

 

それが働きアリとしての当たり前の日常なのです。

 

僕たちの見ている世界とアリの世界が決定的に違うのは「もの」の大きさではないでしょうか?

 

アリのようにからだが小さくなれば、見るものすべては大きくなると想像できます。

 

しかし、この想像も私たちの世界の大きさが基準になっており、アリからすれば自分たちのサイズ感は当たり前のことであり、人間のサイズが大きすぎるのです。

 

アリの世界観

アリの世界を想像する写真を撮ってみました。私たちの世界観からすれば、足下しか映し出されていない画像ですが、アリにとってはアスファルトの小さなかけらも、大きな岩かもしれません。

 

アリは上記のような当たり前の日常をうこと(働きアリとしての別の生き方を考えること)はありませんよね。

 

 

では腰痛に話を戻しましょう。

 

働きアリにとって自分の世界観が当たり前であることと同じように、

 

腰痛の世界観である腰痛観は、その人それぞれににとって疑いようのない当たり前の腰痛の世界観(イメージ)なのです。

 

アリの世界観はアリにとっては当たり前の日常で、それは人間とは異なる世界観の「ありよう」であることと同じように、

 

どの腰痛観が正しいとか、間違っているとかはないのです。なぜなら、腰痛観はその人の中で感じるものだからです。

 

この世界観(イメージ)は、腰痛に限らず、すべての病いに存在します。

 

それは「病気観」といえるでしょう。

 

「なぜ、私の痛みが理解されないのか?」とお悩みの方は、腰痛に限らず、いろんな病気の方に見られると思いますが、

 

その悩みは、自分にとっての当たり前の病気観(病いのイメージ)が他人に理解されないもどかしさからくるのです。

 

アリの世界観を想像することはできても全くその通りに感じることはできませんよね。

 

それと同じで他人の病気観(腰痛観)をその人と同じように感じ取ることは、たとえ痛みや病気の専門家である医師や治療家であっても難しいのです。

 

なぜなら、

 

人の痛みを専門的な視点から厳しく学んだ医師や治療家は、専門家の世界観から離れることが難しいからです。

 

腰痛観の具体例

 

例えば私の治療場面では、以下のような腰痛観を持つ患者さんによく出会います。

 

 

「私は子供の頃から腰痛を感じています。親もヘルニアだったのできっと遺伝していると思います。ぎっくり腰はくせになっています。だから油断するとすぐにギクッとなってしまうので常に腰に注意を向けなければいけません。きっと腰の骨や骨盤がズレていて、負担がかかりすぎるとぎっくり腰になるのだと思います。そのように整体師の先生から説明を受けました。筋肉はそのズレを起こさないように頑張っているので、いつも緊張していてガチガチです。」

 

上記の腰痛観は、この方の運命(遺伝)や育った環境(腰痛の親がいる家庭)、これまでの経験(ズレる感覚や整体師の言葉)から積み上げられた「真実」であり当たり前のことなのです。

 

しかし、(繰り返しの説明になりますが)この腰痛観を専門家が理解することは非常に難しいことなのです。

 

なぜなら、

 

人の痛みを専門的な視点から厳しく学んだ医師や治療家は、専門家の世界観から離れることが難しいからです。

 

治りにくい腰痛観

 

上記のように、腰痛にお困りの方はそれぞれに腰痛観を抱いています。そしてその腰痛観は他人からは理解されにくいものであったとしても自分にとって当たり前であり、真実です。

 

そしてこの腰痛観は、腰痛にお困りである人であればあるほど、ネガティブにできあがっていると言わざるを得ません。

 

腰痛が治った!!」と心の底から思えるようになるためには、腰痛患者さんが抱く上記のようなネガティブな腰痛観がポジティブな腰痛観につくり変わらなければならないのです。

 

こう書くと、

 

「いやいや、痛みがなくなれば自分の腰痛の世界観もきっとポジティブになりますよ、でも痛みがあるからポジティブになれないでしょ、」とお考えの方がほとんどだと思います。

 

全くそうだと思います。

 

しかし、

 

「ネガティブな世界観(腰痛観)が腰痛を感じやすくする」という逆の考え方もあるのです。

 

意識が痛みに集中すると痛みを感じやすくなるのか?

 

痛みがあるから身体に意識が向きやすくなる(痛みを感じやすくなる)のか?

 

卵が先かニワトリが先か?ということでこの問題も非常に難しいのですが、以下のブログも参考にして理解を深めてみてください。

痛みと意識の関係について【肩こり 腰痛 慢性の痛み 平野区 生野区 南巽 整骨院 鍼灸 筋膜リリース 整体 認知行動療法】

 

長い時間腰痛に苦しんできた方が痛みと意識の関係性に気付くことは難しいです。

 

なぜならこのことを強調しすぎると多くの患者さんは、自分が否定されたような気分になってしまいます。

 

その理由は、腰痛の原因が自分の精神的な問題にあるとされるからです。

 

誰でもそんな風には思われたくないものですし、自分から好んで腰痛になる人などいません。

 

しかし、間違いなくネガティブな腰痛観は腰痛の慢性化につながります。

 

腰痛の原因が自分の精神的な問題にあるなんて認めたくない、

 

でもこのことは腰痛の世界観として腰痛の慢性化と関係している、

 

だから腰痛は治りにくいのです。

 

腰痛観が変化して腰痛が改善した事例

 

しかし、ネガティブな腰痛観をポジティブな腰痛観に変化させることは無理なことではありません。

 

実際に私の治療で腰痛観が変化したした人もいます。

 

ここに気付けた人から腰痛は治っていきます。

 

例えば、以下のブログで取り上げたKさんは非常に典型的な事例でした

どこに行っても良くならないヘルニアが良くなった例【腰痛 坐骨神経痛 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

 

Kさんは以下のように話してくれました。

 

「腰が痛いんだけど、右のお尻から足全体痛みがあるんです。この痛みで夜も眠れません。先生なんとかなりませんか?仕事が出来ないんです。

 

整形外科に行ったんですけど、“今は痛いけど時間が解決すると“言われるだけです。鎮痛剤も効きません。強い薬を出してくれましたけど、自分には合わないんです。

 

ヘルニアは勝手になくなるって言うんですけど、ほんまかな?と思います。先生どうなんですか?

 

手術しないとと治らんのとちがいますか?坐骨神経痛は治るんですか?

 

自分の友達で手術したやつ(人)がおるんですけど、そいつもやっぱり腰痛いって言うてますし、坐骨神経痛もあるって。」

 

上記の様にKさんの腰痛観は非常にネガティブなものでした。そこで私は診察の後に以下のように解説しました。

 

「Kさんの腰痛は椎間板ヘルニアですね。

 

痛い方の足を上げていくと腰からお尻にキツい痛みを感じましたよね。あのテストをSLRテストと言いますが、坐骨神経をひっぱるテストなんです。

 

ヘルニアがあれば陽性になります。Kさんはだいたい30度近くで腰に痛みが出ていますね。

 

 

また、痛みが早い段階で強くなっている場合、もしかしたら治りが早いタイプのヘルニアかもしれませんね。治りが早いヘルニアは大きく飛び出しているヘルニアでして、そのようなヘルニアは自分の免疫細胞が食べてくれやすい。つまりなくなりやすいのです。

 

ちょっとしか出ていないヘルニアはここまで痛みは強くないけど坐骨神経痛は長引くということなんです。」

 

と、私の説明はKさんの腰痛観を変化させることを意図したものでした。

 

そして3日後の来院時にKさんの痛みはずいぶん楽になっているとのことなんです。

 

その時のKさんの言葉は次のようなものでした。

 

「いや、まだまだ痛みはありますけど、十分に我慢できる痛みです。でも、びっくりしました。絶対に手術しないと治らないと思っていたし、手術しても治らないと思っていましたから。

 

そうなんや、自分の免疫細胞がヘルニアを食べてくれるんですね、なーるほどねー。」

 

上記のKさんの語りは、Kさんの中で腰痛の解釈の仕方が変わった、つまりご自身の腰痛観が変化したことを意味します。

 

 

どこに行っても良くならない患者さんを得意とする理由

 

 

上記のように、ご自身の腰痛観が変化することでどこに行っても良くならなかった腰痛が軽減した患者さんを当院では何例も経験しています。そのような治療を得意とする理由は、

 

患者さんの腰痛観を理解して、それをゆっくりと変化させるように施術を行うからです。

 

 

この施術は、

 

西洋医学的な知識と東洋医学的な知識と、

 

人間科学と呼ばれると人間に関する幅広い知識、

 

それに加えてこれまでの多くの患者さんとのかかわり

 

から得られた経験をもとに行うことができる私が得意とする施術です。

 

 

 

腰痛に限らず、「どこに行っても良くならない症状」でお困りの方は是非とも当院にご相談ください。

 

当院では、大学や大学院での学び、研究活動を通して学び続け、患者さんの病気観に配慮した施術を、誠意を持って行っています。

 

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おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区南巽周辺でどこに行っても良くならない腰痛でお悩みの方、根本的に治したいけど治らない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区生野区の境目にある南巽加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

はり筋膜リリース整体や、認知行動療法なかかわりを用いてみなさまの痛みを施術します。

 

当院へは平野区生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。

 

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