はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
歯ぎしりや顎関節症が姿勢や全身の症状と関係するということはよく言われますがそれって本当でしょうか?
顎関節は身体の上の方にある関節で口を開け閉めする関節です。体重を支えることもありません。
この関節がなぜ、肩や背中の痛み、腰痛や足の痛み、さらには姿勢と関係するのでしょうか?実は、ストレスが仲介役なって歯ぎしりの影響は全身に広がります。
今回のブログでは、参考文献を用いて実際に顎(あご)や歯ぎしりがどんな風にストレスと姿勢や全身の症状と関係するのかを解説します。
この考えは、筋膜リリースや整体が顎の障害に効果的であるひとつの根拠になります。
ブログの内容は
・顎関節が全身と関係するって?ほんと?
脳の発達とストレス
ストレスを感じるようになった脳
くいしばりはストレス解消の本能
くいしばりは普通の力の10倍!
歯の摩耗は顎関節、頭の位置、姿勢に影響する
・当院にできること
・おわりに
・参考文献
です。
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
顎関節が全身と関係するって?ほんと?
顎関節がなぜ、肩や背中の痛み、腰痛や足の痛み、さらには姿勢と関係するのでしょうか?
そこには脳から始まる、人間特有の心と身体の連鎖があります。
脳の発達→ストレス→くいしばり→顎関節の異常→全身の異常という流れを解説した非常に興味深い論文がありますので、その論文を参照しながら説明しますね。参考文献を必ず読んでくださいね。
脳の発達
人類は二足歩行になることで骨盤が小さくなりました。そのために他の動物のように胎児を大きくなるまで子宮内で育てることができません。下の図は犬と人の産道の比較ですが、人間は直立をするようになったために出産に困難が生じるようになりました。
だから子供を小さいうちから早く産み出し、その分親の保護を受ける期間が長くなったために親との関わりの中で社会性を身に付けました。また人間は直立するために両手を道具としてつかうことで脳も進化しました。
ストレスを感じるようになった脳
私たちは本能的、直感的に感じることがあってもそれを社会の場では表現できないことはよくありますよね。
このことがいわゆるストレスです。直立することによって脳が進化し、それに加えて、社会性を身につけた人間は理性を司る大脳新皮質が発達しました。
この大脳新皮質は、人間に備わっている本能を司る旧皮質、古皮質との間で葛藤(ストレス)を感じることになるのです。
実際に感じていること(理想)と、直面している現実(社会)との間にギャップはつきものですが、それが現代人のストレスとなります。
人間は野生動物よりもストレスが多いのではないでしょうか?
くいしばりはストレス解消の本能
噛む(かむ)という行動は動物の本能としてストレス回避行動であることが多くの研究から示されています。
例えば、身体を拘束した人のストレスを示す数値は高くなりますが、くいしばりによってその数値が下がる研究もあるとのことです。
歯ぎしり(ブラキシズム)は生理的なストレス解消のための行動として人間に備わった防衛反応なのでしょう。
くいしばりは普通の力の10倍!
ストレス状況下におけるくいしばりや歯ぎしりは、通常の顎の力の10倍にもなるとのことです。
確かに、異常な筋肉の痙攣は通常よりも大きな筋力を生み出します。大きな力によって引き起こされるくいしばりが歯を摩耗させたり、時には歯を壊してしまうこともあり、さらには顎関節に異常を来すことになります。
歯の摩耗は顎関節、頭の位置、姿勢に影響する
頭は約4キロ~6キロの重さがあり、首はその重さを常に支えています。頭の重さを支える筋肉のなかには、顎関節と関連する筋肉もあり、顎関節のズレなどの異常が頭の位置にも影響をもたらすということです。
頭の位置が変異したままだと重心が歪んでしまい、身体は倒れてしまいます。
だから、片方の肩を下げたり、骨盤を歪ませたり、脊柱を歪ませたり全身の筋肉を緊張させたりして重心を真ん中にとろうとするので、身体には様々な歪みが生じることになります。
以上のことが、ストレス社会において、歯ぎしりが起こり、その歯ぎしりが身体の歪みにつながる「1つの」理由です。
当院にできること
上記のように、くいしばりや歯ぎしりによってかみ合わせが悪くなったり、顎に痛みが出てくることは以前よりよく言われていました。
最近では姿勢の歪みは、「アナトミートレイン」という理論によって見直されてきています。
全身は結合組織で包まれていて、その結合組織が身体の構造を支えているというこの理論は、解剖学者で理学療法士のトーマスWメイヤーズが考案しました。
科学者が考案したアナトミートレインは筋膜リリースという理論とセットになって広く知れ渡ったのです。
当院でもこの理論を用いて、患者さんの肩こりや腰痛、全身の痛みに対処しております。
10年以上、顎関節症と関連している全身の歪みが気になるという患者さんも筋膜リリースで治りました。
この患者さんの顎関節症もストレスと関係することがわかりましたので、筋膜リリースだけではなく、認知行動療法的なかかわりも行いました。
顎関節症と全身の歪みに対して小川鍼灸整骨院ではまず、患者さんと一緒に身体の問題について考え、症状の改善を評価しながら身体の問題を改善していきます。
その症状改善の過程では身体に対する多くの気付きがあるのですが、その気付きをより積極的に意識していきながら自分の身体についての考え方をより健康なものにしていくというのが当院の治療方針です。
筋膜リリースや整体、はり治療に認知行動療法的なかかわりが加わるというのはこういうことなんですね。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽周辺でどこに行っても良くならない顎関節症の痛みや身体の歪みでお悩みの方、根本的に治したいけど治らない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽、加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
鍼灸・筋膜リリース・整体や、認知行動療法的なかかわりを用いてみなさまの痛みを施術します。
当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
参考文献
鈴木光雄:人類の発生学から咬合学へ(前半).顎咬合誌 第24巻 第2・3合 併号345-350,2004.