
「原因不明の痛み」は心配になりますね。関節が腫れている場合、リウマチの可能性もあがります。この写真の患者さんはリウマチであることが検査によって判明し、薬物と鍼の併用で症状改善しました。以下に解説致します。
はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
みなさんの中には原因不明の自分の痛みが、「リウマチではないか?」と心配されている方も多いと思います。
今回は、「原因なく足の裏に痛みが出てきた」とお困りの患者さんを提携先の病院に紹介したところ、実際にリウマチが見つかった事例を報告します。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・リウマチに対する鍼の効果
・おわりに
・参考文献
また当院では、
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小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区にまたがる加美北地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。リウマチが心配される足の痛みでお困りの方はご相談ください。
患者さんについて
Vさん: 45歳 女性 職業 飲食店店員(立ち仕事)
主訴:足の痛み
痛みは1年前からありました。今年の夏にすごく腫れたことがあるのとのことです。
その時の腫れは、大きい目の靴を履いてもきついくらいだったそうです。
この1年間はひどく腫れたり、楽になったりを繰り返し、体調も悪くなってきているそうです。
施術と結果
初診時のVさんには、安静時の痛みはありませんでした。動作時の痛みは関節部分を動かすと痛みがあり、長距離の歩行で足の痛みが出るとのこでした。
まずは痛みを軽減させるために鍼を行いました。
鍼の目的は、
・全身の気の流れを整えて
・足の痛み、慢性的な全身の症状を軽減させる
ことです。
また、原因が特定できない関節の腫れは様々な全身性の病気は疑われるために提携先の医療機関を紹介しました。
そして、血液検査の結果は慢性関節リウマチでした。
正常であれば4.5u/ml未満とされるCCP抗体の数値が1200.0u/ml以上と驚く程高く、すぐにメトトレキセートというリウマチ薬による治療が開始されました。
慢性関節リウマチとは、自己免疫疾患であり、自分の免疫が自分の体の一部である関節の中の滑膜という組織を攻撃して関節を破壊してしまう病気です。
以前は、全身の関節の変形が起きてしまう恐ろしい病気として知られていました。
しかし、近年、生物学的製剤が開発されて、薬物療法が飛躍的に進歩しましたので、副作用なく薬物療法を行なう事が出来れば、関節の変形は逃れらるとされます。
Vさんは鍼施術と生物学的製剤の併用によって症状が軽減して、長時間の立ち仕事もできるようになりました。
リウマチに対する鍼の効果
リウマチの治療に鍼施術はどんな風に効果が得られるのでしょうか?
リウマチが免疫の異常であり、その免疫異常がストレスなどの精神的な負担と関連することは古くから知られていますし、実際にストレスや不安などがリウマチの回復を妨げることも報告されています。
このことは、Vさんに対して鍼治療を行い鍼の心地よい刺激によってVさんの心と身体がリラックスできれば、免疫の正常化や症状の軽減が期待できるということです。
そしてなにより、鍼治療は下行性抑制効果という痛みを感じにくくさせる効果もあります。
また、患者さんが早く取り去りたいリウマチの症状は、鍼治療を併用する方が薬物療法だけのときよりも軽減するという研究結果も報告されています。
今回のVさんの場合は、自分の足の痛みの原因がリウマチと判明し、対処法が見つかったことも不安を小さくさせる効果もあったと考えられます。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、足の痛みやリウマチにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を慢性関節リウマチの施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
執筆は小川でした。
http://www.korikori.com/staff/
参考文献
永野純:感情的な行動を強く制止する行動特性と関節リウマチ患者の機能予後 : 日本における多施設共同縦断研究(英文誌から).心身医学, 55 巻 1 号 p. 85,2015 .
山本一彦他):関節リウマチに対する鍼灸治療の果たす役割 関節症状の改善とQOL向上について.全日本鍼灸学会雑誌, 53 巻 5 号 p. 626-634,2003.