ネット検索の悪影響について【治療法 骨折 顎関節症 うつ 自律神経失調症 線維筋痛症 慢性疲労症候群 コロナ後遺症 パニック障害 小川鍼灸整骨院】

 

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

みなさんはご自分の症状や自分に合った治療法も求めてネットでいろいろ調べていますね。

 

でも、そのネット検索によって不安が大きくなり体調を崩す方がいらっしゃいます。

 

当院には「どこで治療しても良くならない」という患者さんが多く来院されますが、

 

それらの患者さんに共通しているのが、ネット検索によって不安が大きくなって体調に悪影響を及ぼしていることです。

 

過度の不安は症状に悪影響を与えます。

 

特に、骨折の後遺症、顎関節症、うつ病、自律神経失調症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症などの患者さんはその傾向が強いです。

 

今回のブログでは、私がこれまでの経験を元にネット検索のしすぎがなぜ悪いのかを解説します。

 

内容は以下の通りです。

・ネット検索患者さんの典型的な事例

・情報を見極めるための10箇条

・情報のパッチワークで不安は広がる

・ネット情報が現実となるしくみ

・ネット検索がなぜ悪いのか

・おわりに

・参考文献

 

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小川鍼灸整骨院大阪市の南東、平野区生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

ネット検索患者さんの典型的な事例

 

Aさんは50代女性です。

 

子供の頃より身体が弱く体力には自信がなかったそうです。運動の経験もありません。

 

結婚、出産、子育てと、その時期は主婦として忙しい毎日で身体のことを気にすることもなく、生理痛や疲れたときに肩こりと頭痛を感じる程度だったそうです。

 

しかし、子育てが終わり自分の時間が増えてから更年期という時期も関係するのか体調不良が増え、眠れないことから内科を受診しました。

 

医師によると年齢的に女性ホルモンの分泌が減っているということでした。その後も肩こりや頭痛はもちろんのこと、めまい、ふらつき、動機、手のしびれ、のぼせ、汗をかくなどの症状が特にひどく、夜も眠れない状態が続きました。

 

心臓のドキドキも止まらず、このまま死んでしまうのではないか?と不安になることもあるそうです。

 

自分の症状が心配になってネット検索を行うと、

 

 

「片方のしびれは脳梗塞と関係するかもしれない」とか、

 

「くも膜下出血の前にひどい頭痛を感じる」などの情報に出会い、

 

自分もそうなるのではないかと更に心配になり脳神経外科を受診しましたが異常は見つかりません。

 

異常はないとされるのですが、頭痛の度に「もしかしたら脳の病気ではないか?」という不安に襲われます。

 

だから時間があれば自分の頭痛を解決するための情報を検索して、病気の情報を自分に当てはめては更に不安に陥ってしまうとのことです。

 

みなさんもこのような状況になっていでしょうか?

 

私の経験上、上記のような不安を感じる方は、

 

骨折の後遺症、顎関節症、うつ病、自律神経失調症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症などの患者さんに多い印象です。

 

そもそも正しい情報とは?

 

ネット上では様々な情報に触れることができます。ではあなたにとってどの情報が正しいのでしょうか?

 

 

この問題は本当に難しいです。

 

まず単純に、現実的に(理論的に)正しい情報かどうか?という問題があります。あなたが電車に乗るときに、あなたが手に入れた時刻表の出発時刻が実際に運行している電車の時刻を正しく記載しているかどうかということです。

 

しかしそれだけではありません。

 

仮に現実的に(理論的に)正しい情報にたどり着いたとしても、その情報があなたの問題を解決することにふさわしい情報であるのかどうか?という問題もあるのです。

 

例えばあなたが東京駅から新幹線に乗って大阪駅に行きたいと考えたときに、手に入れた時刻表(情報)が、大阪行きの飛行機の時刻表として正しいものであったとしても、

 

新幹線に乗りたいあなたにとってその正しさは全く意味のないものになってしまいます。

 

情報の正しさ

それぞれに正しさが含まれますが、あたなに役立つ情報は ③しかありません。

 

自分が電車に乗りたいのか飛行機に乗りたいのか、そんなこともわからない人はいないとおもいますが、健康問題に関しては、「そんなこともわからいのですか?」と専門家が思うようなことを患者さんがわかっていないということは当たり前にあります。

 

このように健康や病気についての知識がなく、自分の状態もわからないあなたが、あなたにとって正しい情報にたどり着くことは非常に難しいことであり、あなた自身では判断できない可能性が非常に高いのです。

 

 

そう考えたときに健康や病気に関して素人であるあなたが、ネット上で健康や症状について検索しすぎることにメリットはあまりなく、不安に陥るだけデメリットが多いということになります。

 

情報を見極めるための10箇条

 

厚生労働省はネット上で患者さんが正しい情報にたどり着くためのアドバイスを行っています。

 

それが、「情報を見極めるための10箇条」です。

 

 

私はこのアドバイスが、自分の症状に困っている患者さんにとっては全く役に立たないと考えています。

 

なぜなら内容が難しく、このアドバイスを理解できる方はそもそも情報の選択に悩まないと考えるからです。

 

ここに挙げられているアドバイスはむしろ、情報の扱い方に興味を持つ臨床家(治療家)に向けたもの言っても良いと思います。

 

もしあなたがここに書かれていることを理解できたら、現在の症状から解放されるヒントが得られるかもしれませんのでチャレンジしてみてください。

 

情報のパッチワークで不安は広がる

 

ネット社会の現在で私達は、

 

お料理のレシピ、行楽地の検索、おいしいお店を探したり、欲しい商品の情報を集めたりすることを日常的に行っています。

 

ネット料理

ネットで調べながら料理をつくったとします。そのネットの情報が正しいかどうかは、料理をつくったときにわかるでしょう。できあがったものがおいしいと感じたり、手軽につくれたならば、その情報は自分にとって正しかったといえます。

 

そして私達はその情報を元に現地・現物にたどりついて実際どうであるのかを確認しています。このようにネットで情報を得ることは非常に便利です。

 

しかし健康情報をこれらの情報と同じように扱うことは危険です。

 

なぜなら健康や病気の改善についての情報は、上に挙げた情報の例とはちがって実際にその正しさ(妥当性)を自分ですぐに確認することが困難だからです。

 

私達がネット上で健康情報について理解することや正しいと感じることの多くは、「そう思える」とか「納得できる」という想像上の理解であり、

 

上記の例に挙げた料理レピシや行楽地の情報のように情報の正しさを現地・現物で確認することができないのです。

 

私達が実際に健康情報の収集として行っていることは、

 

自分の考えに当てはまりそうな情報だけを断片的に切り取って、

 

それらの情報をあたかもパッチワークのようにつぎはぎして、

 

「そう思える」とか「納得できる」と想像上で理解することです。

 

当院に来院される多くの患者さんは、この情報のパッチワークによって悪い方向に想像を膨らまして不安が強くなる傾向がみられます。

 

 

事例で紹介したAさんの頭痛もそうですね。

 

ネット情報が現実となるしくみ

 

Aさんの事例でも紹介したとおり、不安を拭い去るためにネット検索をする患者さんは非常に多いです。

 

多くの患者さんは自分の症状を理解しようとか、自分の症状がどうなっていくのかとか、治療方法がないのか?という疑問を解決するために検索を行います。

 

つまり、症状悪化のリスクを避けるためにネット検索をしています。

 

その時、患者さんの頭の中は基本的に「症状の悪化」や「最悪の状態」が常にイメージされているわけです。

 

そしてたどり着いた情報のなかに、その病気に関するネガティブな情報が記載されている場合、その内容を自分に当てはめて最悪のイメージを更に押し広げてしまうのです。

 

 

よく見られる例は自分が服用してきた薬の副作用の情報に触れて、その情報に過度に反応してその薬を服用できなくなったり、その薬の副作用に似た症状を感じてしまったりすることです。

 

こう書くと実際にこのような経験をした人は、「いや、ウソじゃない、本当に副作用が出てきたんだ」と訴えるかもしえません。

 

いや、私はあなたがウソを言っているとは全く思っていません。あなたにとってはそれが現実であることも理解しているつもりです。

 

誰でもそうですが、自分にとっての現実は自分にしかわからないものなのです。

 

現実は自分が触れた情報や過去の経験によって創り上げられるのです。

 

難しいですがこのような現実のあり方は「社会構成主義」の視点として社会学や哲学、人類学の学術界で説明されています。

 

ネット検索がなぜ悪いのか

 

これまで見てきたように健康に関するネット情報は、

 

その正しさを自分で確認できないことと、

 

検索する人がすでに最悪の状況を想像していることから、

 

ネガティブな方向に発展してしまいます。

 

この時の心理状態を一言で表現すると「不安になる」ということです。

 

症状に対する不安や恐怖などのネガティブな感情は、身体の感覚を敏感にさせるという報告もあります。

 

また、パニック障害の方は就寝前にスマホを見ている時間が普通の人に比べて有意に長いというデータもあります。

 

私の経験では、パニック障害だけではなく、骨折の後遺症、顎関節症、うつ病、自律神経失調症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症などの患者さんもスマホでネット検索をしている時間が長いのではないでしょうか?

 

特に外出できなくなるほど重症の方は、空いている時間をネット検索に費やす傾向にあります。

 

そして、これらの患者さんは以下のような悪循環に陥ることも多いです。

 

 

ネット検索による不安は、自律神経を乱したり痛みを強くさせたりしてこの悪循環を深刻化させてしましますので、

 

できるだけ控えるようにしましょう。

 

どうしても知りたいことがございましたら、当院にご相談ください。

 

当院は骨折の後遺症、顎関節症、うつ病、自律神経失調症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症などの患者さんの施術はもちろんのこと、

 

どこに行っても良くならない痛みの施術を得意としています。以下のリンクも参考にしてください。

 

自律神経失調症の治し方【大阪 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院 整体】

 

病院で改善しないコロナ後遺症【大阪 平野区 生野区 南巽 鍼灸 整骨院 倦怠感】

 

10年続いた顎関節症と体の歪みの治療事例【平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院 筋膜リリース 整体 認知行動療法】

 

手術後・骨折後の痛みでお困りの方へ【大阪 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

 

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おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区南巽界隈で、骨折の後遺症、顎関節症、うつ病、自律神経失調症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症などにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。

 

当院は大阪市の平野区生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院す。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。

 

当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。

 

参考文献

 

寺澤 悠理 他):内受容感覚と感情をつなぐ心理・神経メカニズム.心理学評論,2014 年 57 巻 1 号 p. 49-66

 

小松 智賀 他):パニック障害における睡眠習慣と精神的健康度の関連について,不安症研究2014 年 6 巻 1 号 p. 17-24

 

冨田 千景 他):インターネット上の情報収集と痛みの破局的思考の関連―CRPS患者を対象とした質的研究―.心身医学,62 巻 5 号 p. 401-409,2022.

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小川 貴司(おがわ たかし)

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