はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今日は腰痛で来院されました患者さんについて報告させて頂きます。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・問診と診たて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
67歳女性Bさん
40年前に高所より転落して腰椎圧迫骨折を経験されており、それ以来ずっと腰痛を感じているとのことです。特に腰と殿部の鈍痛が辛いと来院されました。その後には変形性膝関節症のために人口関節置換術を受けておられます。
半年前には自宅で転倒して肘関節を骨折して2ヵ月間入院。その後に体力が極端に低下して「もう歩けなくなるのではないか?」と感じて来院されました。
印象的なBさんのことばは「いろいろな整骨院マッサージへ行ったけれども、その時は良いだけで良くなった気がしない」ということでした。
問診と診立て
Bさんの背骨は、数カ所の圧迫骨折により歪みが生じていました。その歪みは本人様も十分に理解しているもので、矯正するレベルのものではありません。
また比較的長距離の歩行でふくらはぎが痛くなり、休憩すると楽になると話しました。
Bさんは整形外科医からオパルモンという血液の流れを良くする薬を処方されていました。
そのことからわかることは、Bさんは脊柱管狭窄症を患っておられるということです。
膀胱直腸障害はありませんでした。臀部と大腿部の筋肉の萎縮が激しく、背骨が歪んでいることから重心を真ん中にとることが難しく、常に転倒のリスクと隣り合わせです。
立位でバランスが取りにくくなるなるのは高齢者に共通の問題ですが、Bさんの場合は年齢的に少し早いように思われました。
施術と結果
施術は踵から後頭部に走る筋膜を緩めるための筋膜リリースと股関節、脊柱の可動域を広げる整体を行ないました。
またBさんには週に3回、30分程度のウォーキングを行なうこと、毎日ランジスクワットを行なう事を提案しました。
施術の期間は4週間で週に2回の治療を提案しました。
一連の治療におけるこの運動アドバイスは認知行動療法的なかかわりと位置づけることができます。
また施術の目的は、①鈍痛を軽減させる②歩けるようにする③できるだけ歪みを軽減させることをBさんとの間で共有しました。
結果はグラフの通りです。初診時を10とした治療の評価は、2回目、3回目で9、4回目以降が6でした。
評価では半分以上の腰のだるさが残りながらも、Bさんは満足されていました。
その理由は、7回目時点で2時間歩けるようになっていたからです。
なぜよくなったのか
Bさんの背骨は、医学的には変形性脊椎症と診断されると考えられます。
背骨の変形が強いために、背骨の可動域もせまくなり、運動も積極的に行えない状態です。
Bさんは転倒後に肘の骨折で入院してそれ以降体力が弱ったと話しています。
入院の間にBさんの体力は想像以上に弱っていたのでしょう。
退院して日常生活に戻って急に歩けなくなった現実に直面して、「今後どうなっていくのか?」という不安に襲われていたのだと思います。
このBさんの心理的反応は破局的思考に近いものだとは思われますが、Bさんの状況ではそう考えても当然です。
そこでBさんはこの状況を何とかしなくてはいけないと思い、インターネット検索を行なって当院にたどり着いたのです。
「いろいろな整骨院マッサージへ行ったけれども、その時は良いだけで良くなった気がしない」とBさんは話していましたが特にBさんの場合、腰痛の改善は治療者による施術だけでは得られません。
なぜなら、Bさんの症状は筋力低下と関連しており運動が必要になるからです。
Bさんは2ヵ月の入院で歩行の機会が減ってしまい、筋力やバランス感覚が過度に低下していました。
また腰痛の鈍痛は、筋肉の緊張や血流が悪くなることで起こりますが、動くことで筋肉の血流が改善されて鈍痛が軽減されるのです。
だからBさんの鈍痛を軽減させるためには動きながら治すことが基本とされているのです。
これまでBさんは何らかの施術を受けることで楽になるではないかと漠然と考えていたようですが、決定的に抜けていたのは自分も積極的に治療に加わっていくという考え方だったと思われます。
今回、当院の筋膜リリースと整体の施術では、鈍痛の軽減と関節可動域の訓練ができたと考えられます。特に、これまで動かすことがなかった脊柱を可動域いっぱいに動かすことでBさんは「まだこんなに動かしてもいいもんなんだ」と自分の身体に対する気付きが得られように見受けました。
このような身体の治療と共に運動する機会をうまく見つけることができたBさんは、鈍痛はありながらも以前の歩行に近づくことができたと実感できて治療に対する満足が高まったと思われます。
当院では、ご高齢の腰痛、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、変形性股関節症の方に対して運動のアドバイスも行なっております。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、慢性腰痛、治らない腰痛にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
また、介護認定を受けておられる方に対しては、短時間型のリハビリデイサービスをご利用頂いて機能訓練を行なう事もできますのでどうぞご相談ください。
リハデイスたすく
参考文献
関屋 昇:オパルモン錠5μg.ファルマシア, 51 巻 10 号 p. 980-982,2015 .