はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
比較的に軽傷と見なされる指のケガに対して「整骨院で治療したい」という声は、スポーツ選手を中心によく伺います。
そこで今回は手指の骨折/捻挫の解説と、当院でどんな風に「指の骨折/指の捻挫」の施術やリハビリを行っているのかを紹介します。
内容は以下の通りです。
・手指の骨折/捻挫について
・症状・自然経過(放置すると?)
・治療
・当院での施術
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
手指の骨折/捻挫について
スポーツや仕事などで手に大きな力が加わった時に指の骨折や指の捻挫を起こします。
そして、どの指にどのような状況でどんな力が加わるのかによって、靭帯への損傷の仕方や骨の折れ方がある程度決まってきます。
たとえば、ボールを使うスポーツで指先からボールが当たったとか、柔道や空手などの格闘技をしていて掴んだ道着に指が巻き込まるなどした時に、指の骨折や指の捻挫がよく起こります。
指の捻挫と指の骨折では腫れと痛みの程度が異なってきます。腫れも痛みも、指の骨折の方が強い傾向にありますが、小さな骨折や損傷の程度が大きい指の捻挫もありますので、必ずその限りではありません。
骨や関節の周りにはたくさんの腱や靭帯などの組織があります。だから、この部分の骨折は固定とその後のリハビリをしっかり行わなければ、
・関節が硬くなる(拘縮)、
・変形して治る
・上手く動かない
・関節が不安定になる
などの後遺症が残ることがあります。
手は非常に複雑な動きをして私たちの生活を支えてくれていますので後遺症を残すことなく治療する必要があります。
症状
スポーツや仕事などで手の指に強い力や捻りが加わった後に、患部の腫れと運動痛を感じます。
時間の経過とともに腫れが強くなり、ジンジンした自発痛も出てくることがあります。また腫れが強くなるとともに関節も曲げ伸ばしができなくなります。
自然経過(放置すると?)
指の捻挫の場合は放置をして治る事もあります。しかし、固定をせずに一定期間が経過してしまうと、骨折部分や損傷靭帯が元の通りに修復されず、骨折であれば指の変形、捻挫であれば不安定性を残すことも考えられます。
これらによって手が上手く使えなくなることもあります。
また、例えば第1関節の骨折(マレットフィンガー)や親指の付け根の捻挫(ステナーリージョン)などの特殊な指の捻挫・指の骨折では、手術が必要になることがあります。
比較的に軽視されがちな末節骨の骨折も後遺症を残すことがあるので注意が必要です。
治療
どの患者さんも、できるだけ不便なギプス固定を避けたいとおっしゃいます。当院ではできるだけ生活をしやすいように関節の固定を行います。骨折や捻挫に対する正しい知識があれば、他の関節の拘縮を予防しながら固定することも可能です。
骨折や捻挫の程度や患部の構造を解剖学的に把握して、できるだけ少ない固定で効率良く指の骨折や捻挫を治すようにします。
しかし、末節骨の骨折や腱損傷(マレットフィンガー)では比較的長期(6週間以上)の生活に不便を感じる程度の固定が必要になることもあります。
当院での施術
初診時にどのような力が指に加わったのかをしっかりとお伺いして、指の骨折か、指の捻挫なのかを考えます。見極めが必要な骨折や捻挫が疑われる場合、提携先の整形外科に紹介いたします。
指の捻挫の場合は、当院で処置を行います。多くはテーピングによる固定を行います。
骨折の場合当院でできる主なことは、固定後のリハビリです。その際には提携先の整形外科に同意をいただく必要があります。
ギプス固定の除去後は関節は硬くなりすぐには使えません。動かさないために浮腫(むくみ)も出てきます。当院では、そのような患者さんのリハビリとしてオイルを用いたマッサージや関節可動域訓練を行います。
手は足とは異なり荷重しませんので、ある程度痛みなく日常生活やスポーツ復帰できるようになればリハビリは終了となります。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、手の指の骨折、指の捻挫の痛み、治療についてお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法も骨折後に長引く痛みの施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
参考文献
坂本勇:手の機能 (健康と機械).日本機械学会誌,104 巻 997 号 p. 789-791,2001 .
武本雅治:手指末節骨骨折の検討.昭和医学会雑誌,57 巻 3 号 p. 287-292,1997
石黒隆:教育研修講演 上肢の外傷に対するプライマリケア.北整・外傷研誌 Vol.24.2008.
柳原泰:マレット・フィンガーについて.日本義肢装具学会誌 4 (4): 287~290, 1988.