はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
長く続く肩こりや腰痛、関節痛、自律神経の乱れや体調不良でお困りの方は、「この痛みを根本的に治したい」とお考えになるでしょう。
また多くの治療者も患者さんとの会話の中で「根本的に治るためには○○が必要です」と自分の施術を説明します。
またまた整形外科では、「根本的に治るためには手術が必要になります」といいますが、手術をしても良くならない人はたくさんいます。
私も患者さんとの会話の中では「根本的に治るためには・・・」というお話をします。
今回は、上記のように取り上げられる「根本的に治る」ために必要なことについて、それはいったいどういうことなのかを、当院の考え方として説明します。
ブログの内容は
・一般的に考えられる「根本的に治る」とは
・あなたが考える「根本的に治る」とは?
・医師が考える「根本的に治る」とは
・治療家が考える「根本的に治る」とは
・「根本的に治る」ために必要なこと
・「根本的に治る」ために絶対に避けたいこと
・おわりに
です。
また当院では、
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小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
一般的に考えられる「根本的に治る」とは
一般的に「根本的に治る」とは、症状の原因となっている状態(異常)が症状のなかった状態(正常)に戻ることと捉えられます。
水没した携帯電話の電源が入らなくなった時に、乾燥させて一時的に電源が入ったとしても、携帯電話の中の基板がさび付くことで電気の通りが悪くなることがあります。
この場合、応急処置や「対症療法」は乾燥させることです。それによって一応使えるようになります。「根本的に治る」とはさびた基板の交換です。それによって完全に元通りになります。
一般的に考えられる「根本的に治る」という状態は、「全く症状のなかった状態に完全に戻る」という理想の状態といえるでしょう。
あなたが考える「根本的に治る」とは?
身体は機械のように部品交換はできません。そして痛みに困るあなたは、「全く症状のなかった状態に完全に戻る」ことを期待していないでしょうか?
例えば、「わたし、鎮痛剤はあまり利用しないようにしています。それって対症療法でしょ。根本的に治ることとは違う気がして」という患者さんは非常に多いです。
ではあなたにとっての「根本的に治る」とはどういうことでしょうか?この、ふわふわした、つかみどころのない「根本的に治る」ということについて、ちょっと考えてみましょう。
あなたは、どこかに「根本的に治る」良い方法があるのではないかと考えてネット検索をしませんか?
または、自分なりにこうなれば「根本的に治る」のになあと想像を膨らますのではないでしょうか?例えば、骨盤の歪みが治るとか、左右のバランスが整うとか。
このようにあなたが考える「根本的に治る」という状態は、期待であり想像することなのです。
そしてその正解は、どこかにあるというよりは、あなたの中にあることなのではないでしょうか?
つまり、あなたがよし、これでもう大丈夫!と納得することが「根本的に治る」ということに近いのではないでしょうか?
そしてその納得は、実は固定的なものではなく、時によって変化するので捉えどころがない、わかりにくいものになっているのではないでしょうか?
医師が考える「根本的に治る」とは
西洋医学は患者さんの症状やその原因、重傷度を数値化したり画像にしたりします。
レントゲン画像やMR画像、心電図、血圧、血糖値、血管造影画像をとおしてだれが見てもわかるように症状の原因を示そうとするのです。
だから、原因が客観的に見つかる場合には誰でも理解できるように「根本的に治る」方法を示すことができます。
数値の異常を正常に戻すお薬や、画像にあらわれた異常を取り除いたり元に戻すための外科手術などがそうですね。
しかし、お医者さんでも根本的に治せないことがあります。それは、検査をしても異常が出ない場合や、老化などが原因で若返るしかない状態、そして、病状が進行しすぎて手の付けようがない状態です。
そのような時に医師は根本的に治るかどうかをうやむやにします。
この場合、医師がよく口にするのは「これでちょっと様子を見てみましょう」ということです。原因が明確にならないので、治るかどうかもわからない、でも悪くなうことはないだろうから様子を見てみましょうという意味ですね。
もしあなたが、お医者さんを受診して上記のような態度に出会ったならば、それは原因が明確にならないために医学的に「根本的に治る」ことが難しいことを意味します。
治療家が考える「根本的に治る」とは
治療家はよく「根本的に治るためには○○が必要です」と言って自分の施術を売り込みます。
ここで治療家は単に商売のためにこの言葉を使っているのではありません。
底の浅い治療家は商売のためであることもありますが、治療に対して信念を持った治療家はそれぞれ治療理論や治療経験に基づいて西洋医学とは全く異なる角度や方向から「根本的に治る」ための施術を行います。
この治療理論や経験は、西洋医学とは違って数値にしたり画像にするような客観的なものではありません。
このことは、一見悪いことのようですが実はよいこともあります。
良いことは、医師が「原因がわからない」とする患者さんの症状を異常として捉えて治すことができるという点です。実際にこの方法で根本的に治ることもあります。
しかし、問題もあります。
時に治療家は、医学的な問題がはっきりあるにもかかわらず、それらに気付くことができずに自分の経験で根本的に治そうとすることです。
医学的にはっきりとした問題(異常)がある場合、適切な治療によって根本的に治ることがあります。
しかし医師以外の治療家がその問題に気付くことができずに、医学的な治療を行うべき適切な時期を逃してしまうと治らなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
「根本的に治る」ために必要なこと
「根本的に治る」ことについて、一般的な視点、あなたの視点、医師の視点と治療家の視点を述べました。
これらのことを踏まえて私は、患者であるあなたが根本的に治るために必要なことについて説明したいと思います。
まず、あなたの症状が医師の検査によって異常が明確になり、医師が「根本的に治る」と説明する場合には医師を信用して治療を受けましょう。
その症状は根本的に治る可能性は高いです。その医師を信用できないと思ったらセカンドオピニオンを受けましょう。セカンドオピニオンの結果が同じならば、「根本的に治る」ためにはその医師を信用するしかありませんね。
しかし、医師によって「根本的に治る」ことをうやむやにされている場合は、治療家の意見を聞いて根本的に治ることを目指した方が良いかもしれません。
その際に大切なことは、その治療家が「根本的に治る」ことについてしっかりと説明してくれるかどうかです。
そして、その治療家の説明が自分にしっくりとくるかどうか考えましょう。
しっくりくる場合は、治療者が考える「根本的に治る」ことと、あなたが考える「根本的に治る」ことが近い関係にありますので、あなたが「根本的に治る」可能性がは高いと考えます。
また、最初はしっくりこなくても「この先生ならば自分の身体を任せてみよう」と思えるのならば、治療回数をこなす度にしっくりくることが増えていくでしょう。つまり、信頼関係ができあがるということですね。
そうなるためには、その先生の意見を受け入れるように努める方が良いと思います。
あなたが望む「根本的に治る」ことに真剣に向き合ってくれる治療家であれば、あなたの考えにしっかりと耳を傾けてくれるでしょう。
そして、あなたが納得できるように治療家は自分の治療を調節してくれると思います。そのような治療の果てに、つまり、治療家と患者の共同作業によって「根本的に治る」ことは達成されます。
西洋医学で異常が見つからない症状にお困りの方が「根本的に治る」ためには、あなた自身が納得することが非常に重要です。そのためには治療家としっかりと言葉を交わしましょう。
「根本的に治る」ために絶対に避けたいこと
しかし絶対に避けたいのは次のパターンです。
それは、あなた自身が全く受け入れられないのに、無理をして治療を受けることです。無理をして治療を受け続けると、症状の改善を感じることができませんし、根本的に治ることもないでしょう。
なぜなら、「根本的に治る」ことは治療家と患者の共同作業だからです。
その共同作業がうまくいかない、うまくいっていないと感じる場合には、コミュニケーションが足りていない可能性がありますので、
あなたが納得できるまで「根本的に治る」ことについてしっかりと質問をしましょう。また、あなたが考える「根本的に治る」ことについても治療家に話してください。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈でどこに行っても良くならない痛み、根本的に治したいけど治らない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。
鍼灸・筋膜リリース・整体や、認知行動療法的なかかわりを用いてみなさまの痛みを施術します。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。