(2026年7月3日更新)
この記事の執筆・監修 ポリシー
小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士
臨床経験30年以上
症例数15,000件以上
所属学会
・全日本鍼灸学会
・日本統合医療学会
・日本心身医学会
・日本認知行動療法学会
医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施
情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠
はじめに
小川鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。
当院は、大阪市平野区加美北にある開業30年以上の鍼灸整骨院です。
整形外科・リハビリ科と連携しながら、「どこへ行っても改善しなかった痛み」 に対して多角的にアプローチしています。
今回は、30年の臨床経験と文献調査を通して、「親指の付け根の捻挫」についてお伝えします。
親指の付け根の関節はいろんな方向によく動くところですし、スポーツでボールが当たったり、親指が引っかかったりしてけがをすることが多いです。
また、痛くてもなんとなく使えることが多いので、しっかりと治さないと痛みが慢性化することもあるので注意しましょう。
何もしないのに自然に親指の付け根が痛くなってきた中年以降の方はこちらのブログもご参照ください。
内容は以下の通りです。
・親指の付け根(母指MP関節)とは?
・原因
・症状
・親指の付け根の捻挫で痛みが長引く理由
・ステナー損傷とは?手術が必要になるケース
・治療
・親指の付け根の捻挫はテーピングで治る?
・当院の施術
・まとめ(おわりに)
・FAQ(よくある質問)
・参考文献
予約や症状についてのご相談、お問い合わせは以下のボタンからどうぞ
ご相談前にご確認ください
当院では
- 来院施術
- Zoomカウンセリング
- 提携治療院紹介
を行っています。
申し訳ありませんが、電話による長時間の無料相談は行っておりません。まずは現在の状況をお聞かせください。
大阪以外の方からもご相談をいただいています
- ZOOMによるカウンセリング対応
- お近くの提携治療院を紹介することができます。
来院が難しい方もご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。
あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
親指の付け根(母指MP関節)とは?
母指MP関節は主に屈曲・伸展を行う関節です。
母指MP関節の安定性は指で物をはさむ動作において重要な役割を持っています。
このはさむ機能は親指の付け根の関節がしっかりと固まるからできるのですが、ここをしっかりと固めてくれるのが側副靭帯です。
だから親指の付け根の捻挫で側副靭帯が損傷すると、はさむ動作ができなくなり、痛みや不安定性を生じます。
原因
親指の付け根の捻挫は球技などで母指が外に向いた状態で手をついたり、スキーのストックなどで強く外に広げられた際に生じます(Tsiouriら, 2009)。
他のスポーツでも起こりますがスキーで良く起こるため、スキーヤー母指とも呼ばれます。
症状
親指の付け根の捻挫の症状としては、損傷部に痛みや圧痛、腫れ、皮下出血、ものがつかめない感覚などが生じます。
不全断裂では痛みや腫れ、皮下出血は軽度で、指にストレスを加えても不安感はあまり生じません。
一方、完全断裂では痛みや腫れ、皮下出血が著明で不安定感が見られ、ストレスを加えると不安感や痛みが強く生じます。
親指の付け根の捻挫の中でも、断裂した靭帯が中枢へ反転し、内転筋腱膜の表層に乗り上げたものはステナー損傷とばれ、手術適応になります(Lucerna & Rehman, 2025)。
親指の付け根の捻挫で痛みが長引く理由
親指の付け根を捻挫した方から、
・「1か月以上たつのにまだ痛い」
・「親指に力が入らない」
・「病院では治ったと言われたけれど、まだ物を握ると痛い」
このような相談を受けることは少なくありません。
母指MP関節の側副靱帯は、物をつまんだり握ったりするたびに負荷がかかるため、日常生活でも安静を保つことが難しい部位です。
部分断裂では、親指を保護するスプリントなどで固定することが推奨されており、その目的は靱帯に過度な負荷をかけず、治癒する時間を確保することにあります(Anderson, 2010)が、治癒するまでの固定期間が短い場合には痛みが長引くことがあります。
また、靱帯は炎症期・修復期・リモデリング期という過程を経て治癒するため、回復には数か月かかることもあります(Hauserら, 2013)。
当院では、受傷直後の固定期間が短かった方や、痛みが軽くなった段階でスポーツや仕事へ復帰した方が、その後も痛みや腫れ、不安定感を訴えて来院されることがあります。
もちろん、すべてが固定期間だけで説明できるわけではありません。
靱帯が完全に断裂している場合や、ステナー損傷、剥離骨折などを合併している場合には、通常の捻挫よりも治療期間が長くなったり、手術が必要になったりすることがあります。
また、母指MP関節側副靱帯損傷は、不適切に管理された場合、慢性的な不安定性につながる可能性も報告されています(Anderson, 2010)。
そのため、受傷から一定期間が経過しても痛みや握力低下、不安定感が改善しない場合には、「まだ治っていないだけ」と自己判断せず、現在の状態をもう一度評価することが大切です。
ステナー損傷とは?手術が必要になるケース
親指の付け根の捻挫では、多くの場合、固定などの保存療法で改善します。
しかし、中には手術が必要になるタイプがあります。
その代表が**ステナー損傷(Stener lesion)**です。
ステナー損傷とは、断裂した母指MP関節尺側側副靱帯が本来の位置へ戻れず、内転筋腱膜の表面に引っ掛かってしまう状態をいいます(Tsiouriら, 2009)。
この状態では、靱帯同士が接触できないため、自然治癒が期待しにくく、多くの場合は手術が検討されます(Tsiouriら, 2009)。
このような症状がある場合は注意しましょう
■ 受傷直後から親指が大きく腫れている
■ 親指を横へ広げると強い不安定感がある
■ 物をつまめない
■ 握力が著しく低下している
■ 数週間たっても改善しない
もちろん、この症状だけでステナー損傷と診断することはできません。
最終的には整形外科での診察や画像検査(超音波検査やMRIなど)が必要になります。
当院での考え方
当院にも
「本当に手術が必要でしょうか?」
という相談が寄せられます。
そのような場合には、まず受傷機転や現在の症状、不安定性などを確認し、ステナー損傷が疑われる場合には、提携する整形外科で画像検査を受けていただくようご案内しています。
逆に、保存療法の適応と考えられる場合には、固定方法や日常生活での注意点、固定除去後のリハビリについてご説明しています。
治療
軽度の捻挫は基本的に保存療法が選択され、側方動揺性など不安定性が低いものは親指の付け根の関節固定で対応可能です(Huynhら, 2021)。
しかし、不安定性が大きい場合や完全断裂、ステナー損傷がある場合は手術適応となります。
不安定性が大きい場合、保存療法よりも手術療法の方が治療成績は高いという報告があります(Samoraら, 2013)。
親指の付け根の捻挫はテーピングで治る?
親指の付け根を捻挫すると、
「テーピングだけで治りますか?」
という質問をよく受けます。
結論から言うと、軽度の捻挫ではテーピングが有効ですが、重度の捻挫の場合ではテーピングだけで靱帯が治るわけではありません。
母指MP関節の側副靱帯は、物をつまんだり握ったりするたびに負荷がかかります。
そのため、損傷した靱帯が治癒するためには、損傷の程度に応じて親指への負担を減らすことが重要になります。
軽度の捻挫では、親指の動きを制限するテーピングが日常生活やスポーツ復帰時の補助として用いることがありますが、
靱帯の部分断裂や完全断裂では、テーピングだけでは十分な固定が得られないことがあります。
特に完全断裂やステナー損傷では、テーピングだけで改善を期待することは難しく、適切な固定や、必要に応じて手術が検討されます(Tsiouriら, 2009)。
当院でも、
「自分でテーピングを巻いて様子を見ていたけれど、なかなか痛みが引かない。」
という方が来院されることがあります。
そのような場合には、まず現在の損傷の程度を確認し、
テーピングで対応できる段階なのか
固定が必要なのか
整形外科で詳しい検査が必要なのか
を判断したうえで治療方針をご提案しています。
テーピングは便利な方法ですが、「何のために巻くのか」「どの程度の損傷なのか」を考えずに使用すると、本来必要な治療が遅れてしまうこともあります。
親指の付け根の痛みが続く場合や、力が入らない場合には、一度状態を確認することをおすすめします。
親指の付け根の捻挫で病院を受診した方がよい症状
親指の付け根の捻挫は軽症であれば保存療法で改善することが多い一方で、骨折や靱帯の完全断裂など、専門的な治療が必要になる場合もあります。
次のような症状がある場合には、できるだけ早く整形外科を受診することをおすすめします。
■ 親指が大きく腫れている
■ 強い内出血がある
■ 親指を動かせない
■ 物をつまんだり握ったりできない
■ 親指が横にぐらつく感じがある
■ 受傷後も痛みや腫れが改善しない
■ 骨折が疑われるほど強い痛みがある
このような症状では、母指MP関節側副靱帯の完全断裂やステナー損傷、剥離骨折などが隠れていることがあります。
そのため、必要に応じてレントゲン検査や超音波検査、MRI検査などで詳しく評価することが大切です。
一方で、
腫れや痛みが比較的軽く、親指の安定性も保たれている場合には、保存療法で改善するケースも少なくありません。
当院では現在の症状を確認し、
整形外科で詳しい検査が必要か
保存療法で経過をみられる状態か
リハビリを開始するタイミング
などについてもご相談いただけます。
遠方の方にはZOOMによるカウンセリングも行っていますので、お気軽にご相談ください。
当院の施術
当院では、まず現在の損傷の程度や親指の安定性を確認し、保存療法で対応できる状態なのか、それとも整形外科で詳しい検査が必要なのかを判断します。
保存療法が可能な場合には、損傷の程度に応じて固定を行い、固定除去後はオイルマッサージを用いた可動域訓練や筋力訓練を開始します。特に母指球筋が萎縮している方では、親指で「つまむ」「握る」といった日常生活やスポーツに必要な動作を意識したリハビリを行っています。
また、
「仕事を休めない」
「できるだけ早くスポーツへ復帰したい」
「今の固定方法でよいのか不安」
といったご相談にも、それぞれの生活環境や競技種目に合わせてアドバイスを行っています。
当院では、「固定をする」「リハビリをする」だけではなく、現在どの段階まで回復しているのか、今後どのような経過が予想されるのかについても丁寧にご説明し、不安を少しでも軽減できるよう心掛けています。
ステナー損傷や骨折が疑われる場合には、提携する整形外科をご紹介し、必要な画像検査を受けていただいています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
予約や症状についてのご相談、お問い合わせは以下のボタンからどうぞ
ご相談前にご確認ください
当院では
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小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
また当院では全国から寄せられたお悩みに対してYouTubeでお答えしています。
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まとめ(おわりに)
親指の付け根の関節(母指MP関節)の捻挫は、スポーツや日常生活で誰にでも起こり得るケガです。軽い痛みでも放置すると慢性化したり、手術が必要になるケースもあります。
早期に適切な処置を受けることで、回復も早く、再発の予防にもつながります。
当院では固定やリハビリだけでなく、スポーツや日常生活に合わせた施術を行っています。
親指の付け根の痛みでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
『この痛みは様子を見てもよいのか』『病院でもう一度診てもらった方がよいのか』判断に迷われている方も、お気軽にご相談ください。
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、スポーツ時の手の痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用しています。
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当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
FAQ(よくある質問)
Q. 親指の付け根の痛みは放置しても自然に治りますか?受診の目安は?
A. 軽度の捻挫であれば自然に改善することもありますが、強い腫れや内出血がある場合、つまむ動作ができない場合、不安定な感じがある場合は早めの受診が必要です。
特に靭帯が完全に断裂している場合や「ステナー損傷」と呼ばれる状態では、放置すると関節の不安定性が残り、慢性的な痛みや機能障害につながる可能性があります。早期に適切な評価を受けることが大切です。
Q. 親指の捻挫で手術が必要になるのはどんな場合ですか?
A. 一般的に以下のような場合は手術が検討されます。
・靭帯の完全断裂(重度の損傷)
・関節の不安定性が強い場合
・ステナー損傷(断裂した靭帯が正常な位置に戻らない状態)
一方で、軽度〜中等度の損傷(部分断裂)の場合は、固定やリハビリなどの保存療法で改善することが多いとされています。損傷の程度を正確に見極めることが重要です。
Q. 親指の付け根の捻挫はどれくらいで治りますか?スポーツ復帰できますか?
A. 軽症の場合は、3〜6週間程度の固定とリハビリで回復することが多いとされています。
一方、完全断裂や手術が必要な場合は、数ヶ月単位での回復期間が必要になることもあります。
適切な治療とリハビリを行えば、多くの場合はスポーツ復帰も可能ですが、治療が不十分な場合は握力低下や不安定感が残ることもあるため、状態に応じた対応が大切です。
参考文献
Anderson D. Skier's thumb. Aust Fam Physician. 2010;39(8):575-577.















