
みなさんはプラシーボという言葉をご存じでしょうか?この言葉は否定的にとらえられることもありますが、私の経験ではこのプラシーボをうまく利用できた人から改善していくようにお見受けします。詳細をご覧ください。
はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回は、私が大きな影響を受けた「プラシーボの治癒力」という本を参考に、
これまでの30年の臨床経験から感じる「治療効果が得られやすい人」について解説いたします。
プラシーボ効果をバカにする人もいますが、私はプラシーボ効果をバカにする人をバカにしたいです。なぜなら、プラシーボ効果は薬の効果ではなく自分で治ろうとする力であり、その力を信じようとしない(利用しようとしない)からです。
自分で治れるならこんなに良いことはないはないと思いませんか?
内容は以下の通りです。
・プラシーボとは
・西洋医学がプラシーボを笑いものにする理由
・プラシーボ反応はインチキか?
・素直さについて
・改善し難い人と「素直さ」
・早く治るためには
・プラシーボに対する当院の考え方
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
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小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
プラシーボとは
プラシーボ反応は「偽薬反応」とされ、偽(ニセ)の薬を飲んでも効果的な反応が得られることです。
この反応は、笑い話にされるようなバカげたことではありません。
薬でなくても自分で治る能力があるという、とても良いことなのです。
プラシーボ反応は「自然治癒力」と言い換えることもできるでしょう。
私は、西洋医学がストレス性の疾患や慢性疾患に対して効果が得られにくい理由について、
西洋医学がプラシーボ反応を笑い話としてとらえてきたからと考えます。
西洋医学はなぜプラシーボ反応を笑い話として捉えるのでしょうか?
西洋医学がプラシーボを「笑い話」とする理由
西洋医学が認める治療効果とは、厳密な研究方法に基づいて実証された「医学的に説明できる効果だけ」です。
一方でプラシーボ反応は、「医学的に説明できない効果」です。
プラシーボ反応は、患者さん個人のイメージや感じ方、過去の経験、治療効果を期待する気持ちなどに影響を受けるために、その効果を医学的に説明できないのです。
だから西洋医学はプラシーボ反応を治療効果として認めないのです。
あくまでも意図して得られる「効果」ではなく、偶然の結果として得られた「反応」ということでしょう。
西洋医学の医療者は、人間の健康や病気の問題について、医学的(科学的)な解釈が一番正しいと考えます。
だから患者さんの個人の経験(思い込み)や伝統的で文化的な解釈(宗教など)を非科学的だとして関心を持たない傾向にあります。
この傾向がプラシーボ反応を「笑い話」として捉えるのだと私は個人的に思います。
こちらの本は私が知りえる、その最たるものです。
↓↓↓
もちろん、そうでない医療者もいますが少数派でしょう。
プラシーボ反応はインチキか?
しかし、このプラシーボ効果は、
「理屈はどうでもいいのでとにかく楽にして欲しい」
と考える患者さんにとっては大きな味方になってくれるのです。
だから医療として利用しない手はありません。
プラシーボ効果が得られやすい人ほど治りやすいということです。
これはインチキではありませんし、軽蔑することでもありません。
プラシーボ効果が得られやすい状況についての心理学的な研究は多くありますし、開発途上国で西洋医療でなくても治っている(問題解決に至っている)病いはたくさんあります。
だから西洋医学で効果が得られない患者さんには、プラシーボを理論的に解釈して(研究して)積極的に利用するべきなのです。
つらい症状で苦しんでいる患者さんのために、プラシーボ反応が適切に使われるのであればここにインチキなど1ミリもありません。
素直さについて
この本(プラシーボの治癒力)には、
プラシーボ反応が得られやすい人の性格として「素直さ」が紹介されています。
この本の62ページには「素直さ」について
①「他者志向」という表現と、
②「困難な状況におちいったとき、そういう人は殻にとじこもってひとりで何とかしようとするのではなく、周囲の人たちと連携をとりながら対処しようとする」と、表現されています。
「他者志向」とはその他に、他者の言い分を聞き入れると解釈できます。
例えば私の臨床で「他者志向」は、治療者である私に良い意味で依存傾向にある患者さんと置き換えることができます。
そのような方には症状や治療の説明も理解されやすい気がします。
また、ブローディの記述のなかにもありますが、症状について不安をお持ちの方は私の話しが届きやすいかもしれません。
不安のもとに解決策を求めておられるので、専門家の意見を「素直に」受け入れようとするのでしょう。
改善し難い人と「素直さ」
改善し難い人の特徴としては、
症状への「ネガティブな意味付け」があるといわれています。
この意味付けは誰もが行うことですが、過度にネガティブな場合は治療に困難を来します。
患者さんの中で意味づけられた痛みはなかなか改善しないのです。
なぜならその意味付けは、患者さん自身にとっては現実(事実)だからです。
それを変更させることは、自分の現実(事実)を疑うという、非常に難しい作業になるのです。
自分の現実を疑い、変更させるきっかけは専門家の意見を受け入れることです。
そこに「素直さ」が関係すると、この本の著者であるブロディー先生はおっしゃるのです。
この「専門家の意見を受け入れること」の先には、これまでなされてきた症状へのネガティブな意味付けの変化が現れるのだと思います。
自分の考えを変更させることは非常に難しいことなので、
まずはこの、自分が症状に対して行う「意味付け」を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
早く治るためには
これまでの私の経験の中では、「ネガティブな意味付けの変更」は非常に難しいです。
治療者側からなかば強制的(または矯正的)にこの意味付けをポジティブな方向に変化させたとしても、
すぐに元のネガティブな状態に戻ってしまいます。
強制(矯正)ではなく、患者さんご自身が治療者とのかかわりの中で少しずつ自分の意味付けに気づき、自分から(内側から)変更させることができた時に、変化した意味は患者さんの中で定着することが多いです。
つまり、「ネガティブな意味付けの変更」は強制的なものではなく、自分から(内側から)得られることが理想的なんですね。
ただ、を意識しないで結果を待つことと、ネガティブな意味付けを意識して結果を待つことは少し違います。
後者の方が意味付けの変更は早くやってくると思うのです。
ここでもやはり、「素直さ」が重要になってくるのですね。
これらのことより早く治るために必要なことは、
ご自分の「素直さ」を最大限に発揮して、症状への「ネガティブな意味付け」をポジティブな方向に変更させることなんです。
なんだか、わかりにくくなってしまいまして申し訳ありません。
プラシーボに対する当院の考え方
当院では患者さんご自身が自分で治ろうとする力を持っていることに着目して、できるだけその力を引き出すようにします。例えば、初回治療の効果から自分で治ろうとする力を見定めて、治療回数を重ねていく中で分析を重ねながらさらに治療効果を引き出すようにしていきます。
ここで重要なことは、西洋医学的な問題を確認することです。もし、患者さんの中にある西洋医学的な問題が大きすぎる場合には、その問題が自分で治ろうとする力を小さくしてしまうことがあるからです。その場合には西洋医学による治療も同時に行う必要があります。
しかし、当院を訪れる多くの患者さんは「すでに病院を受診したけれども問題ない」、または「原因がわからない」と言い渡されています。そのような患者さんには当院の治療が向いていると言えます。
このような患者さんは、自分で治ろうとする力が極端に低くなっている場合がありますので、その力を高めていくことが治療効果につながります。
そしてその方法は患者さん個人個人によって異なりますので、当院が行う関わりの方法(治療方法)はそれぞれの患者さんによって異なってきます。上記の「自分で治ろうとする力」を「プラシーボ反応」と置き換えてることで、「プラシーボ」に対する当院の考え方がお理解いただけると思います。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
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遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
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当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、どこに行っても良くならない痛み、手術後の痛み、自律神経失調症、頑固な肩こりや腰痛にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
参考文献
Howard Brody (著), 伊藤 はるみ (翻訳):プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬.日本教文社,2004.