はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
腰痛はよくある症状ですが、それと同時にお尻の痛みをや背中全体に痛み感じる人は非常に多いです。
今回も、腰痛がと同時にあったお尻の痛みが改善した患者さん(ペインスケールは10→3)について報告させて頂きます。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Bさん:49歳 男性、営業事務職
主訴:①腰~臀部の痛み ②頚から背中の全体的なだるさ
Bさんは10年ほど前にぎっくり腰になってから腰の調子が悪いと感じるとのこと。「いつも違和感があるような、でも調子が良いときもある」と現在の症状について表現されました。
事務仕事に従事されているBさんは普段より運動不足を感じておられ、猫背になってきていることや「朝10分、夜10分マッサージ機にのらないと身体が硬くなってくる」と感じておられます。
動けないほどの痛みではないけれどもこの感覚が気持ち悪いので何とかしたいと考えて当院を来院されました。ご自身では「ストレスは感じにくい」と話しておられました。
「生活が妨げられる程の痛みではないけれどもすごく気になる」という患者さんは本当に多いですが、Bさんもそのおひとりでした。
整形外科的な解釈を行なうと、Bさんの背中の痛み・腰痛は典型的な脊椎の変性による痛みと考えられます。
下の図は、腰椎のどの部分が刺激を受けるとどの部分に痛みを感じるのかを示した図ですが、
BさんのようにAの部分に痛みを感じる場合には、同側の椎間板前部に分布する脊椎洞神経が刺激を受けている可能性が高いです。
また、頚椎においても、椎間板や椎間関節が原因で肩周りの筋肉に痛みが出ることはよく知られています。
上記の図からBさんが感じる、「動けないほどの痛みではない」という感覚は、背骨の変性(老化)によって起こる感覚と考えられます。
Bさんはこの感覚に対して「運動不足?」「猫背?」「からだが硬くなっている?」などのいろいろな意味付けを行ない、その結果として、「けれどもこの感覚が気持ち悪い」と我慢できなくなっているのでしょう。
ここには「精神交互作用」が働いていると考えられましたので、そのことをBさんに説明すると、Bさんは「そうかもしれない」と受け入れてくれました。
この「精神交互作用」はブログでも説明します「マインドワンダリング」と関連しています。
精神交互作用についてはこちらをご参照ください。
痛みと意識の関係について【肩こり 腰痛 慢性の痛み 平野区 生野区 南巽 整骨院 鍼灸 筋膜リリース 整体 認知行動療法】
マインドワンダリングについてはこちらをご参照ください。
施術と結果
筋膜リリースと整体、それに加えて認知行動療法的なかかわりを週に2回×4週間
Bさんは事務仕事で背中を丸めて作業をすることが多いとのことで、背部の筋膜に癒着があると想定しました。腰から臀部の痛みに対しても同様です。
背部と腰部の筋膜をゆるめるように筋膜リリースを行ない、整体で更に筋膜を伸ばすようにしました。
さらに、Bさんが自ら意味付けした「動けないほどの痛みではないけれどもこの感覚が気持ち悪い」という訴えに対して、その意味付けを解体するように症状を説明していきました。
施術メニューはこちら↓↓↓
腰痛の評価は初診時10であったのが3にまで下がりました。最も気になっていたお尻の痛み、だるさはなくなったとのことです。
Bさんはお尻に意識を向けることで痛みが強くなること(精神交互作用)を理解してくださいました。
なぜよくなったのか
Bさんの痛みの原因は大きく分けて3つ考えられます。
①脊柱の老化
②事務仕事による不良姿勢
③痛み感覚に対する意味付け
です。
この最近のブログの内容に従い、Bさんの痛みを「からだ」、「こころ」「文化(社会)」の問題に分類するとすれば、
①脊柱の老化は「からだ」の問題、
②事務仕事による不良姿勢も「からだ」の問題
③痛み感覚に対する意味付けは「こころ」と「文化(社会)」の問題と言えます。
上記の分類により、Bさんの場合は「からだ」の問題が大きいように思われますが、全くそうとも言えません。
なぜならBさんの痛み感覚は、「動けないほどの痛みではないけれどもこの感覚が気持ち悪い」というものだからです。
もし、「からだ」の問題の割合が他の問題よりも大きい場合には、動かした時の痛みが大きくなってくるものです。
しかしBさんはそうではなく、痛み感覚は「気になる程度」なのです。
この、「気になる程度」の痛みを小さくするためには、
①脊柱の老化としての「からだ」の問題に対しては、可動域が狭くならないように整体を行ない、背骨が変形しても動ける状態を作ります。
②事務仕事による不良姿勢としての「からだ」の問題に対しては、筋膜リリースを行なって不良姿勢によって起こった筋膜の癒着をはがすようにします。
そして、
③痛み感覚に対する意味付けは「こころ」と「文化(社会)」の問題に対しては、認知行動療法的なかかわりによってその意味付けを解体していきます。
たとえばBさんは、「朝10分、夜10分マッサージ機にのらないと身体が硬くなってくる」というイメージを持っていましたが、朝夜のマッサージ機をやめてみるように指導しました。
その結果、Bさんは腰と背中の感覚に変化はなかったことに気付きました。つまり、「ほぐさないと硬くなってしまう」という思い込みが少なくとも硬いイメージを維持させていたのです。また、
Bさんには「マインドワンダリング」が働いていたと考えられます。集中力が途切れた時や比較的ゆっくりした時間に痛みを感じる人には、マインドワンダリングが働いて肩こりや腰痛に意識が向いてしまいます。精神交互作用とも言い換えることが出来ますが、Bさん自身でそこに気づいて頂けたこともよかったのでしょう。
今回のBさんの事例では、Bさんの状態をしっかりと説明して、納得を得られた上で治療を進めたことにより良い結果が得られたと考えています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
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当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、腰痛やお尻の痛み、肩こりにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。