膝蓋骨骨折後に“骨は治ったのに膝が伸びない”理由と回復法【大阪 平野区 小川鍼灸整骨院】

膝蓋骨骨折後の関節拘縮

3件の整形外科では「異常なし」と診断され、整骨院でも改善しませんでした。そこで当院を受診したUさん。初診時は45度しか曲がりませんでしたが約1ヶ月の施術で150度まで曲がるようになりました。経過と詳細を報告します。

(2025年10月29日更新)

この記事の執筆・監修 ポリシー

小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士

臨床経験30年以上
症例数15,000件以上

所属学会全

・日本鍼灸学会

・日本統合医療学会

・日本心身医学会

・日本認知行動療法学会

医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施

情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

膝蓋骨骨折後に、

「骨はくっついたと言われたのに膝が曲がらない」

「リハビリを続けているのに改善しない」

というご相談をいただくことがあります。

 

実際に当院には、

病院でリハビリを続けているものの、

・90度前後から曲がらない

・歩くと痛い

・仕事復帰に間に合うか不安

といった悩みを抱えた方が来院されます。

 

今回ご紹介するUさんもその一人でした。

 

整形外科を3件受診しても改善せず、

45度程度しか曲がらなかった膝が、

約1か月後には150度まで改善しました。

 

この記事では、

Uさんの経過をもとに、

膝蓋骨骨折後に膝が曲がらなくなる理由と、

回復のために必要な考え方について解説します。

 

またこのブログの内容は動画でも解説していますのでこちらもご参照ください。

 

当院はどこに行っても良くならない患者さんの治療を得意としています。お困りの方はご相談ください。

 

内容は以下の通りです。

・膝蓋骨骨折後にこんなお悩みはありませんか?

・骨はくっついたのに膝が曲がらなかったUさんのケース

・Uさんの回復日記|45度から150度まで改善するまで

・膝蓋骨骨折後に膝が曲がらない・伸びない理由

・当院ではどのようなリハビリを行ったのか

・なぜUさんは改善しなかったのか

・なぜ改善したのか

・当院のクチコミ紹介

・まとめ(おわりに)

・FAQ(よくある質問)

・参考文献

 

 

予約や症状についてのご相談、お問い合わせは以下のボタンからどうぞ

ご相談前にご確認ください

当院では

  • 来院施術
  • Zoomカウンセリング
  • 提携治療院紹介

を行っています。

申し訳ありませんが、電話による長時間の無料相談は行っておりません。まずは現在の状況をお聞かせください。

大阪以外の方からもご相談をいただいています

来院が難しい方もご相談ください。

小川鍼灸整骨院大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。 

 

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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です

 

あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

膝蓋骨骨折後にこんなお悩みはありませんか?

 

膝蓋骨骨折の治療を受けて、

「骨はくっついています」

「そのうち曲がるようになりますよ」

と言われたにもかかわらず、膝が思うように曲がらなかったり伸びなかったりして不安になっていませんか?

当院には、膝蓋骨骨折後に次のようなお悩みを抱えた患者さんが多く来院されます。

・骨はくっついたと言われたのに膝が曲がらない

・90度前後からなかなか曲がらなくなった

・膝を曲げようとすると鋭い痛みが走る

・リハビリで膝を曲げられるのが怖い

・痛みがあるのに歩いても大丈夫なのかわからない

・膝の前がパンパンに張っている感じがする

・腫れがなかなか引かない

・正座ができない

・階段の上り下りが難しい

・仕事や旅行、スポーツ復帰に間に合うか不安

・「そのうち治る」と言われたが本当に治るのか心配

実際に来院される患者さんの多くは、

「膝が曲がらないこと」

そのものよりも、

「このまま元に戻らなかったらどうしよう」

「仕事や旅行に間に合わなかったらどうしよう」

「もう一生このままなのではないか」

という不安を強く抱えています。

特に、病院でのリハビリが思うように進まなかったり、医師や理学療法士から十分な説明を受けられなかったりすると、その不安はさらに大きくなります。

しかし、膝蓋骨骨折後に膝が曲がらなくなる状態は決して珍しいものではありません。

外傷や骨折後には、関節周囲の組織が硬くなったり癒着したりすることで関節拘縮(かんせつこうしゅく)が起こり、膝が曲がりにくくなることがあります。また、痛みに対する不安や恐怖によって身体が無意識に動きを制限してしまうこともあります。

膝関節拘縮は、適切な評価と段階的なリハビリによって改善が期待できることが報告されています。

今回ご紹介するUさんもその一人でした。

整形外科を3件、整骨院を1件受診しても改善せず、45度程度しか曲がらなかった膝が、約1か月後には150度まで改善しました。

まずは、その経過をご紹介します。

 

骨はくっついたのに膝が曲がらなかったUさんのケース

 

今回ご紹介するのは、49歳女性のUさんです。

 

UさんはX年12月、駐車場で転倒して膝を強く打ち、右膝蓋骨骨折を受傷しました。

 

 

幸い骨折の程度は比較的軽く、手術は行われませんでした。しかし、その後の経過は決して順調とは言えませんでした。

 

最初に受診した整形外科ではシーネ固定を受けましたが、治療方針について十分な説明がなく不安を感じたため、別の整形外科を受診しました。

 

2件目の整形外科では約2週間のギプス固定が行われました。そして固定を外した後、

「骨折は軽症なので、普段の生活の中で動かしていれば自然に良くなります」

と説明を受けました。

 

しかし、実際には膝はほとんど曲がりませんでした。

 

痛みもあったため積極的に動かすことができず、近くの整骨院でマッサージを受けながら様子をみていましたが、膝の曲がる角度は90度にも届きませんでした。

 

不安になったUさんは、さらに別の整形外科も受診しました。

 

しかし、そこでも

「骨はついている」

「特に異常はない」

「そのうち良くなる」

と言われるだけで、なぜ膝が曲がらないのかについて十分な説明を受けることはありませんでした。

 

骨は治ったと言われる。

しかし、自分の膝は曲がらない。

 

このギャップにUさんは強い不安を感じていました。

 

実はこれは、当院に来院される患者さんから非常によく聞く話です。

 

医療者から見れば骨折は順調に治癒している状態でも、患者さん自身は

「全然良くなっていない」

と感じているのです。

 

さらにUさんには、3か月後に大切な海外出張が控えていました。

 

このままでは出張をキャンセルしなければならないかもしれない。

本当に元通り歩けるようになるのだろうか。

 

そんな不安を抱えながらネット検索を続けた結果、当院のホームページを見つけて来院されました。

 

初診時の膝の曲がる角度は45度程度。

 

歩くことも困難で、長距離の歩行はできませんでした。

 

次に、Uさんが実際に記録していた日記をもとに、どのような経過をたどったのかをご紹介します。

 

Uさんの回復日記|45度から150度まで改善するまで

 

ここからは、Uさんが実際に記録していた日記と、当院のカルテ記録をもとに回復の経過をご紹介します。

膝蓋骨骨折後に膝が曲がらなくなった患者さんの多くは、

「本当に元通りになるのだろうか?」

という不安を抱えています。

Uさんも同じでした。

 

リハビリメモ①

ギプス外したら逆に脚が痛く、松葉杖無しでは全く歩けない。一週間後に90度まで曲げれるようにと、先生に言われたが曲がらない‥。

 

しかし、振り返ってみると回復は突然起こったのではなく、少しずつ積み重なっていったことがわかります。

初診時(2月9日)

初診時の膝の屈曲角度は45度程度でした。

歩行時の痛みも強く、長い距離を歩くことは困難な状態でした。

Uさんは日記にこう書いています。

「ギプスを外したら逆に脚が痛くなり、松葉杖なしでは全く歩けない」

「45度以上曲がらない」

また、3か月後には海外出張を控えており、

「このままでは出張をキャンセルしなければならないかもしれない」

という強い不安を抱えていました。

 

膝概観

初診時、右の膝に若干水腫がみられました。

 

膝蓋骨骨折 可動域 初診時

初診時の屈曲角度は45度でした。


少しずつ歩けるようになってきた時期

初診から数日後、

膝の角度は大きく変わらなくても生活には少しずつ変化が出始めました。

2月13日の日記には、

「小川先生のところまで来るのに3回休憩した」

と書かれています。

しかし同じ日、

「反復横跳びができるなら車に乗れると言われたので運転してみた」

とも記録されています。

実際にこの日から車の運転に復帰しました。

患者さんにとっては、

角度の数字だけではなく、

「できなかったことができるようになる」

ことが大きな回復なのです。


90度を超えた頃から変化が加速した

2月21日。

膝の屈曲角度は94度になりました。

膝角度①

関節の角度は94度です。

 

当院では、

90度前後を超える頃から膝が曲がりやすくなる患者さんを多く経験しています。

もちろん個人差はありますが、

Uさんもこの頃から回復の実感を持ち始めました。

3月1日には104度。

3月4日には108度。

日記には、

「休憩なしで歩けた」

という記録が残っています。

それまで当たり前だったことが、

再びできるようになってきたのです。

 

リハビリメモ③

ライフまでウォーキング。片道20分帰りは脚がパツンパツン。

 


110度を超えると日常生活が大きく変わった

3月8日には110度。

そして3月10日には130度まで改善しました。

Uさんは、

「何か脚が曲がる気がする!」

と記録しています。

患者さんの多くは、

この時期になると

「治るかもしれない」

という感覚を持ち始めます。

痛みが完全になくなるわけではありません。

しかし、

身体が少しずつ回復していることを実感できるようになります。


143度から150度へ

3月15日。

膝の屈曲角度は143度になりました。

腫れやむくみもほとんど消失しています。

 

膝角度④

膝関節は143度まで曲がっています。

 

膝概観②

膝関節の屈曲角度は143度。むくみも腫れも引いています。

 

3月17日には150度。

そして3月27日、

Uさんは日記にこう書いています。

「イオンモールへ行った。足は全く痛くなく昔のように普通に歩けた」

「お尻までかかとがつくようになった」

膝の屈曲角度は153度。

正座も可能となりました。

膝概観③


回復の過程で大切だったこと

Uさんの回復を振り返ると、

最初から順調だったわけではありません。

むしろ、

45度から90度までの時期が最も不安だったと思います。

しかし、

少しずつ関節を動かし、

歩行距離を伸ばし、

できることを増やしていくことで、

膝の機能は確実に改善していきました。

膝蓋骨骨折後に膝が曲がらない患者さんの多くも、

現在の状態だけを見ると不安になります。

しかし、

実際にはUさんのように少しずつ改善していくケースは少なくありません。

では、なぜ膝蓋骨骨折後にこのような関節拘縮が起こるのでしょうか。

次にその理由について解説します。

 

膝蓋骨骨折後に膝が曲がらない・伸びない理由

 

「骨はくっついたと言われたのに、なぜ膝は曲がらないのですか?」

 

これは、当院で最もよく受ける質問の一つです。

 

実際に膝蓋骨骨折後の患者さんの多くは、

レントゲンでは骨折が治癒しているにもかかわらず、

・膝が90度から曲がらない

・膝が最後まで伸びない

・正座ができない

・階段の上り下りが難しい

といった症状に悩まされています。

 

患者さんは、

「骨がずれているのでは?」

「金具が邪魔しているのでは?」

と心配されることが多いのですが、実際には骨そのものではなく、膝の周囲組織に原因があることが少なくありません。

 

関節拘縮とは

膝蓋骨骨折後に膝が曲がらなくなったり伸びなくなったりする原因として、関節拘縮(かんせつこうしゅく)がよくみられます。

 

関節拘縮とは、骨折や手術、炎症、固定などをきっかけに、関節の周囲組織が硬くなり、関節の動く範囲が制限された状態をいいます( Vaishら2020)。

 

膝蓋骨骨折では、

・骨折による炎症

・膝関節内の腫れ

・ギプスやシーネによる固定

などが重なるため、関節包や筋肉、筋膜などの組織が徐々に硬くなることがあります。

 

その結果、

「骨はくっついたのに膝が曲がらない」

「歩けるけれど正座ができない」

「最後まで膝が伸びない」

といった症状が現れます。

 

実際には以下の図に示すような部位が固くなり、膝が動かなくなります。

 

患者さんの多くは、

「骨折が治っていないのでは?」

と心配されますが、実際には骨そのものよりも関節周囲の軟部組織が影響していることが少なくありません。

そのため、レントゲンで骨癒合が確認されていても、関節機能の回復にはさらに時間がかかることがあります。

 

なぜ90度前後で止まりやすいのか?

当院に相談される患者さんの多くは、

「90度までは何とか曲がるけれど、それ以上が曲がらない」

と話されます。

 

実際、膝蓋骨骨折後のリハビリでは90度前後で改善が停滞することは珍しくありません。

膝を深く曲げるためには、関節包や筋肉、膝蓋骨周囲の組織が十分に伸びる必要があります。

しかし、骨折後は炎症や固定の影響によって関節周囲に瘢痕(はんこん)組織や癒着が形成されることがあります(Usherら2019)。

 

 

すると、膝を90度以上曲げようとしたときに組織が強く引き伸ばされるため、

「前が突っ張る」

「鋭い痛みが出る」

「それ以上曲げるのが怖い」

と感じやすくなります。

 

また、膝蓋骨(お皿の骨)は膝を深く曲げるほど大きく移動します。

 

そのため、膝蓋骨周囲の癒着や線維化が残っていると、膝の曲がり方が制限されることがあります。

 

もちろん全員が90度で止まるわけではありません。

 

しかし、関節拘縮が起きている患者さんでは、このあたりの角度で強い張り感や痛みを感じやすく、リハビリが停滞することは少なくありません。

 

実際にUさんも90度を超えた頃から少しずつ動きやすくなり、その後は改善のスピードが上がっていきました。

 

 

当院ではどのようなリハビリを行ったのか

 

Uさんに対して行ったことは、特別な治療ではありません。

 

むしろ、

「なぜ膝が曲がらないのか」

を一緒に確認しながら、

関節を少しずつ動かしていくことを大切にしました。

 

当院では主に、

・関節周囲の筋膜リリース

・膝関節の可動域訓練

・歩行指導

・バランス訓練

・自宅でできる運動指導

を行いました。

 

まずは膝を動かすことへの不安を減らす

Uさんは、

「このまま膝が曲がらなかったらどうしよう」

という不安を強く抱えていました。

 

また、

膝を曲げようとすると痛みが出るため、

「曲げたら悪くなるのではないか」

という恐怖心もありました。

 

そこでまず、

骨折の状態や今後の見通しについて説明し、

膝を動かしても大丈夫な理由を共有しました。

 

患者さんが安心してリハビリに取り組める状態を作ることも、リハビリの重要な一部だと考えています。

 

関節を少しずつ動かしていく

実際の施術では、

膝関節周囲の筋肉や筋膜を緩めながら、

少しずつ関節可動域を広げていきました。

 

関節拘縮がある患者さんは、

力が入りすぎていることが少なくありません。

 

そのため、

できるだけ脱力してもらいながら、

無理のない範囲で膝を動かしていきました。

 

歩行や日常生活もリハビリになる

当院では、

ベッドの上だけでリハビリを行うわけではありません。

 

歩行練習や片足立ち、

反復横跳びなどを行いながら、

膝の感覚や身体の使い方を取り戻していきます。

 

実際にUさんは、

反復横跳びの練習をきっかけに車の運転へ復帰しました。

 

また、

歩行距離が少しずつ伸びるにつれて、

日常生活の不自由さも改善していきました。

 

自宅での運動も重要

関節拘縮の改善には、

施術だけではなく日常生活の過ごし方も重要です。

 

そのため当院では、

患者さんの状態に応じて、

自宅で行う運動や歩行量の目安についてもお伝えしています。

 

Uさんも来院時のリハビリだけではなく、

日常生活の中で少しずつ身体を動かし続けることで、

45度だった膝を150度まで改善することができました。

 

 

次に、

なぜUさんは整形外科や整骨院に通っていたにもかかわらず改善しなかったのかについて考えてみます。

 

大阪以外の方からもご相談をいただいています

来院が難しい方もご相談ください。

 

なぜUさんは改善しなかったのか

 

Uさんは当院に来院されるまでに、

3件の整形外科と1件の整骨院を受診していました。

 

それにもかかわらず、

膝は45度程度しか曲がらず、

歩行も困難な状態でした。

 

では、なぜ改善しなかったのでしょうか。

私は大きく2つの理由があったと考えています。

 

① 回復の見通しが持てなかった

Uさんは、

「骨はついている」

「そのうち治る」

とは言われていました。

 

しかし、

なぜ膝が曲がらないのか、

どのような経過で回復していくのか、

について十分な説明を受けていませんでした。

 

患者さんにとって、

先が見えないことは大きなストレスになります。

 

特にUさんには、

3か月後に海外出張という大切な予定がありました。

 

このまま歩けるようになるのか。

 

本当に元に戻るのか。

 

そうした不安が強くなっていたと考えられます。

 

実際、当院には

「本当に治るのかが不安で眠れない」

という相談をされる患者さんも少なくありません。

 

② リハビリの方向性が見えなかった

骨折後のリハビリでは、

どの程度動かしてよいのか、

どれぐらい痛くても大丈夫なのか、

患者さん自身が理解していることが重要です。

 

しかしUさんは、

「痛いぐらいリハビリをするように」

と言われる一方で、

なぜ痛いのか、

どこまで頑張ればよいのか、

については十分に理解できていませんでした。

 

そのため、

痛みを感じるたびに

「悪くなっているのではないか」

という不安が生じていた可能性があります。

 

実際には、

骨折後の関節拘縮では、

ある程度の張り感や痛みを伴いながら可動域を広げていくことは珍しくありません。

 

しかし、その意味がわからなければ、

患者さんは安心して身体を動かすことができません。

 

必要だったのは「安心して続けられる環境」

私は、

Uさんに必要だったのは特別な治療技術ではなかったと思っています。

 

むしろ、

現在の状態を理解し、

回復の見通しを持ち、

安心してリハビリを継続できる環境だったのではないでしょうか。

 

骨折後の関節拘縮では、

関節そのものだけではなく、

患者さんの不安や恐怖心も回復に大きく影響します。

 

そのため私は、

膝だけを見るのではなく、

患者さんが何に困り、

何を不安に感じているのかを確認するようにしています。

 

次に、当院でどのような関わりを行い、なぜ改善につながったのかをご説明します。

 

なぜ改善したのか

 

では、なぜUさんは改善したのでしょうか。

私は特別な治療を行ったからではないと考えています。

 

むしろ、

回復に必要な条件が少しずつ揃っていったことが大きかったと思います。

 

① 回復の見通しを持つことができた

初診時のUさんは、

「本当に治るのだろうか」

という不安を強く抱えていました。

 

そこで私は、

レントゲン画像や受傷状況から、

骨折の程度が比較的軽いこと、

そして十分な回復の可能性があることを説明しました。

 

もちろん、

「必ず何日で治る」

ということは誰にもわかりません。

 

しかし、

なぜ曲がらないのか、

今後どのような経過をたどる可能性があるのかを理解することで、

患者さんの不安は小さくなります。

 

実際にUさんも、

回復の見通しが持てるようになってから、

積極的にリハビリへ取り組めるようになりました。

 

② 安心して膝を動かせるようになった

骨折後の関節拘縮では、

膝を曲げると痛みが出ることがあります。

 

すると、

「曲げたら悪くなるのではないか」

という気持ちが生まれます。

 

しかし、

関節拘縮の改善には、

適切な範囲で関節を動かしていくことが必要です。

 

そこで当院では、

現在の状態を説明しながら、

患者さんが安心して身体を動かせるようサポートしています。

 

Uさんも、

痛みがあっても動かしてよい理由を理解することで、

少しずつ可動域訓練に取り組めるようになりました。

 

③ 関節を継続して動かした

関節拘縮は、

施術を受けるだけで改善するものではありません。

 

日常生活の中で身体を動かし、

歩き、

関節を使い続けることが重要です。

 

Uさんは、

歩行練習や可動域訓練だけでなく、

車の運転、

買い物、

ウォーキングなど、

できることを一つずつ増やしていきました。

 

その積み重ねによって、

45度だった膝は90度を超え、

最終的には150度以上まで改善しました。

 

私が大切だと思っていること

当院には、

「どこに行っても良くならなかった」

という患者さんが多く来院されます。

 

そのような患者さんに共通しているのは、

身体の問題だけではなく、

不安や恐怖、

そして孤独感を抱えていることです。

 

私は、

関節だけを治療するのではなく、

患者さんが安心して回復に向かえるようにサポートすることも重要だと考えています。

 

Uさんの場合も、

関節拘縮に対するリハビリと、

回復の見通しを共有することの両方が改善につながったのではないかと考えています。

 

もし現在、膝蓋骨骨折後に90度前後から膝が曲がらない、リハビリで強い痛みがある、「骨はくっついたのに本当に良くなるのだろうか」と不安を感じている方は、一人で悩まずご相談ください。

当院では大阪府外の方にはZoom相談を行っており、来院が難しい場合はお近くの医療機関や提携治療院をご紹介することも可能です。

 

 

当院のクチコミ紹介

 

リハビリメモ⑤

 

Uさんからは以下のリンクにあるようなありがたいコメントも頂きました。

全文はこちらから
https://g.co/kgs/Tw45Bt

 

当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。

 

それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。

 

カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。

 

 

また当院では全国から寄せられたお悩みに対してYouTubeでお答えしています。

Youtubeチャンネル

「どこに行っても良くならない痛みの相談室」もご覧ください。

どこに行っても良くならない痛みの相談室

当院に寄せられた痛みの相談についてお答えしています。また、ブログの内容も動画でお伝えしています。

 

まとめ(おわりに)

 

膝蓋骨骨折後に、

「骨はくっついたと言われたのに膝が曲がらない」

「90度から先がなかなか曲がらない」

と不安になる方は少なくありません。

 

しかし実際には、骨の問題ではなく関節拘縮や筋肉の緊張、痛みに対する不安が回復を妨げていることがあります。

 

今回ご紹介したUさんも、初診時は45度程度しか曲がりませんでしたが、リハビリを継続することで最終的には150度以上まで改善しました。

 

もちろん回復のスピードには個人差があります。

 

それでも、

「もう治らないかもしれない」

とあきらめる必要はありません。

 

もし、

・膝が曲がらない・伸びない

・リハビリが思うように進まない

・本当に治るのか不安

ということでお悩みでしたら、一度ご相談ください。

 

 

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FAQ(よくある質問)

Q1. 骨はくっついたと言われたのに、なぜ膝が曲がらないのですか?

骨折が治癒していても、関節包や筋肉、お皿(膝蓋骨)周囲の組織が硬くなり、関節拘縮が起こることがあります。

また、痛みに対する不安や恐怖によって無意識に力が入り、さらに膝が動きにくくなっている場合もあります。

「骨は治ったのに曲がらない」という状態は珍しいことではありません。


Q2. 90度までは曲がるのに、その先が曲がりません。なぜですか?

90度前後になると、太ももの前側の筋肉や関節包、お皿(膝蓋骨)周囲の組織が強く引き伸ばされます。

そのため、この角度付近で痛みや強い抵抗感を感じる方が多くいます。

実際に当院へ相談される患者さんの多くも、「90度から先が曲がらない」と訴えています。


Q3. 痛いのに膝を曲げても大丈夫ですか?

骨折が治癒している場合は、ある程度の痛みや突っ張り感を伴いながらリハビリを進めることが一般的です。

ただし、強い腫れや熱感がある場合や、急激に症状が悪化する場合は主治医に相談してください。

どの程度まで動かしてよいのか不安な場合は、専門家に確認することをおすすめします。


Q4. 痛いのに歩いても大丈夫ですか?

骨折の状態や時期によって異なりますが、多くの場合は歩行そのものが関節拘縮の改善に役立ちます。

実際に当院では、歩行練習や日常生活での活動量の調整を行いながら回復を目指しています。

ただし、無理な長距離歩行は症状を悪化させることもあるため、状態に応じた調整が必要です。


Q5. リハビリは痛いですか?

関節拘縮のリハビリでは、多少の痛みや突っ張り感を感じることがあります。

しかし、当院ではできるだけ力を抜いた状態で関節を動かし、患者さんが安心して取り組める範囲でリハビリを進めています。

無理やり曲げるような施術は行っていません。


Q6. 手術で入れた金具(ワイヤーやスクリュー)のせいで曲がらないのですか?

金具が違和感の原因になることはありますが、多くの場合は金具そのものよりも、周囲の組織の硬さや癒着が問題になっています。

実際に金具が入ったままでも、正座ができるまで回復される患者さんはたくさんおられます。


Q7. どれくらいで改善しますか?

改善までの期間は、骨折の程度や固定期間、年齢、生活環境などによって異なります。

数週間で大きく改善する方もいれば、数か月かかる方もいます。

大切なのは現在の状態を正しく評価し、適切なリハビリを継続することです。


Q8. 遠方ですが相談できますか?

はい。

当院ではZoomによるオンライン相談を行っています。

また、お住まいの地域によっては提携治療院をご紹介できる場合もあります。

膝蓋骨骨折後のリハビリや関節拘縮でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 

参考文献

 

Vaish A, Vaishya R. Etiopathology and Management of Stiff Knees: A Current Concept Review. J Clin Orthop Trauma. 2021;15:29-36.

 

Usher KM, Zhu S, Mavropalias G, Carrino JA, Zhao J. Pathological mechanisms and therapeutic outlooks for arthrofibrosis. Bone Res. 2019;7:9.

 

 

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