はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回は、3件の整形外科、1件の整骨院を受診しても改善しなかった骨折後の痛みの患者さんが当院で改善したUさんの事例を紹介します。
Uさんからはうれしいクチコミも頂いておりますのでご参照ください。
当院はどこに行っても良くならない患者さんの治療を得意としています。お困りの方はご相談ください。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・初診時のUさん
・当院での施術
・経過と結果
・Uさんが改善しなかった理由
・当院で改善した理由
・おわりに
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
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②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。手術後の痛み、骨折後の痛み、関節拘縮でお困りの患者さんも来院されています。
患者さんについて
Uさん(49歳女性)は、X年12月に駐車場で転倒して膝を地面にぶつけて右の膝蓋骨を骨折しました。
Uさんは整形外科に運ばれましたが骨折は比較的に軽症ということで、シーネ固定だけをされて、医師から詳しい説明もなく対応に不信を感じたそうです。
そこでUさんは2件目の整形外科を受診しました。やはり骨折の程度は大したことはないということで、2週間のギプス固定を行ったそうです。
2週間後整形外科医より、「骨折の程度もひどくないので、生活の中で動かしていけば十分に動くから自分でリハビリするように」と言われ、その整形外科でリハビリをすることはありませんでした。
Uさんは、痛みもあったためにできるだけ安静を保ち、近くの整骨院でマッサージ治療を受けていましたが、固定を外した後の膝関節が90度も曲がらず、困っておられました。
セカンドオピニオンでもう1件整形外科を受診しても、「骨折の程度はひどくないのでそのうち治る(まったく異常なし)」と言われるだけでした。
整形外科医は「そのうち治る」というものの実際に自分の膝は全然曲がらず、困り果てたUさんはネット検索の結果、当院のホームページにたどり着いて来院されました。
当院に来院されるまでの経過について、Uさんは以下のように日記に記しています。
1月16日
1月18日
1月21日
骨はくっついてるとのこと。痛いぐらいリハビリするようにと言われたが、膝横に炭が入ってるように硬くて全く曲がらない。
2月1日
これまで全く変化なし。毎日整骨院(他院)でマッサージ治療はしてたものの45度のまま‥。
2月4日
整形外科の先生に45度しか曲がらないのはおかしいから、MRI行くように言われショック。
2月6日
整骨院(他院)での治療がおかしかったのか、けん?筋?痛く余計に脚が曲がらないし痛い。
2月7日
他の整形外科へ。全く異常なしとのこと‥(TдT)。
初診時のUさん
2月9日にUさんは初診で来院されました。
初診時のUさんの膝の状態は、膝から下に浮腫があり、膝は赤みを帯でいました。膝関節には少量の水がたまってました。
関節の角度は50度未満でした。
歩行時には痛みを感じて、長距離は歩けないということでした。
特に下の図に赤色で示されている太ももの内側が硬く、その突っ張りのために膝が曲がらないとUさんは話しました。
施術中の会話でUさんは、「痛みに対しては強い方なので敏感なことはない」ということでしたが、3か月後に大事な海外出張を控えておられ、「このままでは出張をキャンセルしなくてはいけないかも?」と考えていて回復に不安を感じておられました。
私は、骨折時のレントゲン画像から「骨折の程度はひどくない」こと、「3ヶ月あれば必ず治ること」をお話しして施術を始めました。
当院での施術
施術は関節周りの筋膜リリースと膝関節の可動域訓練です。
まずは、施術は膝関節を緩めながら関節をしっかりと動かしていきました。
そして、関節の感覚を鍛えるように、反復横飛びや片足立ちの練習などを行い、ぐるぐるフルフル体操にも参加していただきました。
するとすぐに日常生活動作に改善が見られました。
可動域が大きくなるにつれて、歩行時の痛みは小さくなり、歩き方も順調に回復していったのです。
特に歩行距離が長くなり、車の運転もできるようになりました。
経過と結果
リハビリの経過について、Uさんの日記とカルテの記述、治療中に撮影した写真をもとに解説します。
まず、膝関節の角度は、下のグラフのように改善していきました。
詳細は以下の通りです。
2月9日
小川先生とこへ(病院)初診。3回で90度曲げてくれるとの事(笑)
体操参加にも。歩き方を教えていただき、先生と歩いたら歩けた(拍手)。
2月13日
どうしても上手に歩けず‥小川先生とこまでに3回は休憩しないと痛くて歩けない。反復横跳びの練習をした。反復横跳びができるのなら車が乗れる!とのことで車に乗ってアクセルを踏んでみた!(拍手)車の運転に復帰。
2月21日
3月1日
104度まで‥あと少し
3月2日
仕事復帰
脚がパンパンにはってる。
3月3日
3月4日
〇〇までウォーキング。休憩なしで歩けた(拍手)
小川先生とこで108度まで〜♫(曲がった)
3月6日
自転車で確定申告へ‥スムーズにペダルはこげないが、かかとでなんとかペダルを回す。
3月8日
3月10日
小川先生(を受診)。何か脚が曲がる気がする!130度まで(星)(拍手)
3月12日
階段を一歩ずつしか降りれない。少し不憫。
3月15日
3月16日
3月17日
小川先生(を受診)。150度汗だくで頑張りました!
3月18日
最近、太もものはりがなくなり膝におりてきた感じ。歩くのも楽(歩く)♫
3月20日
一歩ずつ降りてた階段が右、左と順に降りれるようになった。少しリズムは悪いが(笑)
3月27日
Uさんが改善しなかった理由
Uさんの膝は、3名の整形外科医が診察しました。そしてどの先生も「軽症なのでそのうち治る」と話しました。
しかしUさんの膝は全然動きませんでした。なぜでしょうか?
Uさんの膝が動かなかった理由には、
①Uさん自身が痛みに敏感になっていたこと
②リハビリを指導する専門家に出会えなかったこと
の2つが考えられます。
①については、Uさん自身も意識できていないようですが、不安やストレスなどがあれば痛みを感じやすくなります。
Uさんの場合は、治るかどうかわからない状況や、なぜ曲がらないのかについて説明を受けていませんでした。そして、3ヶ月後には大事な海外出張も控えています。どんな風に回復していくのか全くイメージできない状況のなかでストレスが高まり、痛みの沸点(疼痛閾値)が下がってしまったと考えられます。
痛みの沸点が下がるということは、痛みを感じやすくなるということです。関節の可動域訓練はある程度の痛みを伴います。この痛みを大きく感じると、関節は曲がらなくなってしまいます。このような方は多くいます。CRPSType1と呼ばれる状態がそうです。
②については、整形外科医は生活の中で自然に治っていく程度の骨折と判断したために、本格的にリハビリの指導をしなかったと考えられます。
そして、Uさんが通院していた整骨院では痛みの沸点が下がっていたために関節を動かす時に痛みを大きく感じてしまい、痛みの沸点を下げる関わりがなかったためにリハビリが進まなかったのでしょう。
当院で改善した理由
施術のなかでは、Uさんに対して現状をしっかりと説明して理解を頂き、必ず出張に行けることを保証しました。
それによって不安やストレスは小さくなったと思われます。
また、Uさんにしてみれば実際に強い痛みがあって曲がらなかったことは事実です。
Uさんの痛みを理解してできるだけ脱力してもらい関節をゆっくりとそして確実に動かしていくようにしました。その結果、頑張り屋さんのUさんは痛みに耐えて関節の角度を確実に広げることができました。
結果として上記の①と②を解消できたために、Uさんの痛みはなくなり、関節角度も改善したと考えられます。
Uさんからは以下のリンクにあるようなありがたいコメントも頂きました。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
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遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、骨折後の痛み、関節拘縮にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。