はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回のブログは足関節捻挫の経験があり、その後にも痛みを感じる人に有用な情報です。
足関節捻挫は痛みが治まるとそれなりに使えるケガであることから、十分に治療されないことが多いのですがその結果、足関節が不安定になってしまい、後の痛み(後遺症)を残す患者さんをよく見ます。
今回は、そのような人の足関節捻挫がその後の人生にどのような影響をあたえるのかを解説している論文を紹介します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区にある鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。
論文の内容
この論文を通して筆者は、
「足関節捻挫は人々の生命と健康に重大な脅威をおよぼしかねない傷害にもかかわらず,特にスポーツ現場において「たかが足クビの捻挫」と軽視され適切な治療や予防を怠る傾向にある」ことを強調しています。
そして足関節捻挫を放置するとによって引き起こされる
社会的・経済学的損失については、以下のようなことが説明されています。
・足関節捻挫が及ぼす社会的損失についての米国では、足関節捻挫での治療費用や再発時の治療費、後遺症の治療費が増えている
・足関節捻挫の後遺症として、前方インピンジメント症候群、足根洞症候群 慢性足関節不安定症、外傷性足・膝関節変形性関節症(Post-Traumatic Osteoarthritis;PTOA)などがあり、生活の質を低下させる。
・後遺症としては、患者の活動性はさがり、老後の生活の質を低下させることもある
また、足関節捻挫が人々の健康に及ぼす影響については、
・スポーツ選手が足関節捻挫に陥った後には、再発率が高く、慢性的な足首の不安定感(CAI;Chronic Ankle Instability)になってしまう確率は25%という報告がある。
・負傷後7年経過時点で72%の人が後遺症によってスポーツを続けることが出来なくなったという報告がある。
・若年期に足関節捻挫を受傷したことがある高齢者では、下肢のバランス能力が低下しているという報告もあるという。
・足関節障害を経験したことがある者はない者と比べてBMIの数値が高く、心血管疾患または呼吸器疾患の有病率が優位に高く、ここでいう足関節障害の中に足関節捻挫が含まれている可能性が高い。
当院の見解
確かに当院でも中年以降に足首の異常や不安定を訴えて施術を求める患者さんは多いです。
そのような患者さんの中には過去に足関節捻挫を何回も繰り返した経験を持っており、「捻りくせがついている」とか「足首をぐねりやすい」とか、「足首がたよりない」という表現をされます。
今回取り上げた論文では、このような状態を放置すると、足関節の変形が進み、最終的には変形性足関節症となり、高齢期に入るとバランス能力が低下して寝たきりの入り口である骨折や、歩けないことから不活動になって生活習慣病につながるということです。
このようなことは、できるだけ未然に予防したいですし、しなければなりません。
当院では急性期の足関節捻挫の患者さんに対して、エコー検査を行ない靭帯の状態を把握するようにしています。また、骨折が疑われる場合には連携する医師を紹介してレントゲン検査を行ないます。そして、患部の圧迫と固定をしっかりと行い、足関節捻挫の後遺症を未然に防ぐように努力します。
また、不幸にも足関節捻挫を繰り返す反復性足関節捻挫の患者さんに対しては、痛みの治療をまず行ない、その後に運動指導を行ないます。
運動は、足関節の不安定を改善させるための片足立ちトレーニングやチューブで足回りの筋肉を鍛える方法、小さな反復横跳びを一緒に行なって筋肉の反応速度を速くする方法などを取り入れています。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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その他、これまでの足関節捻挫に関するブログもご参照ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で足首の痛みや足関節捻挫の後遺症でお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるのは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんです。必要な場合は、医師と連携しながら施術させて頂きます。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにあります。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院・鍼灸院を目指しています。
執筆担当は小川でした。
http://www.korikori.com/staff/
参考文献
寺田 昌史:足関節内反捻挫が生命と健康に及ぼす長期的な影響.日本アスレティックトレーニング学会誌,第3巻,第2号,pp99-106,2018.