(2026年6月15日更新)
この記事の執筆・監修 ポリシー
小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士(身体症状と心理社会要因の研究)
臨床経験30年以上
症例数15,000件以上
所属学会
・全日本鍼灸学会
・日本統合医療学会
・日本心身医学会
・日本認知行動療法学会
医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施
情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠
はじめに
お尻に痛みを感じると、
「お尻の筋肉が硬くなっているのだろうか?」
「坐骨神経痛だろうか?」
「姿勢が悪いせいだろうか?」
と考える方は少なくありません。
実際に当院にも、
「腰よりもお尻の痛みが気になる」
「片方のお尻ばかりが痛い」
「病院では異常なしと言われたけれど不安」
という相談が多く寄せられています。
しかし、お尻に痛みを感じていても、お尻そのものに原因があるとは限りません。
腰の組織が刺激を受けることで、お尻や太ももに痛みを感じる「関連痛」と呼ばれる現象が知られており、実際には腰痛の一種としてお尻の痛みが現れていることもあります。
今回は、腰痛とともにお尻の痛みを訴えて来院された患者さんの改善例を紹介しながら、
・お尻が痛くなる原因
・片方のお尻だけが痛くなる理由
・腰痛とお尻の痛みの関係
・当院で行っている施術
について解説します。
「このお尻の痛みは何が原因なのだろう?」
とお悩みの方は参考にしてください。
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当院では
- 来院施術
- Zoomカウンセリング
- 提携治療院紹介
を行っています。
申し訳ありませんが、電話による長時間の無料相談は行っておりません。まずは現在の状況をお聞かせください。
大阪以外の方からもご相談をいただいています
- ZOOMによるカウンセリング対応
- お近くの提携治療院を紹介することができます。
来院が難しい方もご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。
あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
片方のお尻だけ痛いのはなぜ?
お尻の痛みを訴える患者さんから、
「なぜ右のお尻だけ痛いのですか?」
「片方だけ痛いのは骨盤が歪んでいるからですか?」
という質問を受けることがあります。
確かに、人間の身体は完全な左右対称ではありません。
仕事やスポーツ、日常生活のクセによって身体の使い方に左右差が生じることがありますし、腰の関節や筋肉にかかる負担も左右で異なることがあります。
そのため、腰椎の椎間関節や椎間板などの組織が片側だけ刺激を受け、その結果として片方のお尻に関連痛が出ることは十分に考えられます。
しかし、
「姿勢が悪いから右のお尻が痛い」
「骨盤が歪んでいるから左のお尻が痛い」
と単純に説明できるものでもありません。
なぜなら、同じような姿勢で生活している人でも痛みが出る人と出ない人がいますし、画像検査で大きな異常が見つからないにもかかわらず痛みを感じている人もいるからです。
腰痛についてはこれまで多くの研究が行われており、
・椎間板変性(Luomaら, 2000)
・椎間関節(Perolatら, 2018)
・筋膜性疼痛症候群(Chenら, 2011)
・トリガーポイント(Simons, 2004)
・運動不足や座位中心の生活(Chenら, 2009)
・ストレス(Linton, 2000)
・睡眠(Kellyら, 2011)
・痛みに対する注意(Kucyiら, 2013)
など、痛みに関係すると考えられている要因はたくさんあります。
しかし、その知識だけで
「あなたの腰痛の原因はこれです」
と言い切ることはできません。
例えば、同じようなレントゲン画像であっても強い痛みを感じる人もいれば、ほとんど痛みを感じない人もいます。
同じような姿勢で仕事をしていても、お尻に痛みが出る人と出ない人もいます。
つまり、腰痛やお尻の痛みには一般的な知識だけでは説明できない、その人固有の要因が存在するのです。
当院では、腰やお尻の状態だけではなく、
・どのような仕事をしているのか
・どのような生活を送っているのか
・どのような時に痛みが強くなるのか
・痛みをどのように捉えているのか
といった背景も含めて評価するようにしています。
腰痛には多くの研究があります。
しかし、本当に大切なのは、その知識があなた自身にどのように当てはまるのかを考えることなのです。
お尻の筋肉が硬いから痛いのでしょうか?
お尻の痛みを訴える患者さんの多くは、
「お尻の筋肉が硬くなっているから痛いのでは?」
と考えています。
実際に当院へ来院される患者さんからも、
「お尻を押すと痛い」
「筋肉が固まっている感じがする」
「マッサージすると少し楽になる」
といった話をよく聞きます。
この考え方は決して間違いではありません。
慢性的な腰痛患者を対象とした研究では、筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome:MPS)が高頻度に認められています。Chenらは、慢性腰痛患者126名を調査した結果、その63.5%に筋膜性疼痛症候群が認められたと報告しています(Chenら, 2011)。
筋膜性疼痛症候群では、筋肉や筋膜の中に「トリガーポイント」と呼ばれる過敏な部位が形成され、その部分を圧迫すると痛みが生じたり、離れた場所へ関連痛が出たりすることがあります。
そのため、
「お尻の筋肉が硬い」
「押すと痛い」
という患者さんの感覚には一定の根拠があります。
しかし一方で、
「筋肉が硬いから痛い」
だけでは説明できないことも少なくありません。
例えば、
同じように筋肉が硬くても痛みを感じない人もいますし、反対に筋肉の緊張がそれほど強くないにもかかわらず痛みを感じている人もいます。
また、前の項目で説明したように、腰椎や椎間関節など腰の組織から生じた関連痛を、お尻の痛みとして感じている場合もあります。
つまり、
お尻の筋肉の緊張やトリガーポイントは痛みの一因になり得ますが、それだけが唯一の原因とは限らないのです。
当院では、お尻の筋肉や筋膜の状態を確認しながら施術を行いますが、それと同時に、
・腰の状態
・日常生活での身体の使い方
・仕事の内容
・痛みが出る場面
なども含めて評価するようにしています。
腰痛やお尻の痛みは、一つの原因だけで説明できるほど単純ではありません。
筋肉や筋膜に注目することは大切ですが、それだけにとらわれず、身体全体をみながら考えることも同じくらい大切なのです。
腰からお尻の痛みが改善した症例
ここまで、
・お尻の痛みは腰からの関連痛であることがある
・片方のお尻だけ痛くなることもある
・筋肉や筋膜の問題だけでは説明できないこともある
というお話をしてきました。
では実際に当院へ来院された患者さんの症例をご紹介します。
Bさん:49歳 男性 営業事務職

主訴
①腰からお尻にかけての痛み
②首から背中全体のだるさ
Bさんは10年ほど前にぎっくり腰を経験して以来、
「いつも腰に違和感がある」
「調子が良い日もあるが、完全に気にならなくなることはない」
という状態が続いていました。
特に気になっていたのは腰痛そのものよりも、お尻の痛みやだるさでした。
営業事務職という仕事柄、長時間座っていることが多く、ご本人も運動不足を感じておられました。
また、
「猫背になってきている気がする」
「朝10分、夜10分マッサージ機に乗らないと身体が硬くなる気がする」
とも話しておられました。
一方で、
「動けないほど痛いわけではない」
「でも、この感覚が気持ち悪い」
ということも強く訴えておられました。
病院を受診するほどではない。
しかし、このままで良いとも思えない。
そんな状態で当院へ来院されました。
このような患者さんは実際に少なくありません。
強い痛みではないものの、
・お尻の違和感が気になる
・またぎっくり腰になるのではないかと不安
・何が原因なのか知りたい
という理由で相談に来られる方は非常に多いのです。
初診時の腰からお尻にかけての痛みは、ペインスケール10でした。
施術と結果
Bさんに対しては、
週2回×4週間の施術を行いました。
施術内容は、
・筋膜リリース
・整体
・認知行動療法的な説明とカウンセリング
です。
まず身体面に対しては、長年のデスクワークによって背中や腰、お尻周囲の筋膜や筋肉に緊張が生じていると考えました。
特にBさんは、
「身体が硬くなっている気がする」
という感覚を強く持っておられました。
そのため、背部から腰部、お尻周囲にかけて筋膜リリースを行い、整体によって身体全体の動きを改善することを目指しました。
一方で、私はBさんの話を聞く中で、
身体そのものの問題だけではなく、
「この感覚が気持ち悪い」
という訴えに注目しました。
実際にBさんは、
「動けないほど痛いわけではない」
と話しておられました。
つまり問題になっていたのは、痛みの強さそのものというよりも、
痛みや違和感に対する捉え方である可能性がありました。
そこで、
・お尻の痛みが腰からの関連痛である可能性
・腰痛は必ずしも身体の損傷の大きさと一致しないこと
・注意が向くことで症状が強く感じられることがあること
などを説明しながら施術を進めました。
また、
「朝10分、夜10分マッサージ機に乗らないと身体が硬くなる」
という考えについても一緒に検討しました。
その結果、マッサージ機を使わなくても症状に大きな変化がないことをご本人が確認できました。
つまり、
「ほぐさなければ悪くなる」
という考えが、少なくとも一部では症状への意識を強めていた可能性があったのです。
そのような身体面と認知面の両方へアプローチした結果、
初診時にはペインスケール10であった腰からお尻にかけての痛みは3まで改善しました。
特にご本人が最も気にしていたお尻の痛みやだるさはほとんど気にならなくなったとのことでした。
なぜ改善したのか?身体・心理・生活背景から考える
Bさんの改善には、一つの要因だけではなく、複数の要因が関係していたと考えています。
まず身体面です。
Bさんは長年のデスクワークによって、背中や腰、お尻周囲の筋肉や筋膜に負担がかかっていた可能性があります。
慢性腰痛患者では筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome)が高頻度に認められることが報告されており、筋肉や筋膜の緊張が腰痛や関連痛の一因となることがあります(Chenら, 2011)。
そのため、筋膜リリースや整体によって身体の動きを改善したことは、症状の軽減に寄与した可能性があります。
しかし、それだけでは今回の改善を十分に説明できません。
Bさんは、
「動けないほど痛いわけではない」
「でも、この感覚が気持ち悪い」
と話しておられました。
私はこの言葉に注目しました。
痛みは単なる身体の問題ではなく、どのように注意を向け、どのような意味付けを行うかによっても変化することが知られています。
Kucyiらは、痛みから意識が離れているときには脳内のデフォルトモードネットワークや疼痛抑制系が活動し、痛みの感じ方に影響を与えることを報告しています(Kucyiら, 2013)。
Bさんの場合も、お尻の違和感に意識が向くことで、その感覚がより強く感じられていた可能性があります。
また、
「朝10分、夜10分マッサージ機に乗らないと身体が硬くなる」
という考えについて一緒に検討した結果、実際にはマッサージ機を使用しなくても症状に大きな変化はありませんでした。
この経験によって、
「ほぐさなければ悪くなる」
という思い込みが少しずつ修正されていったのだと思います。
さらに私は、腰痛を身体だけの問題として捉えないようにしています。
腰痛には、
・身体の状態
・心理的な要因
・仕事や生活習慣
など、多くの要因が関係しています。
Borrell-Carrióらは、このような考え方を生物心理社会モデル(Biopsychosocial Model)として説明しています(Borrell-Carrióら, 2004)。
Bさんの場合も、
身体への施術だけではなく、
・痛みの意味付けを整理したこと
・症状への注意の向き方が変化したこと
・腰痛に対する理解が深まったこと
が改善につながった可能性があります。
腰痛やお尻の痛みには様々な原因が考えられます。
そのため当院では、
「筋肉だけ」
「骨だけ」
「心だけ」
という見方ではなく、その方全体をみながら施術を行うようにしています。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
全文は以下のURLからご覧ください
小川鍼灸整骨院
https://share.google/o4tpPaVmrKOlIBIzG
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
このような方は一度ご相談ください
今回ご紹介したBさんのように、
・お尻の痛みがなかなか改善しない
・腰痛とお尻の痛みを繰り返している
・片方のお尻だけが痛い
・長時間座っているとお尻が痛くなる
・整形外科では異常がないと言われた
・マッサージを受けてもすぐに元に戻る
・自分の腰痛の原因を知りたい
・またぎっくり腰になるのではないかと不安
という方は一度ご相談ください。
腰痛やお尻の痛みは、
椎間板
椎間関節
筋膜
トリガーポイント
生活習慣
ストレス
睡眠
痛みに対する注意
など、様々な要因が関係していることがあります。
そのため、
「筋肉だけ」
「骨だけ」
「姿勢だけ」
という一つの説明では十分でない場合も少なくありません。
当院では、身体の状態だけでなく、
仕事
生活習慣
過去のケガ
痛みに対する考え方
なども含めて評価し、その方に合った施術をご提案しています。
遠方にお住まいの方には、ZOOMによるカウンセリングや提携治療院のご紹介も行っています。
お気軽にご相談ください。
まとめ(おわりに)
お尻の痛みは、お尻そのものではなく腰からの関連痛として起こることがあります。
また、その原因は筋肉や筋膜だけではなく、椎間板、椎間関節、生活習慣、痛みに対する捉え方など様々です。
そのため、
「お尻が痛い=お尻が悪い」
とは限りません。
もし、
「なかなか改善しない」
「何が原因なのかわからない」
「繰り返す腰痛やお尻の痛みに困っている」
という方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
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FAQ(よくある質問)
Q. お尻が痛いのですが、お尻の筋肉が悪いのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
お尻の筋肉や筋膜が原因になることもありますが、腰椎や椎間関節からの関連痛としてお尻に痛みを感じている場合もあります。
実際には複数の要因が関係していることが多いため、身体全体を評価することが大切です。
Q. 片方のお尻だけ痛いのはなぜですか?
身体の使い方や姿勢の左右差によって、腰やお尻にかかる負担が左右で異なることがあります。
また、腰からの関連痛も左右どちらか一方に現れることがあります。
ただし、「骨盤の歪みが原因」と単純に説明できるものではありません。
Q. お尻の痛みは放っておいても治りますか?
一時的な筋肉疲労であれば自然に改善することもあります。
しかし、数週間以上続く場合や、繰り返し再発する場合には専門家へ相談することをおすすめします。
Q. レントゲンやMRIで異常がないのに痛みが出ることはありますか?
あります。
腰痛やお尻の痛みは画像検査だけでは説明できないことも少なくありません。
筋膜性疼痛症候群や関連痛、生活習慣、ストレスなどが関係している場合もあります。
Q. マッサージやストレッチだけで良くなりますか?
症状によっては改善することもあります。
しかし、腰痛やお尻の痛みには様々な要因が関係しているため、マッサージやストレッチだけでは十分でない場合もあります。
原因を整理したうえで適切な対処法を選ぶことが大切です。
Q. 病院へ行くべきですか?それとも整骨院でも大丈夫ですか?
足の麻痺、排尿や排便の異常、発熱、強い外傷などがある場合は、まず医療機関を受診してください。
そのような症状がなく、慢性的な腰痛やお尻の痛みでお困りの場合には、整骨院やリハビリ施設へ相談する選択肢もあります。
Q. お尻の痛みを予防する方法はありますか?
長時間同じ姿勢を続けないこと、適度な運動を行うこと、睡眠をしっかり取ることが大切です。
また、「痛みが出たらすぐに悪いことが起きている」と考え過ぎないことも、慢性化予防には重要とされています。
参考文献











