はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今日は腰痛で来院されました患者さんについて、筋膜リリースと整体、認知行動療法的な方法がよく効いた事例を報告させて頂きます。内容につきましては、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目、加美北地区にある鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
http://www.korikori.com/contact/
執筆担当は小川です。
http://www.korikori.com/staff/
当院はコロナウイルス感染に対応中です。喚起とマスクの着用はもちろん、消毒を徹底的に行っております。当院は予約制ですので混雑もありません。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。
http://wwwkorikori.com/blog/covid-19info/
事例
Yさんは43歳の男性です。活発な性格のYさんは子供のころより野球を行なっており、体を動かすことが大好きでした。
昔からスポーツに伴うケガを多く経験しており、その中でも腰痛は持病となっていました。20代前半に立てない程のぎっくり腰を経験してからは、数年に1回ほどのペースでぎっくり腰を経験しているとのことです。
良いと噂される整形外科や治療院に通ったり、コルセットをいくつも買い換えたり、自分で体を鍛えるためのグッズも通販で購入しますが長続きしません。そのようななかYさんはインターネット検索をして、当院にたどり着きました。
問診と診立て
初診時のYさんは、そんなに痛そうに見えませんでした。下肢のしびれもありません。今のところ、生活に支障はないとのことです。しかし、長時間の事務仕事や運転のあとに、立ち上がろうとすると痛みを感じるとのことです。
朝、起床時には同様の痛みを感じるとのことです。下肢症状がないということと、内臓からくる関連痛がなければ、医学的な重症度は高くない腰痛と判断できます。考えられることは、単なる老化としての椎間板と椎間関節の変性です。ここに痛みを感じているのです。
しかしYさん自信は単純に老化が原因とは全くそう思えないようです。そのことは、これまでの対処行動をみれば明らかです。Yさんは、20代前半に始まるぎっくり腰の繰り返しがまたいつやってくるのか、そして突然やってくるぎっくり腰をどのように予防することができるのか、このことに意識が集中しているように見えました。なんとかすれば、この状況から逃れられると考えているのです。
施術
施術は、腰痛のためにスムースに動くことが出来ない筋膜を解放するための筋膜リリースと、関節の動きを認識するための整体、腰痛についてのYさんの考えを引き出しながら、自分の腰痛についての考えを整理しながら、苦手な行動を少しずつ減らしていく認知行動療法的なかかわりを行ないました。
具体的には、動き始めの痛みとぎっくり腰との関係について一緒に考えました。施術は週に2回を4週間、合計8回でした。
結果
施術の初期には、筋膜リリースと整体に対して緊張度が強く、上手く力が抜けない感じでした。しかし、回を重ねるごとに緊張がほぐれ、可動域いっぱいに股関節や脊柱を動かすことが出来ました。
動き始めの痛みについてYさんは、この痛みがぎっくり腰のタネであり、この痛みの延長線上にぎっくり腰がやってくると解釈していました。この考えについて話し合い、動き始めの痛みの時にこれまで行なわなかった比較的に激しい動きを積極的に行なったとしてもぎっくり腰が起こらないということを確認しました。
考察
Yさんの今回の治療は典型的な事例といえます。痛みと精神的な緊張により、腰まわりの筋肉の緊張度も高く、この状態は筋肉が酸素不足になって重くだるい痛みを引き起こします。
また、関節の可動域も狭くなっていました。筋膜リリースと整体は局所の血流を改善させて、腰椎の可動域も大きくします。この施術によって重くだるい痛みを緩和させることができたと考えます。
実際に、治療後のYさんは楽なったと喜んでくださいました。
またこれまでのYさんは、一度発症すると2~3日動けなくなり生活のすべてをストップさせなければいけないということに不安を感じ、この繰り返しにうんざりしていました腰椎の変性による動き始めの痛みを感じておられるので、この痛みとぎっくり腰の経験がひっついて離れないのでしょう。
今回の治療では、上記のYさんの考えと経験を上手く作りかえることができたことも効果を引き出せた要因だと思います。
特に、「動き始めの痛みの時にこれまで行なわなかった比較的激しい動きを行なってもぎっくり腰が起こらないということ」は、これまでのYさんの考えのなかにはありませんでした。
動き始めの痛みとぎっくり腰は基本的に関係ないこととして、理解出来たことが20年来の腰痛を根本的に解消することが出来た1つの要因と考えられます。
この施術は、認知行動療法を利用した方法とも言えますし、ナラティブアプローチということもできます。体の問題だけに対処した施術では、この効果がえられません。
だから治らないのだと私たちは考えます。慢性の腰痛を長く患う患者様にはこのような施術が必要なのです。
おわりに
小川鍼灸整骨院では、どこに行っても良くならない腰痛、その他の痛みや症状について、筋膜リリースや整体を用いながら、認知行動療法的なアプローチも用いて施術を行ないます。
大阪市の平野区、生野区界隈で腰痛、その他の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。