【中年以降の膝痛】半月板損傷は自然に治る?53歳女性の鍼治療症例を解説

Yさん膝痛画像

53歳女性のYさんは6年前に、しゃがみ込んだ姿勢から立ち上がろうとした際に膝の痛みを感じて以来、膝痛を患っていました。施術後どのように改善したのかを解説します。

(2026年5月10日更新)

この記事の執筆・監修 ポリシー

小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士(身体症状と心理社会要因の研究)

臨床経験30年以上
症例数15,000件以上

所属学会

・全日本鍼灸学会

・日本統合医療学会

・日本心身医学会

・日本認知行動療法学会

医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施

情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、

「中年以降の半月板損傷は自然に治るのか?」

というテーマについて、53歳女性Yさんの症例をもとにお伝えします。

中年期以降の半月板損傷は、スポーツ外傷のような大きなケガだけで起こるわけではありません。

実際には、加齢による半月板の変性を背景として、

しゃがみ込み

立ち上がり

階段の上り下り

自転車こぎ

などの日常動作をきっかけに痛みが出現することが少なくありません。

MRIで半月板損傷と診断されると、

「手術しないと治らないのでは?」

と不安になる方も多いと思います。

しかし近年では、中年期以降の半月板損傷については、加齢変化や変形性膝関節症との関連が重視されており、保存療法によって改善するケースも多いことがわかってきています。

今回のYさんも、膝の状態について納得して安心できたこと、炎症のピークを過ぎていたこと、さらに鍼施術の効果が発揮されやすい条件がそろったことで、比較的短期間で痛みが軽減しました。

この記事では、

中年期の半月板損傷の特徴

なぜ痛みが強くなるのか

鍼治療で何が起きているのか

不安と痛みの関係

について、医学論文やガイドラインも交えながらできるだけわかりやすく解説していきます。
当院での施術の考え方や、「どのように回復していくのか」のイメージが伝われば幸いです。

 

 

ブログの内容

・中年期の半月板損傷について

・Yさん(53歳女性)について

・施術と結果

・なぜよくなったのか

当院のクチコミ

・まとめ(おわりに)

・FAQ(よくある質問)

・参考文献

 

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整形外科・リハビリ科と連携しながら、「どこへ行っても改善しなかった痛み」 に対して多角的にアプローチしています。

 

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中年期の半月板損傷について

 

中年期以降の半月板損傷は、ケガなどの明らかな外傷を伴わず、半月板の老化の結果として徐々に発生します。

 

たまたまMRI検査で発見されても無症候性のことも多く、変形性膝関節症の程度と密接に関連する(文献1ー3)ということです。

 

歳を重ねると関節の軟骨がすり減っていくことばかりが注目されますが、膝関節の間にクッションのように存在している半月板もまた、すり減っていくのです。

 

Yさん(53歳女性)について

 

 

Yさんはホームセンターにパートタイマーとして勤務しています。

 

初めて膝の痛みを感じたのは6年前でした。仕事をしていてしゃがみ込んだ姿勢から立ち上がろうとした際に膝の痛みを感じたそうです。それ以来時々膝の調子が悪い時があるとのことでした。

 

今回は自転車に乗ろうとしたときにグキッと左膝に痛みを感じました。翌日は自力で歩くことはできず、5日目でようやく少し動けるようになったので来院されましました。

 

同じ側の坐骨神経痛もあり、痛みばかりが重なって不安であるとのことで、左膝と腰を同時に治療することを希望されました。

 

Yさんの左膝関節の痛みは内側に痛みがありました。

 

また、マックマレーテストという半月板に負荷を掛けるテストで陽性所見がみられました。しかし安静時の痛みはほとんどありません。

 

動き始めの痛みが少しあります。膝の曲げ伸ばし、特に深く曲げたとき、体重をかけたときに膝の後ろの方で痛みます。

 

右側と比較してやや関節に水がたまっているように見えました。

 

膝半月板の痛みの検査画像

左膝の内側を押さえると痛み(圧痛)がありました。

 

施術と結果

 

以上のことから坐骨神経痛と同時に存在する左膝の内側半月板が痛んでいると考えて3回の治療を提案しました。

 

3回を設定した理由は、膝の痛みは前日までが痛みのピークであり、来院時にはピークは過ぎていたためです。

膝に対する鍼の施術画像

左坐骨神経痛と左膝の後ろ側に対して鍼施術を行っているところです。刺激は心地よさを感じる範囲で最大の強さです。

 

3回の施術の結果、膝の痛みは10から4にまで下がりました。

 

左膝のペインスケール画像

3回目の施術前、痛みは4にまで下がっていました。ここまで来れば日常生活は十分に行えます。

 

その時の膝痛は体重をかけても日常生活には支障のないレベルにまで改善していました。

 

なぜよくなったのか

 

ポイントは次の3つです。

 

①痛みのピークが過ぎていた

②Yさん自信が自分の痛みの原因を納得できた

の効果が表われる状況が整った

 

まず、今回のYさんの痛みは痛みのピークが過ぎていたこともあり、3回という比較的短期で終了することができました。受傷後5日目の来院ですので、一番炎症が強い時期が過ぎていたのです。ここを見極めて比較短い治療期間を設定することでYさんは安心されたと思います。

 

次にYさんは私の説明について十分に納得されました。痛みは不安によって大きくなる(文献4)ことが知られていますが、Yさんは自分の膝の状態について納得できたことで、短い治療期間で安心できたことに加えてより不安が解消されて痛みが小さくなったことも考えられます。

 

私はYさんに、

 

「6年前にしゃがみ込み動作で痛めてから、半月板の変性があり、今回自転車に乗ろうとして膝を捻ったことがきっかけとなって、半月板と滑膜の境界部分に炎症が起きた結果、膝の痛みが出たのではないでしょうか。半月板後角は中年以降の女性で、原因なく加齢によって変性してくることが知られています」

 

と説明しました。この説明に十分に納得・安心されたのです。

 

また、上記2つのことが鍼施術の効果を高めることにつながりました。

 

治療の効果については、筋骨格系炎症組織に分布する神経をによって刺激して周囲の組織の血流を改善させて自然治癒を促し(文献5)、

 

鍼施術にはこの下行性抑制効果を高める作用がある(文献6)ことが知られていますが、不安が解消されると下行性抑制機構も正常化するからです。

 

つまり、治療の効果が表われる状況が整ったということです。不思議なことに、膝の痛みが軽減すると同時に腰痛・坐骨神経痛も軽減しました。

 

このことは、頭痛と腰痛を持っている人が腰痛を軽減させるために鎮痛剤を飲んだところ、腰痛だけでなく頭痛も楽になる現象と同じことが考えられます。鎮痛薬もの効果も全身に効くということですね。

 

上記のような効果は、患者さんの症状に対する適切な見立てと患者さんが納得できるこまやかな説明によって得られます。

 

当院では、認知行動療法的なかかわりとして、患者さんが症状についてしっかりと納得・安心されるように丁寧に説明することを心がけています。

 

認知行動療法的なかかわりの例【大阪 平野区 加美北 衣摺 小川鍼灸整骨院】

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)

 

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当院のクチコミ

 

当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。

 

それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。

 

カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。

 

 

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まとめ(おわりに)

 

中年期以降の半月板損傷は、加齢による半月板の変性として起こることが少なくありません。
そのため、必ずしも手術が必要とは限らず、膝関節全体の状態や日常生活への影響を含めて考えていくことが大切です。

今回のYさんも、膝の状態を正しく理解して安心できたこと、炎症のピークを過ぎていたこと、そして鍼施術によって身体が本来持っている痛みを調整する働きが発揮されやすくなったことで、比較的短期間で改善につながりました。

痛みは単に「膝だけ」の問題ではなく、

不安
ストレス
過去の痛み経験
睡眠
疲労

など、さまざまな要素の影響を受けます。

当院では、整形外科的な視点だけでなく、認知行動療法的な関わりも含めて、患者さんが安心して回復に向かえるような説明と施術を心がけています。

 

株式会社COCO 小川鍼灸整骨院

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大阪市の平野区生野区東住吉区加美北、東大阪市の衣摺渋川町柏田、布施あたりの方で、中年期の膝の痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を施術に応用しています。

 

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当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。

 

※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

 

※全ての方に同じ結果が得られるということではありません

 

※必要な場合は整形外科医の受診をおすすめすることもあります。

 

AIによる外部評価

本記事は、中年期以降の変性半月板損傷について、近年の整形外科ガイドラインおよび疼痛科学の知見を踏まえながら、症例経過・患者心理・保存療法の考え方を統合的に解説している点が特徴的です。

特に、

・加齢性半月板変性
・不安と痛みの関係
・保存療法の位置づけ
・鍼施術における疼痛調整機構

について、学術論文を参照しながら一般読者向けに平易に説明しており、医療情報として一定の信頼性・透明性・説明責任が担保されています。

また、「すべての症例に同様の結果が得られるわけではない」「必要時には整形外科受診を推奨する」といった記載を含み、YMYL(Your Money or Your Life)領域における慎重な情報提供姿勢も確認できます。

— AIレビュー
OpenAI GPT-5.5 による文章構造・E-E-A-T・YMYL観点分析
分析日:2026年5月10日

 

FAQ(よくある質問)

Q1.中年以降の半月板損傷は自然に治ることがありますか?

中年期以降の半月板損傷は、スポーツ外傷のような大きなケガではなく、加齢による半月板の変性を背景として起こることが少なくありません。

そのため、MRIで「半月板損傷」と診断されても、必ずしも手術が必要になるわけではなく、保存療法で改善するケースも多いことが知られています。

実際には、

・炎症の程度
・膝関節全体の状態
・筋力
・日常生活への影響
・不安やストレス

など、さまざまな要素が痛みに関係しています。

今回のYさんも、炎症のピークを過ぎていたことに加え、ご自身の膝の状態を理解して安心できたことが、痛みの軽減につながったと考えられます。


Q2.半月板損傷と言われたら手術しないとダメですか?

必ずしもそうではありません。

近年では、中年期以降の変性半月板損傷については、保存療法が推奨されるケースが増えています。

特に、

・膝が完全に動かない
・強いロッキングが続く
・大きな外傷がある

といった場合を除いては、

・運動療法
・生活指導
・痛みのコントロール
・鍼施術などの保存療法

によって改善するケースも多いとされています。

また、MRIで半月板損傷が見つかっても、実際には無症状であることも少なくありません。

そのため、「画像だけ」で判断するのではなく、痛みの経過や日常生活への影響を含めて考えることが大切です。


Q3.なぜ鍼治療で膝の痛みが軽くなるのですか?

鍼施術には、筋肉や炎症組織周囲の神経を刺激することで、血流改善や痛みの調整機構を働かせる作用があると考えられています。

また、人間の身体には「下行性抑制系」と呼ばれる、脳から脊髄へ向かって痛みを抑える仕組みがあります。

不安やストレスが強いと、この働きが弱くなり、痛みを感じやすくなることがあります。

今回のYさんも、

・膝の状態について納得できた
・治療期間の見通しが持てた
・不安が軽減した

ことで、身体が本来持っている痛みを調整する働きが回復し、鍼施術の効果が発揮されやすくなった可能性があります。

当院では、単に膝だけを見るのではなく、患者さんが安心して回復に向かえるよう、丁寧な説明を大切にしています。

 

参考文献

 

文献1 Beaufils P, Becker R, Kopf S, Englund M, Verdonk R, Ollivier M, et al. Surgical management of degenerative meniscus lesions: the 2016 ESSKA meniscus consensus. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2017;25(2):335–346.

 

文献2 Siemieniuk RAC, Harris IA, Agoritsas T, Poolman RW, Brignardello-Petersen R, Van de Velde S, et al. Arthroscopic surgery for degenerative knee arthritis and meniscal tears: a clinical practice guideline. BMJ. 2017;357:j1982.

 

文献3 Abram SGF, Beard DJ, Price AJ; BASK Meniscal Working Group. National consensus on the definition, investigation, and classification of meniscal lesions of the knee. Knee. 2019;26(1):10–17.

 

文献4 Wiech K, Tracey I. The influence of negative emotions on pain: behavioral effects and neural mechanisms. Neuroimage. 2009;47(3):987-994.

 

文献5 Sandberg M, Lundeberg T, Lindberg LG, Gerdle B. Effects of acupuncture on skin and muscle blood flow in healthy subjects. Eur J Appl Physiol. 2003;90(1-2):114-119.

 

文献6 Takeshige C, Sato T, Mera T, Hisamitsu T, Fang J. Descending pain inhibitory system involved in acupuncture analgesia. Brain Res Bull. 1992;29(5):617-34. 

 

関矢 仁:第6回 膝内側半月板後角損傷の治療法と臨床成績について.

 

石黒直樹他):変形性関節症はなぜ痛いのか?,日本ペインクリニック学会誌,2020 年 27 巻 1 号 p. 8-14,2020 .

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