はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回は半月板損傷が原因と考えられる膝の痛みが鍼施術で10から4に変化したYさんの事例を報告します。
半月板損傷は、早期に改善する場合があります。
半月板損傷でお困りの方はこのブログを参考にしてください。
当院の施術でどんな風に治っていくのか?そのイメージが浮かんでくると思います。
ブログの内容
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献/サイト
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区にまたがる南巽・加美北地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Yさん:53歳 女性 職業 ホームセンターパート勤務
主訴:左膝の痛み(内側)
6年前に仕事をしていて、しゃがみ込んだ姿勢から立ち上がろうとした際に膝の痛みを感じたことがある。それ以来膝の調子が悪い時もあった。
今回は自転車に乗ろうとしたときにグキッと痛みを感じた。翌日は自力で歩くことはできず、5日目でようやく少し動けるようになったので来院。同じ側の坐骨神経痛もあり、痛みばかりが重なって不安であるとのこと。膝と腰を同時に治療することを希望された。
施術と結果
膝関節の内側に痛みがありました。また、マックマレーテストという半月板に負荷を掛けるテストで陽性所見がみられました。しかし安静時の痛みはほとんどありません。
動き始めの痛みが少しあります。膝の曲げ伸ばし、特に深く曲げたとき、体重をかけたときに膝の後ろの方で痛みます。
右側と比較してやや関節に水がたまっているように見えました。
以上のことから坐骨神経痛と同時に存在する左膝の内側半月板が痛んでいると考えて3回の鍼治療を提案しました。
3回を設定した理由は、膝の痛みは前日までが痛みのピークであり、来院時にはピークは過ぎていたためです。
3回の鍼施術の結果、膝の痛みは10から4にまで下がりました。
体重をかけても日常生活には支障のないレベルにまで改善しています。
なぜよくなったのか
ポイントは次の3つです。
①痛みのピークが過ぎていた
②Yさん自信が自分の痛みの原因を納得できた
③鍼の効果が表われる状況が整った
まず、今回のYさんの痛みは痛みのピークが過ぎていたこともあり、3回という比較的短期で終了することができました。受傷後5日目の来院ですので、一番炎症が強い時期が過ぎていたのです。このタイミングでは鍼の効果は非常に得られやすいです。鍼には自然治癒を促す効果があるからです。
次にYさんは私の説明について十分に納得されました。痛みは不安によって大きくなることが知られていますが、Yさんは自分の膝の状態について納得できたことで、不安が解消されて痛みが小さくなったことも考えられます。
不安が大きくなると、私たちにもともと備わっている下行性抑制系という痛みを小さくする脳と脊髄の働きが作動しなくなり、痛みを感じやすくなるとされています。
私はYさんに、
「6年前にしゃがみ込み動作で痛めてから、半月板の変性があり、今回自転車に乗ろうとして膝を捻ったことがきっかけとなって、半月板と滑膜の境界部分に炎症が起きた結果、膝の痛みが出たのではないでしょうか。半月板後角は中年以降の女性で、原因なく加齢によって変性してくることが知られています」
と説明しました。この説明に十分に納得・安心されたのです。
また、上記2つのことが鍼施術の効果を高めることにつながりました。
鍼治療の効果については、炎症部分に分布する神経を鍼通電によって刺激して周囲の組織の血流を改善させて自然治癒を促しますし、
鍼施術にはこの下行性抑制効果を高める作用があることが知られていますが、不安が解消されると下行性抑制機構も正常化するからです。
つまり、鍼治療の効果が表われる状況が整ったということです。不思議なことに、膝の痛みが軽減すると同時に腰痛・坐骨神経痛も軽減しました。
このことは、頭痛と腰痛を持っている人が腰痛を軽減させるために鎮痛剤を飲んだところ、腰痛だけでなく頭痛も楽になる現象と同じことが考えられます。鎮痛薬も鍼の効果も全身に効くということですね。
上記のような効果は、患者さんの症状に対する適切な見立てと患者さんが納得できるこまやかな説明によって得られます。
当院では、認知行動療法的なかかわりとして、患者さんが症状についてしっかりと納得・安心されるように丁寧に説明することを心がけています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、どこで治療を受けても良くならない 膝の痛み・半月板の痛みお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を膝の痛みの施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
寿町、衣摺などから来院されています。
執筆担当は小川でした。
http://www.korikori.com/staff/
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献/サイト
関矢 仁:第6回 膝内側半月板後角損傷の治療法と臨床成績について.
石黒直樹他):変形性関節症はなぜ痛いのか?,日本ペインクリニック学会誌,2020 年 27 巻 1 号 p. 8-14,2020 .