はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
肩こり頭痛・吐き気やめまいで、どの病院、どんな治療、どんな薬を服用すれば良いのかお困りの方は多いと思います。
同じような悩みを持って当院に来院された患者さん(Pさん)は、4年間続いた肩こり・頭痛・吐き気が7回の鍼施術で改善(ペインスケールは10→0)しました。
どんな風に良くなったのか、ここで報告させてもらいますのでお困りの方はご参考にしてください。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
患者さんについて
Pさん: 60歳 女性 職業 事務職員
主訴:頭痛 肩こり 吐き気
4年ほど前から肩こり・頭痛と吐き気が特に強くなってきた。最近では週に2~3回、頭痛や吐き気がやってくる。クリニックのリハビリに行っていたが肩周りに低周波治療をしてくれるだけで効果を感じなかったのでやめた。
肩こり・頭痛・吐き気があまりにも強い時には近くのもみほぐしに行っていたが、それでも症状に変化がないため「脳に原因があるのでは?」と不安になりMRIをとったが異常はなかった。
更年期障害も考えて1年程婦人科に通ったがそれも効果がなかったため、鍼を受けたいと考えてネット検索して当院にたどり着いた。
15年前に胃がんの経験あり。身体に対する漠然とした不安がある。
例えば、「今でこんなに不健康なのに老後の自分はどうなってしまうのか?」など。
また最近はコロナ禍により会社の景気も悪くなり、「職を失うのではないか?」という不安もある。
施術と結果
Pさんの症状に対して、
鍼施術と認知行動療法的なかかわりを8回(週に1回)行いました。
その結果、痛みは10から0になりました。
施術メニューはこちら
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なぜよくなったのか
病院の検査で異常がないにもかかわらず症状があ場合には、気分やストレスなどの問題が関係していることがあります。
Pさんは、鍼治療を行う中で、ご自身の傾向に上手く気付くことができました。このことが症状改善の鍵になっています。
例えばPさんは、頭痛が起きそうなときにはこれ以上痛くなっては困ると前もって鎮痛剤を服用するとのことでした。
つまり、まだ痛みのないうちに「痛みの現実」と直面しているのです。
そして、その状態は、そのまま放置しても痛みが出なかった可能性があるにもかかわらず、「鎮痛剤を服用したから頭痛や吐き気が出なかった」と解釈されるのです。
このようなことは、恐怖回避思考とか、破局的思考が関与している可能性もあります。
治療を進めながら、少しずつこのことについて触れてみたところ、
今までの自分の不安や症状、そして検査をしても異常がなかったことについてPさんは非常に腑に落ちたようです。
腑に落ちるとは自分の意識の動きに気付くということです。つまり、すぐに悪くなることを先回りして考えて、頭痛や肩こり・吐き気に対処してしまっていることに気付いたのです。
この意識の動きはマインドワンダリングといいますが、マインドワンダリングへの気付きは治療効果を得るためには非常に重要なことなのです。
詳しくはこちらをご参照ください。
ここに気付きが得られると、意識が体に向かないようにすることができます。そうなると、頭痛や肩こり・吐き気をが小さく感じられ、鍼や筋膜リリース・整体の効果も更に得られやすくなります。
そのために、Pさんにはマインドフルネス瞑想も指導しました。
ご自分の症状に気付きを得ることは非常に有効です。癌患者さんの痛みが軽減することもよく見られるほどなのです。
結果として、グラフに見られる通り4年前から続いたPさんの肩こり・頭痛症状や吐き気は0になりました。
鍼治療は患部の血流を改善させて、肩こりや頭痛を軽減させる局所的な効果と、中枢神経に働く効果があります。
ご自分の意識の傾向に気付きを得ることは、中枢神経に働く鍼の効果を助けてくれます。今回のPさんの効果はここが大きかったように思います。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で、原因がわからない肩こりや頭痛、吐き気でお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法的なかかわり(マインドフルネス瞑想)などを原因がわからない肩こりや頭痛、吐き気の施術に応用していています。
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献
蓮尾英明:がん患者の筋筋膜性仏痛に対する心身の気づきを用いたアプローチ. バイオフィードバック研究,44 巻,第 2 号,2017.