脊柱管狭窄症のはり治療【はり 整体 筋膜リリース 平野区 脊柱管狭窄症】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、「腰部脊柱管狭窄症による 間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み」という論文から脊柱管狭窄症のはり治療について、当院の見解をお話しします。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目で加美北地区にあります。最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅で、①出口から徒歩1分です。はり治療や筋膜リリース整体などの治療を行なっています。

 

執筆担当は小川です。

http://www.korikori.com/staff/

 

 

内容

 

 

論文の内容をまとめると以下の通りです。

 

 

 

・この論文は、腰部脊柱管狭窄症の馬尾神経障害患者さんに対して、臀部から陰部神経という神経をはりで刺激することで痛みとしびれが軽くなり、歩行距離が伸びた事例が報告されています。また、その効果を調べるためにラットの陰部神経を刺激して関係する神経である坐骨神経の血流量を調査しました。

 

・対象患者さんは4名で、1名は他の方法で効果がなかった1例であり、他の3例には陰部神経に電気を流すはり治療が行なわれました。患者さんは女性2例、男性2例、年齢は61歳から71歳の間でした。

 

 

はり治療の方法
他の方法を取り入れた1例目の患者さんも後から他の3例と同じ方法を追加されています。最初の方法では効果がみられなかったからです。4例すべてに行なわれた方法は、殿部にある陰部神経を鍼通電する方法でした。評価の方法は治療後に下肢の脱力や歩行距離がどれぐらい伸びたのかを申告するものでした。

 

 

・ラットを用いた坐骨神経の血流に関する実験
1匹のラットを実験手続きに基づいて処置して、陰部神経を刺激することで坐骨神経の血流に変化が現われるかを検討しました。

 

 

はり治療の結果
1例目の患者さんは、はりに電気を通さない治療を21回も治療を行ないましたが効果がなく、電気を通す治療を行なってから4回目の治療では下肢症状はなくなり、歩行距離も伸びたとのことでした。他の3例もはり通電療法を行なってから3~10回で同様の効果が得られたとのことです。

 

 

・ラットの実験結果
露出した陰部神経に電気を流すことで坐骨神経の血流量は増えました。具体的には刺激後10秒でピークに達して、刺激中は徐々に血流量は減りながらも刺激前よりは高い血流量が維持されたとのことです。刺激をやめると10秒ほどで元の血流量に戻ったとのことです。

 

考察

 

 

腰部脊柱管狭窄症による歩行困難は間欠性跛行と呼ばれています。腰椎の馬尾神経が圧迫されることで、その先の神経となる坐骨神経の血流が途絶えるために間欠性跛行は起こるとされています。

 

 

 

1事例目の電気刺激をしなかった事例は、以前に検討されている間欠性跛行に対するはりの方法であり、その方法で効果は見られなかったのですが、電気を流す方法では短期間で効果がみられました。

 

この効果を調べるためにマウスの陰部神経を刺激したところ、血流が改善したことを確認できました。ただ、マウスと人間の違いがどの程度あるのかは明確ではありません。この血流増加の効果は副交感神経を介して発現されていることが研究結果からは分っています。

 

当院の見解

 

 

脊柱管狭窄症でお悩みの患者さんは多いですね。当院でもはり治療の際には必ず陰部神経の刺激を行ないます。印象としては、1回の治療で劇的によくなる患者さんもいらっしゃいますし、そうでない患者さんもいらっしゃいます。

 

 

この後にこのシリーズの研究は継続されているようですが、より詳細な研究が必要ということですね。

 

 

脊柱管狭窄症は一部のタイプを除くと比較的予後が良好といわれています。しかし、痛みの渦中にある患者さんは楽観視できません。少しでも早く好くなりたいと願い、治療を希望されるのですね。

 

 

私の経験では、積極的に治療を受けて早く良くなりたいと考える人ほど効果が高い様に思われます。

 

 

このために当院では、患者さんがより治療に積極的になるような情報の提供を行なっています。例えばそれは、プライバーに配慮した上で他の患者さんがどんな風に良くなって行ったのかについてペインスケールを見てもらったりすることです(写真は膝の治療のものです)。

 

当院で行なわれる治療ははり治療だけではありません。筋膜リリース整体も行ないます。

 

 

人間の腰骨は必ず変形していきます。変形すると動く範囲が狭くなり、姿勢が前に曲がってきます。整体の目的は可動域いっぱいに関節を動かせて関節が硬くなるのを防ぐことです。

 

 

筋膜リリースでは痛みで緊張した筋肉を緩めるために行ないます。

 

おわりに

 

 

 

大阪市の平野区の加美地区、生野区界隈で脊柱管狭窄症の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

脊柱管狭窄症に対してはり治療、筋膜リリース整体などを行なう鍼灸整骨院です。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。

 

 

参考文献

 

井上基浩他):腰部脊柱管狭窄症による 間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み.全日本鍼灸学会雑誌,50 巻 2 号 p. 175-183,2000.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/50/2/50_2_175/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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