はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。最近立て続けに足首の痛みの患者さんを診ることがありました。そこで今回は足首の痛みについて紹介します。
執筆担当は小川です。
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新型コロナウイルス対応中です。喚起とマスク装着はもちろん、消毒を徹底的に行なっております。当院は予約制ですので混雑もありません。「3つの密」に対する対策をしっかりと行なっております。
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いろいろな足首の痛み
矢印が痛みのある側です。
足首は捻挫をよく起こす関節です。そして、関節がもともと柔らかい人で捻挫をよく起こす人は特に足首周りに痛みを感じやすい条件がそろっているといえます。その条件を以下に示します。
全身性関節弛緩性
足首だけではなく、脊柱、肩関節、肘関節、手関節、股関節、膝関節などがもともと柔らかい人がいます。私の印象としてはそのような人は皮膚も柔らかいです。
このような特性を持っている人はちょっとしたきっかけで足首の捻挫を引き起こしてしまいます。その足首の捻挫を繰り返すことで更に足首がゆるくなってしまい、腫れや痛みがでることがあります。
X脚変形
概ね日本人では、太ももの骨と膝下の骨の軸がなす角度は176度程度で軽度の外反傾向にあります。しかし、この角度が更に大きくなると、X脚と呼ばれる形になります。このX脚は足首の角度(下腿とかかとの骨の角度)にも影響を及ぼし、足首の腫れや痛みの原因になります。
扁平足
足首の外反変形がある場合、足の内側が下がってきます。その結果、扁平足になります。X脚の方はこの形になりやすいです。
この患者さんはX脚ではありませんが、特に右足の内側が下がって扁平足になっています。
変形性足関節症
足関節の軟骨がすり減って痛みがでてきます。多くの場合、足首や下腿骨の骨折のあとに、下腿の骨の軸がズレて、関節にこれまでとはことなる力が加わることによって軟骨がすり減って痛みを起こします。
以下に事例を紹介しましょう。
Aさんの事例
整形外科で足関節捻挫の診断のもとに治療を受けておられました。
当院へ来院する4ヵ月前に歩行中の転倒によって足首を捻挫しました。整形外科を受診したところ骨折はなく、10日間ほどのシャーレ固定の後にリハビリをうけたそうです。通院を続けても腫れがひかず、整形外科医に相談したところ、問題ないと言われるだけで特に何もしてくれないと訴えておられました。
またその整形外科医がエコー検査をしてくれたけれども、異常はなかったそうです。それでも痛みもあるために当院を来院されました。
この方の身体はそれほど硬くはなかったのですが、明らかに左足首が外反しており、扁平足の形となっています。また赤みを帯びて足首は腫れています。
左右とも足関節の外反変形がみられますが左が腫れています。
この患者さんが問題となっていたのは、痛みの原因が捻挫によるものと説明されていることでした。
「3ヵ月たっても捻挫が治らない」となってしまったのでしょう。整形外科医も足首の変形には言及しなかったようです。そのために患者さんの不安はさらに大きくなったと考えられます。実際に階段を下りるときも力が入らず、足首に十分な注意を向けながら階段を下りなければまたこけてしまいそうなそんな不安があるとおっしゃいました。
結論として、この患者さんの痛みの原因は、足首の外反による足関節の変形(変形性足関節症)と扁平足による足まわりの痛み、それによる関節周囲の筋肉の機能低下と考えられます。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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当院での施術
このような患者さんに対して当院では、足関節の感覚トレーニングを指導します。
例えば、タオルギャザーといいまして、足の指でタオルをたぐり寄せるような動きを訓練します。この動きが足の感覚を元通りにして足の動きを改善させて、痛みも小さくさせるのです。
足関節のバランス感覚を鍛えるための片足立ちの指導も有効です。
そして腫れに対してはローズマリーカンファーという精油を用いたオイルマッサージを行ないます。
ローズカリーカンファーは関節の炎症を抑えてくれる精油です。特に変形性膝関節症に対して効果がります。
また、足関節の角度を変えることを目的として、足底板を靴底に挿入して痛みの緩和を図ることもあります。
その他、特に痛みが強い時には患部の血流や感覚の改善を目的に鍼灸施術をお勧めしています。
そしてなにより、なぜこの痛みが続いているのかをしっかりと理解する必要があります。患者さんによっては、なぜ痛みが続いているのかを理解することで、痛みが小さくなったりなくなったりする場合もあります。
例えば、腰痛に対しては「腰痛教育」という腰痛について学ぶことによって痛みを小さくなることが知られています。
どの痛みで同じことで、自分の痛みについて自分が納得できるように理解出来れば痛みはゼロにならなくとも十分に受け入れられる程度にまで小さくなります。
今現在、痛みでお困りの方にはちょっと信じられないようなお話しですが、多くの方が楽になっておられます。
この理解を促すために当院では認知行動療法的なかかわりを行なっております。
認知行動療法は慢性的な痛みに対して効果がある心理療法です。
また当院では医学的に考えられる原因を患者さんに説明し、必要であれば医師を紹介させて頂いております。また、医学的な原因が見つからない場合には、東洋医学やその他の代替医療の理論を用いて患者さんの施術を行なっております。
当院の施術メニューはこちら
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で でお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるのは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんです。必要な場合は、医師と連携しながら施術させて頂きます。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにあります。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院・鍼灸院を目指しています。
参考文献
高須宣行 他):下肢スポーツ障害とLeg -Heel Alignmentの関連性. 整形外科と災害外科 43 巻 4 号 1519-1520,1994.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai1951/43/4/43_4_1519/_pdf/-char/ja