はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今回は手のしびれの原因について考察します。手のしびれでお困りの方は多いと思いますので参考になれば幸いです。手のしびれでお困りの方は一度はお医者さんにご相談ください。それでダメならどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で、変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんです。医師と連携しながら施術させて頂きます。その他、病院で検査したけど異常が見当たらない患者さんの治療も得意としています。
場所は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります。最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところです。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は小川です。
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遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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手のしびれの原因は?
手の感覚は「手」で感じるのではなく、脳で感じます。脳で感じるためには、手と脳がつながっている必要があるのですが、手と脳は神経によってつながっています。ですので、手と脳をつなげる神経のどこかで異常があれば、手の感覚が正常に脳に伝わりません。つまり異常な感覚が常に脳に送られる事になります。その結果として手のしびれを感じるのです。
手のしびれの原因は複数考えられます。多くの場合は痛みや力が入らないといった症状と一緒にしびれも感じることが多いです。ここでは手のしびれの原因になる疾患について簡単に説明します。
頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)
老化によって頚の骨(頚椎;けいつい)が変形を起こし、脊髄の上の方(頚の部分)である頚髄(けいずい)が圧迫を受けます。
症状)初期は手のしびれなどの症状が出てきます。進行すると痙性歩行という歩行困難な状態になります。手のしびれは両側にやってきます。細かい動作も出来なくなることが特徴です。
頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)
上記の2つの疾患をまとめて扱うのは、神経を圧迫するメカニズムが同じだからです。神経根(しんけいこん)とよばれる、頚髄から手に伸びていく神経の付け根辺りが、椎間板の変形であるヘルニアや頚椎の変形による骨棘(こつきょく)によって圧迫を受けます。
症状)頚の痛みと共に背中の痛み、手のしびれを感じます。痛みが強い時には天井をみるようにあごを上に上げると、片方の頚や背中、腕の方に激痛を感じます。頚椎症性脊髄症との違いは片方に症状があるということです。
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
頚髄から神経根を経て、手に向かう神経は腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束となって頚の筋肉や胸回りの筋肉の間を通って上腕(じょうわん;またはにのうで)にたどりつきます。この間で神経が刺激をうけるのが胸郭出口症候群です。
刺激の受け方は圧迫と牽引です。頚部での圧迫は頚の斜角筋(しゃかくきん)によるものや、頚肋(けいろく)という本来はないはずの骨が出ている人に起こります。胸部での圧迫は鎖骨と第1肋骨の間で起こったり、小胸筋という筋肉によって圧迫を受けたりします。牽引は神経が引っ張られるという意味ですが、肩関節がゆるい人はそれによって腕が長くなってしまいますが神経の長さは変わりませんので結果として神経が伸ばされて刺激を受けて手のしびれを感じる事になります。
症状)肩こり症状と共に手のしびれが出てきます。手のしびれは小指側に出てきます。特徴的なのは、圧迫型では腕を上に上げると症状が強くなります。牽引型では腕を下に引き下げると手のしびれが強くなることです。
絞扼性末梢神経障害(こうやくせいまっしょうしんけいしょうがい)
頚から腕に走る神経は腕神経叢を経て橈骨神経(とうこつしんけい)・正中神経(せいちゅうしんけい)・尺骨神経(しゃっこつしんけい)という3つの神経に分かれます。これらの神経はそれぞれ、構造上の問題から圧迫を受けやすい部分があり、通常は外傷などがない場合にはどれか1つの神経が圧迫を受けて手のしびれや痛み・麻痺を感じることになります。しびれを感じる部分は、神経が圧迫を受ける部位によって異なりますが、概ね図の通りです。
症状)手に力が入らない、手のしびれを感じる、痛みが主な症状ですが、これら3つの神経障害で最も多いのは正中神経が手首で圧迫をうける手根管症候群です。肥満気味の中年の女性に多く、同時に指の腱鞘炎(けんしょうえん)であるばね指、上腕骨外側上顆炎とよばれる肘外側の痛み、ヘバーデン結節という指の第一関節の変形と痛みがみられることも多いです。3つの神経に共通してみられる兆候としてはチネルサインです。圧迫された神経は脱髄(だつずい)といわれる過敏状態になりますのでそこを刺激するとしびれの部分にまで響くような嫌な感覚があります。手根管症候群では手関節の内側手の付け根付近を押さえたり、たたいたりすると手のしびれを感じます。
その他の疾患
上記の疾患以外で手のしびれを感じる代表各は糖尿病による糖尿病性末梢神経障害です。糖尿病は高血糖により微小血管への血流が減少することが知られています。腎臓や網膜は非常に細い血管によって栄養を受けているので糖尿病の合併症が起こりやすい器官として有名ですが末梢神経もその1つです。
手首の骨折や肘の変形性関節症などの疾患の2次的な末梢神経障害としては、手根管症候群(正中神経)と肘部管症候群(尺骨神経)があります。打撲などによって神経が損傷を受けて手のしびれを感じる事もあります。
また、抗がん剤治療の副作用によっても末梢神経障害が現われます。抗がん剤はがん細胞を死滅させる薬ですが副作用として正常細胞にもダメージを与えます。末梢神経は抗がん剤によるダメージを受けやすい組織として知られています。
原因がないしびれ
上記は手のしびれを感じる主な疾患ですが、病院で検査を受けても「異常なし」と診断される場合もあります。この場合は「原因がない手のしびれ」と位置づけるしかありません。
『結果として「手のしびれ」を感じるわけだから身体の中に原因として何かが存在するはず』と考えるのは普通のことです。しかし、実際には患者さんがしびれを訴えるにもかかわらず原因が見つからない場合もあります。
文献によると、検査をしても原因が見つからない理由は次のように考えられるそうです。
これらは医師による見解ですので、患者側からすれば3と4は受け入れられない内容ですね。もしかしたら、2a)2b)も受け入れがたいものかもしれません。
では何が正しいのか?このところは非常に複雑に意見が分かれるところであり、医学だけの問題ではなく、心理学や社会学、哲学、倫理学、人類学などの複数の学問が取り上げる難しい問題です。
とにかく、手のしびれの原因が見つからない場合はよくあることです。大切なことは自分の症状としっかりと向き合ってくれる治療者を探すことでしょう。
当院での施術
小川鍼灸整骨院では、「原因が分らないけれども手のしびれを感じる」「検査をして異常はないけども手のしびれを感じる」という患者さんの施術を得意としています。
当院の施術メニューはこちらから↓↓↓
手のしびれについての初めての治療を当院で受ける場合には、必要に応じて提携先の病院を受診して頂く事があります。
既に病院で検査を受けたけれども原因が分らない患者さんは当院がしっかりと施術をさせて頂きます。
施術の方法は鍼灸と筋膜リリース、整体、それに認知行動療法的なかかわりです。
特に検査をしても異常が見られない患者さんの治療の場合は、患者さん自身が「よし、もう大丈夫」と思えるようになって頂けることが大切です。
そのためには、患者さんが症状に対してどんな心配をもっているのか、自分なりの考えが堂なのかを詳しくお伺いします。
また、職歴、学歴、社会経験など最低限の社会的背景をお伺いすることもあります。もし、あなたが、病院で検査しても異常がないと言い渡されて、それでも異常があるような気がするとお思いになるなら、是非ともご相談ください。
私たちがあなたの症状を軽減させて「よし、もう大丈夫」と思えるところまで必ずお連れするようにします。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で原因がわからない手のしびれでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体などでみなさまの痛みを施術します。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
参考文献
宮崎 仁:内科プライマリ・ケア医の知っておきたい“ミニマム知識” 医学的に説明困難な身体症状.日内会誌 98:188~191,2009.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/98/1/98_188/_pdf/-char/ja