腰痛患者さんの施術について【筋膜リリース ヘルニア 整体 はり 認知行動療法】

 

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。ここではどこに行っても良くならない腰痛患者さんに対して当院が行う施術の一例を紹介させて頂きます。

 

 

事例3;32歳女性Mさん。職業)図書館司書。

 

 

 

19歳の時にぎっくり腰を経験してからMさんは、「自分は腰が悪い」とずっと思い続けていました。

 

 

重くだるい腰痛がずっと続き、夜になると痛みが強くなるようなことが長年続いているとのことです。

 

 

いよいよ痛みが強くなってきたと感じたために3年前に整形外科を受診してMRI検査を受けることになりました。

 

 

そこで言われたことは、

 

 

ヘルニアがでていますね。それもかなりひどい。外に飛出で上の骨と下の骨がくっついてしまっている」ということです。

 

 

Mさんはその整形外科で治療を受けましたが楽にならなかったために近くの整体院で診てもらおうと予約の電話をしました。

 

 

その電話口で自分の症状を説明したところ、「そんなにひどいヘルニアは治療できない」と断られたそうです。Mさんはその時に自分が重症であることを実感したそうです。(当院への電話予約の際にも同じ質問がされていました。)

 

 

数件の治療院で治療を受けたけど良くならないということでMさんは当院にたどり着きました。

 

 

考察と治療

 

 

興味深いのはMさんは19歳の時以来、ぎっくり腰は経験していないということです。それに加えてヘルニアの特徴的な症状である足のしびれはまだ感じたことがないというのです。

 

 

Mさんには確かにヘルニアがあったかもしれません。しかしそのヘルニアがMさんの腰の鈍痛の直接的な原因かどうかはわかりません。

 

 

なぜなら、症状はない人でもMRIを撮ってみてみると、結構な割合で椎間板のヘルニアが存在するという報告があるからです。

 

 

またMさんは坐骨神経痛を経験したことがありません。腰椎椎間板ヘルニアの1番の問題は、脱出した髄核(ヘルニア)が下肢に向かって走る神経の根っこを圧迫することによって激しい神経痛や筋力低下、知覚の異常などの症状が出ることです。

 

 

(④は神経の根っこです。ヘルニアに圧迫されています。)

 

 

これらの症状を感じたことがないというのですから、Mさんの痛みの原因がヘルニアであるということは疑わしいということになるのです。

 

 

では、Mさんの痛みはなぜ出ているのでしょうか?

 

 

腰痛が意識の向き方よって大きくなる事はこのブログでも多く取り上げてきました。

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Mさんにおいても痛みと意識の悪循環が働いているのかもしれません。

 

 

Mさんは職業柄重たい本を運んだりすることも多いらしく、腰への負担は相当なものがあると常に考えているそうです。

 

 

またMさんは仕事柄、調べ物をすることが得意ですので、インターネットで自分の症状について多くの情報を集めておられました。その結果、自分の腰痛について自分なりの解釈が出来上がっていました。

 

 

そしてその解釈は非常にネガティブなもので、例えばコルセットなしでは仕事ができないと解釈しておられました。

 

 

Mさんはこれまでの整形外科医や整体師の反応、その他自分で集めた腰痛の情報から自分の腰痛のイメージ(腰痛観)を非常にネガティブに創り上げてしまったのです。

 

 

 

Mさんのような患者さんに対しては、まず症状を軽減させるために筋膜リリース整体を行ない、また時にははり治療を行なう事で痛みやだるさの軽減をはかります。

 

 

椎間板や椎間関節の変性による痛みは周辺の筋肉を緊張させて血流障害を起こすからです。筋膜リリース整体はり治療はいずれも患部の血流を改善してくれて痛みの悪循環を解消してくれます。

 

 

当院の施術メニューは以下のURLで!

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その次に行なう事が、認知行動療法的なかかわりです。

 

認知行動療法的なかかわりでは、これまでにMさんが創り上げてきたネガティブな腰痛観を創り変えていきます。例えば、コルセットななければぎっくり腰になるという思い込みに対して、実際にコルセットを付けなければ本当にぎっくり腰になるのかどうかを検証したりしていきます。つまり、腰痛に対する認知と行動を変容させていくのです。

 

当院では、整形外科理論を用いながら、それと同時に認知行動療法的なかかわり行い、心と身体の両方にアプローチする治療を行なっております。このアプローチによって、今まで全く良くならなかった腰痛が軽くなったり、問題として感じなくなる方が沢山いらっしゃいます。

 

Mさんはまだ治療期間中ですが、腰の痛みがかなり楽になっていると喜んでおられます。Mさんの場合、これまでの施術は身体に対するものばかりでMさんの腰痛観を積極的に創り変えるものではありませんでした。

 

だから一時的によくなってもまた痛みが出てくる事になります。

 

Mさんの腰痛観を創り変えることで「もう大丈夫」とMさん自身が心から思えるようになれば、

 

へしゃげた椎間板は元に戻らなくても根本的に腰痛が治ったと言えるのだと当院は考えます。

 

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

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大阪市の平野区、生野区界隈で、腰痛にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

 

筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を応用していています。

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

http://www.korikori.com/staff/

 

 

当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

http://wwwkorikori.com/blog/covid-19info/

 

※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

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小川 貴司(おがわ たかし)

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