腰痛で動けなくなる人の特徴【恐怖回避思考 大阪 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

これ以上動けないと感じる腰痛のイメージ

「これ以上動くとギクッとなってしまいそう」と感じる腰痛は多いですね。そのような腰痛は検査をしても異常が見つからないことがほとんどです。なぜでしょう?その理由を解説しています。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

当院にも腰痛で来院される患者さんは非常に多いですが、

 

腰痛があるので運動はできない」

 

腰痛があるので無理をしないようにしている」

 

と話す方が非常に多いです。

 

しかしそのような方々はそんなに痛そうなのに、

 

「病院でみてもらったけれども異常がないといわれた」とか、

 

「以前に病院でみてもらったけど何もしてくれなかった」

 

という方が多いのです。

 

動けないほどの痛みがあるならば検査して異常が見つかりそうなのに見つからない、

 

これって、矛盾していませんか?

 

いったいどういうことなんでしょう?

 

今回は「腰痛で動けなくなる人の特徴」と題して、この矛盾を解説します。

 

ブログの内容は、

 

腰痛で動けない人の例

腰痛の原因は?

腰痛調査からわかったこと

・恐怖回避志向と破局的志向

・検査で異常が見つからない理由

腰痛が治りにくい理由

・当院でできること

・おわりに

・参考文献

 

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腰痛で動けない人の例

 

例えば次のような方は非常に多いです。

 

Bさん50歳男性、やや太り気味 運動習慣はない

 

腰痛のBさん

Bさんの腰痛は非常に典型的です。同じような経験をお持ちの方でも腰痛をつらく感じないという人もいます。腰痛を感じやすい人はストレスも感じやすいように思います。

 

Bさんは若い頃より重くだるい腰痛をもっていました。45歳を超えてから体調不良を多く感じるようになり、腰の痛みも強くなってきたとのこと。

 

過去に2回、立てないほどの腰痛を経験しており、1回目の時は2日間動けなかったそうです。

 

2回目の時は前回経験を活かして、「ヤバい」と感じてからは無理をしないようにして、すぐに病院で検査を受けました。検査では異常はなかったけれども、できるだけ無理せず安静にしていました。

 

もう二度と、1回目のような痛い経験はしたくないので重たい荷物などは極力持たないようにして、できるだけ体に負担がかからないようにしているとのことです。

 

あなたも同じような腰痛のエピソードを持っていませんでしょうか?

 

腰痛の原因は?

 

Bさんの場合、最も考えられる腰痛の原因は歳を重ねることで起こる、椎間板と椎間関節の変性です。

 

 

特に椎間板については、最近新しくわかったことがあります。

 

以前は椎間板の中心部分には血管も神経も通っていないと考えられていたのですが、最近、椎間板がひび割れて、その中に血管と神経が侵入していくことがわかってきました。

 

 

それが老化による痛みの原因です。

 

しかし、重要なことはそのような変化(老化)は誰にでも起こっているはずなのに、ある人は痛みを感じてある人は痛みを感じないということなんです。

 

これは一体どういうことなんでしょう?

 

腰痛調査からわかったこと

 

誰にでも腰骨の老化はやってくる、つまり誰でも腰痛を感じるはずなのに、腰痛を感じやすい人と感じにくい人がいます。

 

このことを調べた研究があります。

 

 

腰痛予防教室に参加した高齢女性71名を、

 

過去に腰痛のがあった(13名)と、

 

現在3ヵ月以上腰痛を感じている(58名)

 

の2群に分けて比較したのです。

 

その結果わかったことは、

 

現在腰痛を持っている人はそうでない人達よりも

 

・体重が重く

・肥満傾向にあり、

恐怖回避思考や破局的思考の傾向が強かった

 

とうことです。

 

体重が重いことや肥満傾向が腰痛と関係していることは以前から知られていましたが、

 

腰痛には恐怖回避思考や破局的思考という思考の傾向も関係しているようです。

 

恐怖回避志向と破局的志向

 

 

恐怖回避思考は腰痛に対する不安や恐怖感、自分の腰痛に対する悪いイメージが、腰痛に対して過敏になってしまう意識や思考、行動のことであり、

 

恐怖回避行動が腰痛を慢性化させていることが報告されています。

 

また痛みの破局的思考は、

 

「この痛みが出たら手術をしなくてはならない」

 

 

などの痛みと極端に恐ろしい結果を結びつける思考のことで、

 

過去の研究からは、治療後に痛みが改善しないか悪化する患者患者さんは破局的思考に陥っている可能性が示されています。

 

腰痛をもつ人は、腰痛のない人よりも、腰痛に対して恐怖心を持ち、それがために行動が制限され、極端な思考に陥っている傾向が確認されているのです。

 

検査で異常が見つからない理由

 

腰痛の原因は先に述べましたとおり、腰骨(腰椎)の老化による変性が原因であり、この変性は誰にでも起きることです。

 

しかし、痛みを感じやすい人と感じにくい人がいて、その違いが恐怖回避思考や破局的思考であるとすれば、

 

腰痛の原因は腰椎の変性に加えて、その人の思考の傾向にあると言うことになります。

 

 

この思考のせいで腰痛が大きく感じられているとなれば、確かにレントゲンやMRI検査をしても異常がみられないはずです。

 

「動けないほどの痛みがあるならば検査して異常が見つかりそうなのに見つからない」という矛盾の理由は、

 

腰痛の原因が、単に肉体にあるのではなく、恐怖回避思考や破局的思考という考え方にあるからです。

 

腰痛が治りにくい理由

 

 

実は、腰痛で来院される患者さんの8割以上はのような傾向にあるとされ、恐怖回避思考や破局的が関係しているといわれています。

 

しかし、

 

「恐怖回避思考」とか、「破局的な考え」とかは、人間として当たり前の事ではないでしょうか?

 

痛みがあればそれを回避したいと思うのは当然のことです。

 

この当然のことを「異常」と捉えてしまうと、患者さんは

 

「私の考え方が悪いって事?」

 

という気持ちになってしまうのですね。

 

腰痛治療は身体だけを治してもダメなことは間違いありません。だからココロというか、腰痛に対する考え方も修正していく必要があります。

 

腰痛をこころで治す」と考える整形外科医もいるほどです。

 

 

腰痛を治療するにあたって、考え方を変化させることの必要性を受け入れる(必要性に気付く)患者さんは思ったより少ないです。

 

なぜなら多くの方は、

 

「考え方なんて関係あるの?腰の中に何か原因(異常)があるのだからそれをなんとかしてくれれば治るはず。実際に骨がズレているような感じもするし」

 

とお考えになるからです。

 

 

この考えが強すぎると、恐怖回避思考や破局的思考を修正することはできず、腰痛を感じやすい状態が続くことになります。

 

ここが腰痛治療の非常に難しいところです。

 

私がこれまで経験してきた腰痛患者さんの傾向は、

 

自分の感情に気付くことができないことから、

 

いつもイライラしている人や不安傾向にある人が多い印象を受けます。

 

そこで当院では、まずは腰に対する治療を行います。

 

椎間板や椎間関節に分布している神経が痛みを脳に伝えるのですが、その痛みの入力を小さくするような鍼施術や筋膜リリース、整体を行います。

 

その施術の中で患者さんが抱く腰痛に対する不安が小さくなるように腰痛を説明していきます。そのようなやりとりの中で患者さんの恐怖回避思考や破局的思考が小さくなっていくようにしています。

 

 

当院ではこの作業を「認知行動療法的なかかわり」として施術に取り込んでいます。

 

ざっくり表現しますと、身体の治療を受けながらカウンセリングを受けてるみたいな、そんな感じでしょうか。

 

どこに行ってもよくならない腰痛でお困りの患者さんは是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

 

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おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区南巽周辺で腰痛とその他の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

はり・筋膜リリース・整体や、認知行動療法的なかかわりを用いてみなさまの痛みを施術します。

 

当院へは平野区生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。

 

参考文献

 

牧野有沙 他):腰痛予防教室に参加した地域在住女性高齢者の 慢性腰痛に影響を与える心理的因子.ヘルスプロモーション理学療法研究 8 巻 4 号 p. 175-179 .2019.

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小川 貴司(おがわ たかし)

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