はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
ぎっくり腰を経験された方は、「もう二度とあの痛みを感じたくない」とお考えでしょう。
ではどうすれば、ぎっくり腰を予防することができるのでしょうか?
今回は突然やって来たぎっくり腰になりそうな腰痛が2回の施術で改善したFさん(ペインスケールは10→3)について報告します。
そしてFさんの事例をとおして、どうやってぎっくり腰を予防することがでるのかをぎっくり腰でお困りのみなさんにお伝えします。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・ぎっくり腰の予防について
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
患者さんは42歳の男性、営業職のFさんです。
Fさんの人生で初めての腰痛は10年ほど前で、仕事中に立てない程の腰痛(ぎっくり腰)だったそうです。
その時は「もみほぐし」に通って1週間ほどで楽になったそうです。
初めての腰痛から今回までの10年間の腰痛は強くなったり弱くなったりの繰り返しで、その度に自分で温めたり、ストレッチ等でやりこなしてきたとのことです。
今回の痛みは来院の4~5日前からで、だんだんと痛みが増してきて今までの腰痛では最も強い痛みでした。
Fさんは、ご自分の腰痛のイメージについて次のように話してくれました。
「今回の腰痛はぎっくり腰ではないけれども、10年前の腰痛は行ききった感じで今回はその手前でぐっと耐えたようなそんなイメージ。しっかりと治さないとダメなような・・・」。
初診時の私の印象では、Fさんの腰痛はFさんが考える程「ヤバイ」類のものではなさそうでした。しかしFさんは、今回の腰痛はこれまでで最も痛いと表現しています。
安静時の痛みはそれほど強くはないようですが、
動作を始めようとするときにギクッと鋭い痛みがありました。
運動時の痛みはしゃがみ込み動作であるとのことでした。押えて痛いという部分はありませんが、気持ちいいと感じる部分は比較的上の方にありました。下肢のしびれもありません。
Fさんは過去の腰痛に対して恐怖心を持っておられるようで、今回も以前のように立てない程の腰痛になってしまうのではないか?という恐怖が見受けられました。
施術と結果
1回目筋膜リリース
2回目鍼施術
3回目筋膜リリース
今回Fさんに対しては「とにかくぎっくり腰を起こさないように治療をします」と約束して、1回目は筋膜リリース、2回目には鍼施術を行いました。3回目は筋膜リリースです。
2回目の鍼施術は、少しでも楽になるのならとFさんが望んだものでした。
その結果、治療前のFさんの腰痛は治療後にかなり楽になりました。
なぜよくなったのか
私はFさんの腰痛を椎間板または椎間関節の変性による痛みと考えられました。この手の痛みは、いわゆる腰痛としてよくみられるもので、
整形外科医は湿布や鎮痛剤を処方するだけで積極的な治療は必要ないと考えています。なぜなら、基本的に「予後良好」といいまいして、自然に回復すると考えられているからです。
しかし、患者さんにとってはどうでしょうか?
過去に経験した腰痛は立てない程の痛みであり、仕事にも影響が出ます。
また、度々同様の痛みが出てくるとなれば、たまったものではありません。
早いうちに何らかの手立てをうつことで予防ができるのならそうして欲しいと考えるのは当然のことです。
この当然の反応が、腰痛に心理的な側面が関係していると言われる所以でもあるのです。
以下のブログもご参照ください。
↓↓↓
今回Fさんに対しては「とにかくぎっくり腰を起こさないように治療をします」と約束して、1回目は筋膜リリース、2回目には鍼施術を行いました。
2回目の鍼施術は、少しでも楽になるのならとFさんが望んだものです。
その結果、治療前のFさんの腰痛は治療後にかなり楽になりました。3回目は筋膜の調整という目的をもって施術を行いました。
今回のFさんの施術は3回で終了しましたが、この類の腰痛を根本的に治すとなれば、認知行動療法的なかかわりを取り入れた施術が必要になり、通常は8回(4週間)の施術が理想的と考えます。
認知行動療法的なかかわりを通して、自分が腰痛やぎっくり腰に対して感じる不安や緊張を自覚できるようになることで、痛みを必要以上に大きく感じることがなくなるからです。
認知行動療法的なかかわりについてはこちら
認知行動療法的なかかわりの事例についてはこちら
ぎっくり腰の予防について
ぎっくり腰の予防についてですが、実はそう簡単ではありません。なぜなら、これまでの考え方を変える必要があるからです。
それは、ぎっくり腰を予防するという観点から、ぎっくり腰でない時間をできるだけ腰痛について考えないようにするということです。
ぎっくり腰でお悩みの方は下の図のような辛さを感じていませんか?
腰痛のない時期も、腰痛についてできるだけ腰痛にならないように気をつかったり腰痛を怖がったりしてないでしょうか?
腰痛の不安は次の腰痛を大きく捉えるようになってしまうかもしれません。実際にストレスや不安が大きくなると痛みを感じやすくなる(下行性抑制が利かなくなる)といわれています。
それに対して新しい考え方は次の図の通りです。
ぎっくり腰が起ってしまったときには、できるだけ早く回復することだけを考えて予防について深く考えない方が痛みを感じに難くなります。
ぎっくり腰はある程度腰椎が変性してしまうとどうしても起ってしまいます。しかしその腰痛は4日から1週間程度で収まります。だからできるだけ痛みから早く回復するように努めましょう。
そして腰痛のない時間はできるだけ腰痛のことを考えないようにしましょう。
過度の不安は次の腰痛を大きく感じさせてしまいます。
痛みのない時間はできるだけ腰痛のことを考えないようにすることで次の腰痛は大きく感じないようになるからです。
もし、ぎっくり腰になった時には当院にご相談ください。できるだけ早く回復する様に施術させていただきますので。
以上がぎっくり腰の予防方法です。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
http://www.korikori.com/?post_type=blog&p=3304&preview=true
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で、腰痛・ぎっくり腰にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法をぎっくり腰の施術に応用していています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
寿町、衣摺などから来院されています。
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献
浅田 史成:第30回日本保健福祉学会学術集会特集,腰痛予防に役立つ運動と知識.日本保健福祉学会誌.24 巻 2 号 p. 29-33,2018.