はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
ぎっくり腰について、みなさんはどれぐらい知っていますか?
ぎっくり腰についてはわからないことばかりです。
原因はなに?
どんな時に起こるの?
どうすれば予防できるの?
そもそも、どんな腰痛をぎっくり腰というの?
今回は「ぎっくり腰」について解説します。
内容は以下の通りです。
・ぎっくり腰(ギックリ腰)とは
・ぎっくり腰の原因
・ぎっくり腰はくせになるの?
・当院での施術
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
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小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
ぎっくり腰(ギックリ腰)とは
ぎっくり腰は医学用語ではありません。
だからぎっくり腰に厳密な定義はないようですが、大方の意味は共有されています。
おそらくは、急激にやってくる立てない程の腰痛という解釈で間違いないでしょう。
腰痛を解説する論文には次のように書かれています。
「突然腰に激痛が走り、重症になると身動きがとれなくなる(中略)くしゃみが出たときや物を取ろうとしたときに、症状が出現することも少なくない。下肢に放散する痛み、しびれ知覚障害、筋力低下などの神経学主権には異常が認められず、体を動かさなければ痛みは軽減する場合が多いことも特徴である。(中略)X線、MRIなどの画像所見では異常が認められない。」
要は、「突然やってくる、激しい腰痛でその原因がわからない腰痛」とまとめることができます。
面白いのはこのぎっくり腰、昔のドイツではぎっくり腰を"Hexenschußes(ヘクセンシュセス:魔女の一撃)と呼んだそうです。
ぎっくり腰は、どの時代の文化社会にも存在するのでしょうね。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰について、「これが原因だ」という絶対的なものはないようです。
重い荷物を持ち上げようとしたときや、立ち上がろうとしたとき、階段を踏み外したとき、中腰になったときなど、なにかの動作がきっかけでなることが患者さんの話からはよく聞かれますが、
午後になってだんだん痛みが大きくなってきたとか、朝起きた時の痛みがだんだん大きくなってきたなどのお話もよく聞きます。
医学的な原因については腰の解剖学的な構造から諸説考えられています。
椎間板や椎間関節、筋肉(筋膜)が原因とされていますが、やはり絶対的なことはわかっていません。
それに加えて最近は専門家の間でも過度に痛みを感じるような性格傾向や、ストレスなどの心理的な原因が腰痛と関係していることが知られています。
図にしましたのでご参照ください。
これらは単独で存在するのではなく、複合的に存在すると考えられます。
例えば、
椎間板や椎間関節は二十歳以降に起こる変性によって脊椎洞神経や脊椎神経後枝が刺激を受けて痛みを発します。
こちらのブログもご参照ください。
また、急激な筋肉の刺激や筋膜の摩擦が筋膜性の痛みを引き起こすと言われています。
そして何より、一度きつい痛みを経験した人は、一種のトラウマ状態に陥り、
「またあの痛みがやってくるのではないか?」(破局的思考)とか、
「これ以上動くとまた痛みが出るのでやめておこう」(恐怖回避思考)というような心理的な反応を引き起こします。
またストレスは下行性抑制という体に備わった痛みを小さくす働きを阻害してしまいます。
これらの要因が複合的に重なり合ってぎっくり腰はより重症となっていきます。
ぎっくり腰はくせになるの?
ぎっくり腰がくせになるという話は患者さんからよく聞きます。
実際にぎっくり腰を何回も繰り返している患者さんにも良く遭遇します。
では、ぎっくり腰は本当に繰り返すのでしょうか?
答えは繰り返します。
そのメカニズムはよく分っていませんが、心理的な要因が重なって繰り返すということで説明がつきます。
実は私自身、ぎっくり腰がくせになるのかどうかを調べるための研究に出会ったことはまだありませんが、ぎっくり腰を繰り返している患者さんと遭遇することは本当によくあります。
つまり、専門家はぎっくり腰がくせになるということは言っていないのですが、患者さんからはよく聞かれるのです。
実際によくあることなら専門家がそのことについて調べてくれそうですがそうではありません。
どういうことなのでしょうか?それは、
「ぎっくり腰自体の発症メカニズムはよく分っていないために、それが繰り返し起こるメカニズムもよく分らない。だから専門家はこのことに詳しく言及できない」
ということです。
そして患者さんは一度辛いぎっくり腰を経験すると、もう二度とあの腰痛になりたくないという気持ちから、できるだけ動かないようにします。そして痛みにも敏感になってしまうのです。
それが恐怖回避思考とか、破局的思考といわれれるものです。
結論として、ぎっくり腰がくせになる医学的なメカニズムはよく分っていないけれども、一度ぎっくり腰を経験した患者さんは痛みに敏感になってぎっくり腰を感じやすくなるということなのです。
このことが患者さんに、「くせになる」と認識させるのではないでしょうか?
この認識を変えるために、認知行動療法的なかかわりは非常に大きな役目を担っています。できるだけ、腰痛のことや痛みのことを考えないようにすることで腰痛に対して鈍感になっていくのです。
その結果、ぎっくり腰を感じる機会も少なくなるのです。
当院での施術
当院ではぎっくり腰に対して、医学的な要因と心理的な要因に対処できるように治療を行なっています。
椎間板や椎間関節の原因に対しては鍼施術が効果的です。
実例をブログでアップしています。ご参照ください。
また、筋・筋膜の原因が考えられる場合には筋膜リリースや整体が効果的です。
実例をブログでアップしています。慢性腰痛の事例ですが、ぎっくり腰(急性腰痛)でも基本的な考え方は同じです。ご参照ください。
そして、心理的な原因に対しては認知行動療法的なかかわりが効果的です。
当院では上記のように考えられるぎっくり腰の原因を理解して、それぞれの患者さんのぎっくり腰がどの原因によって起きているのかを深く考えて施術いたします。
当院の認知行動療法的なかかわりの詳細についてはこちらのブログから
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
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当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、ぎっくり腰にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
参考文献
米澤郁穂:腰痛とつきあう.順天堂医学,54,p363ー366,2008.
吉田 徹:いわゆるぎっくり腰のX線所見,椎間関節の「ずれ」を中心に.日本腰痛研究会雑誌,4 巻 1 号 p. 42-47,1998 .
兵藤 弘訓, 他):いわゆる「ぎっくり腰」は椎間板性疼痛か.日本腰痛学会雑誌, 8 巻 1 号 p. 106-114,2002 .