はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
当院には手術後の痛みや骨折後の痛みでお困りの患者さんが多く来院されます。
それらの患者さんの中で比較的早期に良くなる方は、ご自身のある傾向に気付くことが多いのです。その傾向とは・・・
今回のブログでは手術後の痛みや骨折後の痛みでお困りの患者さんが早期に改善するために気付くべきご自身の傾向と、その気付きによってどんな風に改善するのかを解説します。
手術をしたけれども痛みがなくならない、骨折は治っているはずなのに痛みが続いているとお困りの方は参考にしてください。
内容は以下の通りです。
・3つの傾向について
・傾向1)納得したい
・傾向2)健康に不安がある
・傾向3)病状を理解できない
・気付きによる改善
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方はZOOMによるカウンセリングや
提携治療院を紹介させていただきますので
お気軽にご連絡ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。骨折後の痛みや手術後の痛みのリハビリも得意としています。
3つの傾向について
手術後の痛みや骨折後の痛みでお困りの方のなかには、
「手術後にまだ痛みがある」とか、
「医師はもう治ったと言うけど自分はまだ治っていないと思う」、
「もっとよくなりたい!」
とお考えの患者さんは多いです。
このような患者さんには大きく次のような3つの傾向が見られます。
傾向1)納得したい気持ちが強い
傾向2)健康に不安がある
傾向3)③病状を理解できない
これらの傾向に気付き、問題を解消することは重要です。なぜなら、ご自分の傾向に気付くことで過度の不安や心配がなくなり、
「そういうことだったのか!」とか、
「動いてもいいんだ!」とか、
「これは悪い兆候ではなかったんだ!」と、
自分の身体に自信を持つことができるようになって痛みが小さくなるからです。
以下に説明させてください。
傾向1)納得したい気持ちが強い
「納得したい」という気持ちは、健康を維持するために重要です。
なぜなら、自分が健康を感じるためには自分のからだや健康について十分に把握して納得できている必要があるからです。
だから、「自分が納得したい」という気持ちを持つ人の中には健康な方が多いです。
しかし、「自分が納得したい」という気持ちを強く持つ人が、はじめて骨折や手術などを経験すると、わからないことばかりでパニックに陥ることがあるのです。
つまり、自分の状態に納得できず不健康な状態に陥ってしまいます。
例えば今まで元気だった人が、自律神経が乱れたり、鬱っぽくなる人もいます。
②健康に不安がある
もともと健康に不安がある人は、いつも細かい身体のバランスに意識が向いていて、心も疲れやすい傾向にあるようです。
例えば、緊張すると下痢になりやすかったり、頭痛や肩こりをよく感じたり、顎の痛みを感じていたり、睡眠障害など自律神経の乱れによる体調不良をよく感じたりするかもしれません。
このような方の思考のパターンとして、破局的思考というものがあります。直面した状況を悪い方向に極端に解釈してしまう傾向です。
このような方は情報の検索をよく行ない、得られた情報に自分を当てはめて不安になったりすることも多いです。
例えば、ギプス固定をした後にはむくみ(浮腫)が出てきますが、このむくみを炎症性の腫れ(腫脹)と捉えて、まだ骨がくっついていないのではないか?と考えたりすることもあります。
またこのような方は恐怖回避思考と呼ばれる思考パターンをもっていることもあります。
手術後、骨折後であるために、「これ以上動かすと痛みが強くなって治りが悪くなるから動かさないでおこう」という考え方がそうです。つまり、動かすことに対して恐怖心を持つのです。
だから担当医から「もう歩いていいですよ」と言われても恐怖のために患部に体重をかけることが出来ず上手く歩けなかったりします。
③病状を理解できない
この傾向は「納得したい」とい傾向1)と「健康に不安がある」という傾向2)と図のようにつながっています。
つまり、「病状を理解できない」から「納得したい」となり、「病状を理解できない」から不安になるのでしょう。
医師やそれ以外の医療従事者は非常に多くの患者さんを抱えており、非常に忙しい状態です。また病院での治療は分担作業で、システムに従って効率良く行われます。
このような状況の中で患者さんは、手術後・骨折後の痛みについて自分が納得できるように説明を求めることが難しく、病状を理解することができません。
その結果、①の「納得したい気持ちが強い」患者さんは更にその傾向を強めてしまいます。時には自分が事務的に扱われることに不満や時には怒りの感情を抱く患者さんもいらっしゃいます。
ブログをご参照ください
②の「健康に不安がある」患者さんも医療機関から十分な説明を受けることができない場合には不安は大きくなってしまうでしょう。
このように、「病状を理解できない」ことは、「納得したい」気持ちを強めて、「健康に対する不安」を大きくしてしまうのです。
これらのことが骨折後や手術後の痛みと複雑に絡まり、痛みを大きく感じさせるのです。
気付きによる改善
よって、これらの傾向がある場合には、
「病状を理解できる」ようにして、「納得できる」「健康への不安がなくなる」ことを実感して頂く必要があります。
だから、小川鍼灸整骨院ではこれらの傾向をもつ患者さんに対して、まずはご本人が納得出来るように病状を説明致します。
患者さんは専門家ではないのでご理解いただけるまでに時間がかかることもあります。
しかし、施術を積み重ねながら不安や心配で出来ない動作(長距離の歩行や膝屈伸動作、荷物の持ち上げや腰の屈伸運動など)をあえ行い、心配していた出来事が起きないことなどを通して、
つまり身体を通して理解できように促します。
当院の施術では、患者さんが自分の症状に対して、「なるほど、そういうことか!」と腑に落ちる、つまりは気付くことが重要と考えています。
このようなかかわりを当院では認知行動療法的なかかわりと呼んでいます。
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遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方はZOOMによるカウンセリングや
提携治療院を紹介させていただきますので
お気軽にご連絡ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈でで手術後の痛みや骨折後の痛みにお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるのは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんです。
必要な場合は、医師と連携しながら施術させて頂きます。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにあります。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院・鍼灸院を目指しています。
参考文献
水野泰行:慢性疼痛と破局化.心身医学, 50 巻 12 号 p. 1133-1137,2010 .
伊東勝久 他):遷延性術後痛の対策.日本ペインクリニック学会雑誌, 25 巻 4 号 p. 231-237,2018 .
佐藤陽一 他):術後痛に関連する因子─認知・精神・栄養による検討─.理学療法科学,30 巻 1 号 p. 29-32, 2015