顎関節症とは【平野区 加美北 南巽 整体 筋膜リリース はり 認知行動療法】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、患者さんから頂きました質問「歯ぎしりとストレスは関係するの?」という質問を発端に、歯ぎしりについて深掘りしてきました。そして、歯ぎしりが顎関節症と関係することから顎関節症とストレスについて取り上げました。しかし、重要なことが抜けている事に気付いたのです。「顎関節症とは何か?」を説明することです(汗)。ということで今回は、顎関節症の病態についてご紹介致します。

 

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目、加美北地区にあります。筋膜リリース整体はり治療を行なっております。また、原因が分らない痛みに対しては、身体の治療を行ないながら「認知行動療法的なかかわり」を通して、患者さんの症状を軽減させるように取り組んでいます。

 

 

最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ(笑)。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。

執筆担当は小川です

http://www.korikori.com/staff/

 

疾患

 

 

顎関節症は次のように説明されています。

 

 

 

顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする障害の総括的診断名である。その病態は咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、顎関節円板障害および変形性顎関節症である。」

 

ちょっと難しいですね。

 

顎関節症は顎関節やその周りの筋肉の痛みと顎関節を動かすときの異常のことで、痛みの出方はいろいろということです。

 

また顎関節症と診断するための必要条件は、

 

 

①顎関節や咀嚼筋など(咬筋,側頭筋,内側および外側翼突筋の4筋のほかに顎二腹筋、
胸鎖乳突筋を含む)の疼痛、

 

②関節(雑)音

 

③開口障害ないし顎運動異常の主要症候のうち少なくとも一つ以上を有することである

 

とされています。

写真の通り顎関節は下顎骨と側頭骨がつくる関節です。この関節の間には関節円板という組織が挟まっており、この円板がめくれ上がったりすることで顎関節のひっかかりが起こるとされています。さらに、関節の炎症や周囲の筋肉の筋膜炎が起こりそれがさらに痛みを複雑にします。

 

 

症状

 

 

症状は主に痛みと雑音・開口障害です。

 

痛み

関節痛は関節の炎症による者と考えられます。顎関節には歯ぎしりやくいしばりなどの習慣によって負担がかかります。歯ぎしりやくいしばりはストレスとの関係も指摘されていますので、ストレスが痛みの原因と考える事もできます。また、顎を動かす筋肉自体にも痛みが出てきて、この痛みが慢性化することがあります。

 

 

雑音、開口障害

顎関節の潤滑性が悪くなると関節の間に存在する関節円板がすり切れたり、めくれ上がったりします。このことが原因で関節がスムースに動かなくなったり、関節の動きの途中でコリッと音が鳴ったりします。

 

自然経過

形態的な変化が明らかな顎関節症患者を対象とした研究では、特別な治療を行なわない患者の1年後においてその1/3は症状が消失して、 1/3は改善、残りの1/3 は不変かあっかであったとされています。基本的に顎関節症は自然に改善していくものが多いという認識がなされているようです。

 

 

治療

 

 

関節の痛みや咀嚼筋の痛みが強い時には薬物療法やマウスピースを用います。

 

痛みが落ち着くと、顎関節のマニュピレーションや可動域訓練などの運動を中心に行ないます。

 

その後は再発を念頭に置いた上で症状のコントロールを行なうようにします。

 

 

例えば、顎関節症は完治するというよりは上手く付き合っていく疾患であるという認識をもって、ストレスの対処や意識を顎に集中させないような指導が中心になります。

 

 

当院での施術

 

 

 

当院では、薬物療法を行なうことは出来ません。しかし痛みの強い時期で薬物療法の効果が得られない時には、はり治療などで積極的に治療を行ないます。

 

得に急性期の痛みが小さくなった患者さんに対しては、はり治療や筋膜リリース整体を行なうことで治療効果を高めることができます。

 

 

顎関節症の原因は、姿勢の歪みであるという指摘もあります。整体筋膜リリースはこれらの原因に上手くアプローチできることがあるのですね。

 

そして、痛みが小さくなってからの開口障害やクリック音に対しても同じようにはり治療、筋膜リリース整体を行ないながら認知行動療法的なかかわりを行ないます。

顎関節症についてしっかりと理解を深めて、むやみに顎関節症を怖がらないようにしてうまくやりこなせるようにしていくことが認知行動療法的なかかわりの目的です。

 

 

 

おわりに

 

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で顎関節症やその他体の歪みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。

 

 

参考文献

 

1)栗田浩:顎関節症の概念と顎関節内障の臨床病態の理解.日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学,35 巻 3 号 p. 229-232,2015.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/35/3/35_229/_pdf/-char/ja

 

2)冨永和宏:顎関節症の疾患概念と治療概念.九州歯科学会雑誌,63 巻 3 号 p. 122-132,2009.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kds/63/3/63_3_122/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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